さぁ、今日はカリフォルニアの住宅事情について文句を垂らしますよ。
アメリカで2007年末~2009年頃にサブプライムローン住宅危機が起こったたことは、皆さんご存知だと思います。
しかし転んでもただでは起きぬアメリカ。
2011~2012年に底をついた後は再び住宅価格が騰貴し、カリフォルニアにいたっては2007年の高値を更新しています。
私たちは底値の2012年に住宅の購入を考えていました。
目をつけた家の値段が2400万くらい。
残念ながら、諸事情より、家の購入はあきらめるしかありませんでした。
現在その家や周辺の住宅価格は3400万~4000万くらいになっています。
アメリカの住宅事情
日本で家を購入すると、購入した瞬間からどんどん価値が下がって行きます。
しかしアメリカは、多少のアップダウンはあれど、不動産市場はずっと右肩上がり。
サブプライムローンのような危機さえ乗り越えてしまいます。
信じられないかもしれませんが、本当です。
新築もありますが、中古市場が成熟しているため中古住宅の売買取引の方が断然多いのです。
50年前、70年前の家がごろごろしています。
とりわけカリフォルニアは住宅価格が高騰しやすく、サンフランシスコの平均住宅価格は1億以上、ロスアンゼルスで54万2000ドル(6390万円)、オレンジカウンティで66万8千ドル(7879万円)です。
アメリカの住宅価格が上がり続ける理由
アメリカの住宅価格が騰貴する理由としては、以下のものがあります。
先進国の中で唯一人口が増えている
毎年200~300万、人口が増えてます。イメージでいえば、札幌や大阪、名古屋あたりの人口が毎年増えてることになります。
不動産の法整備が健全
不動産売買に非常に有利な税制などがあって、不動産所有者はその恩恵に預かります。また透明性も高いので、海外からの投資家にとっても魅力的な市場です。
節税効果が高い
節税効果が高いのも一つの理由です。
などが挙げられます。
しかし、全米住宅平均価格は19万1200ドル(2254万円)です。
ニューヨーク州でも平均26万7100ドル(3149万円)です。
南カリフォルニアはその2~3倍。
ふざけてませんか?
ここまで高騰してくると、一般市民には手が出ません。手が出ないこともありませんが、頭金を1000万入れたとしても毎月の支払は30万以上になります。
そのため、一軒家のほかに、壁がつながったタウンハウスやアパートメントのような住宅も増えてきています。一軒家をあきらめてタウンハウスやアパートメントを購入する人も多いのでしょう。
家の大きさは30~60坪くらい、敷地面積で140~220坪が多いので(豪邸だと限りなく広いですが)、日本に比べれば大きいです。
しかし私たちは3人家族。そんなデカイ家、必要ありません。
最近は不必要にデカくて不必要な装飾をした家を McMansion(マックマンション) と皮肉る言葉も生まれています。
マックマンションとは、マクドナルドにマンションを掛けた言葉で、マクドナルドのように乱立する不必要にデカい家のことを言います。
海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でサーセイ女王を演じる女優のレナ・ヘディさんは、マックマンションばかりでイヤになる、とロスアンゼルスのサンフェルナンドバレーに1950年代のコンパクトな家を購入したことがニュースになっていました。79万ドルで購入となっていますが、スターであることを考えると質素な金額の家です。
レナ・ヘディさんはハリウッド・ヒルズにこの倍以上する値段の家(168万ドル)に住んでいましたが、2012年の離婚と同時に売却しました。経済的にも困っていたようで、2013年の裁判文書には銀行の口座に5ドルしかないと記載されていたそうな。
ネットでいいな~という家を見つけても、不必要にデカすぎて値段が高い。
そんなデカイ家いらないから、値段下げてくれよ!!
モデルハウスを見学に行っていた時、丘の上のコミュニティで、素晴らしい景色が拝める家とそうでない家があって、その差は約1000万でした。
景色とか、別にいらね。
結論。
1950年代の古っい中古住宅のローンに毎月30万・40万は出せない。
カリフォルニアは気候が良く、ビーチもあるので、ラッキーと思われがちですが、私は実はカリフォルニアンはアンラッキー、みんな騙されてると思うように至りました。
友人は生活コストの高さに嫌気をさして、カリフォルニア州を出て行き、テキサスで暮らし始めましたが、とても幸せなようです。ガソリン代が1ガロン1ドル90セントだと言っていました。カリフォルニアのガソリン代は現在2ドル30~80セントくらいです。
お金が10億以上あるなら1億の家もいいけど、やっぱり4000万以上の家とか買う気になれないや。