ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想をパンピー視点で書いている国際結婚&アメリカ在住キョドラーのブログです。

映画館でスマホを見るのはアリ?ナシ?アメリカの映画館から語ってみる

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ちょっと前に映画館でスマホを見ることを批判するツイートが話題になってたみたいなので、アメリカの映画館で映画を見ている立場から語ってみることにします。

件のツィートの方は、エンドロール中に誰かがスマホを見たことを批判したようです。

 

 

映画館でスマホを見るのはアリ?ナシ?

皆さんは映画館でスマホを見ますか?

まずは誤解のないように私のスタンスから。

映画館の座席についたらスマホをサイレントにします。映画が終わる2時間後まで音なしバイブなしの完全サイレントモードになるように設定します。バイブの音と振動ってかなり響きますからね。

予告の間のセミダーク時に「サイレントモードにしたっけ?」と確認したり、時間が気になった場合にほんの3秒ほど取り出してみることはありますが、本編上映中はもちろん見ないです。

スマホの光って目立つし、上映中にスマホを出されるとイラっとしますよね。

上映中にスマホを見る人たちのおそらく99.9%は生死に関わることではないし、緊急ではないと思う。でも人の事情は分からないので、ものの1~2秒とかそのくらいだったら私は許せます。だからといって自分はやりませんけどね。

ただし、それを3回も4回も繰り返しやっていたら、気が散るし、怒りたくなります。

予告編は単なるおまけだし、予告編の時もちょっと見られるくらいなら私は別に気にならないです。さすがに予告編でもずっと見てると光が邪魔なんで辞めて欲しいけれど。

エンドロールの時のスマホは、始まったらすぐ立ってしまうので分かりませんが、エンドロールならあまり気にならないかな。

でも予告編とエンドロールで、チラ見じゃなくてスマホをずっと使うつもりなら、外に出てすべきですね。

 

アメリカの映画館の事情

日本の劇場でしか見たことがない人は、いちど海外の映画館で映画を見てみることをおススメしちゃう。日本のマナー違反がどれほどカワイイものか分かるだろうし、同時に他人の1回のスマホのチラ見で怒っている自分を「俺は何でこんな些細なことで怒っているんだ」とバカバカしく思うかもしれない。

アメリカで見かけるマナー違反はこんな感じです。

  • 同じ列に座っている父子二人の父ちゃんが本編上映中にスマホを開いてしばらく見ていたこと。10分くらい見てたかも。さすがにこれはイラッときましたね。たまたまドアの近くで、非常口のライトがある下だったので、光漏れは少し軽減してたけど、さすがに本編上映中にスマホずっと見るのはあり得ない行動です。
  • 本編始まってから途中でゾクゾクと入ってくるのはいいとしても、ガタイがデカイくせに前で椅子取りゲームやってるから画面が見えません。腰をちょっとかがめてくれると嬉しいんだがな。
  • 本編上映中に電話の着信に応答しながら外に出ていく。え、出るの?みたいな。いったん音消して、外に出てから出るなり、かけ直すなりすればいいのにと思うんですよ。でも、外に出て行っただけマシです。
  • 廊下で派手につまづいてラージサイズのドリンクとポップコーンをぶちまける。アクシデントなのでしょうがないです。
  • ジュマンジ2の笑い声がうるさすぎる後ろのティーン。確かにジュマンジ2(感想ここ)は爆笑ものだが、映画の声が聞こえないほどウルサイとイラつく。
  • スマホを5秒くらい見る×4回繰り返し
  • ポップコーン投げ大会を繰り広げる小学生
  • 廊下を走って行ったり来たり、ドアの外に出たり入ったりする小中学生のグループ
  • 廊下でグループで座って見始める中学生
  • 大人の映画で、赤ちゃんが泣いているのに外に出ない。赤ちゃんには罪はないが、暗くて大音響の映画は赤ちゃんには可哀想では。

いろいろあるが、SNSで文句を垂れるまでではなかった。ドンマイ。

アメリカ人は感情表現を素直に表す人が多いので、映画館でも笑い声や驚嘆の声、拍手なども起きるので、日本のようにシーンとはしていない。

小声で喋るくらいはけっこう皆しているが、声が大きいとさすがにあちこちから「シーッ!」という声が漏れる。

アメリカ人は調子に乗って「シーッ」「シッ」「シッ」「シッ」とか合唱を始めるので、自分もノッて合間に「シッ」と言ってみる。

劇場が妙な一体化を見せる。アメリカ人の遊び心はニクい。

 

マナーは人それぞれなので強要はできない

たとえばアメリカだったら映画を楽しんだら終了後に拍手が起きる(エンドロールが始まった瞬間)。「良い映画をありがとう」という意味でのマナーである。面白い映画なら本編上映中に笑いの渦が起こる。これも面白いということを示すためのアメリカ人のマナーである。

日本は雑音を一切受けつけない厳しい人が多いので、シーンとしていて拍手が起きることはまずない。本編上映中、いかに可笑しくても必死で笑いを堪える。なんの我慢大会なのか。うるさくしてはならないという日本のマナーのためだろう。

静かにするというマナーを守るためにコメディ映画で必死に笑いを堪える日本人は、是非ともコチョコチョの刑にしてあげたい。マナーを守るのは素晴らしいけれど、笑うという自然な人間の感情表出行動を否定してまで我慢しなくてもいいと思う。笑いたい時は笑おう。

余談だが、イチローが好きなアメリカ人の友人が試合を見に行った時のこと。日本人のグループがすぐ近くに座ってて「静かすぎて驚いた」そう。ヒットを打っても飛び上がるわけでもなく、拍手をしながら静かに起立着席を繰り返すだけなので「なぜあんなにシリアスなのか?」と不思議に感じたそうだ。

エンドロール中に起きた拍手も「うるさい」「エンドロール終わるまでが映画だから静かに」と思って批判されるのだろうか。

それともエンドロールが始まった瞬間に「おもしろかったな」「いい映画だったね」と他人が一言言葉を交わすのも「うるさい」と批判するのだろうか。

件のツィートをした方はエンドロール中にスマホを見るのはマナー違反と思っているし、それに賛同する人も多い。でもエンドロール中にちょっと見てるぐらいなら私はそこまで気にならない。人によってマナーの定義が違うので、それをブツブツ言ってもどうにもならない。自分の耐性の低さを呪うしかない。

そもそも本編上映中にスマホを見るような低能低教育なDQN人間であればマナーを説いても無駄である。せいぜい逆ギレされるぐらいのもんだ。猿にマナーを説くのと同じなので、注意してもあきらめないようならそれはあきらめたほうがいい。そういうときは速やかに「映画泥棒かも」と劇場スタッフに伝えにいくのがいいと思う。

 

エンドロール余韻エンジョイ派の押し付けはさすがに過剰

「エンドロールは映画の一部だから、エンドロール始まった瞬間にスマホつけられるとイラッとくる」というツィートがけっこうありました。私は気になりませんが、気になる人のお怒りはまぁ理解できます。映画終わったんだから、スマホ見るなら外出てから見ればいいですよね。

理解できないのは、「エンドロール始まってすぐに席を立つとイラっとする」という意見です。

何これ、意味わからない。

エンドロール終わって帰ろうとするだけでイラっとされる?小声で感想述べるのもダメとか、どんな独裁国家や共産主義なの。


エンドロール中に帰る人をディスるあなたは全米を敵に回しましたw

エンドロールは別に見なくていいと思っている人はたくさんいるのに、イラつく理由も分からないし、そもそも皆でSNSで同調してディスる必要ある?

これはエンドロールも大事という自分の価値観を押し付けているだけです。エンドロール最後まで見たい人は残ればいいし、観たくない人はさっさと去るでいいじゃないですか。それをディスったり、エンドロール中に去る人がイヤとか、どんだけ人をコントロールしようとするのか。

 


ここまでくると怖いです。マナーを守るために個人の自由や選択、思想を否定しようとしているとか尋常じゃない。「エンドロールは映画の魂」と思っている人は多くないだろうし、誰もが映画にそこまで心魂込めているわけじゃない。

そもそもエンドロール最後まで見るのは別にマナーじゃない。それをマナーと感じている人が周りに強要しようとしているだけで。映画を作った人たちへのリスペクトという考えは理解できるけど、他人に「この映画をリスペクトしろ」は単なる強要。

「エンドロール見ないってことはリスペクトしてないってことだ、なら観に来るな」って、どんだけ排外主義なんだ。

エンドロール見ないですぐに立ち去る派としては逆に「映画の本編終わったんだから、さっさと立って出てってほしい。黒いスクリーンをボーッと見てて、通りたいのに邪魔なんだよ。しかも端っこに座ってるし。」とか思ってますよ。SNSで言わないだけで。そもそもエンドロールって外国語の映画だったら外国語で書かれてますけど、あれ全部読んでるんですか?読んでないでしょ絶対。

別にエンドロールを最後まで見るのは彼らの自由だから、「真っ黒なスクリーンに羅列された英語いつまで眺めてんだ」なんて私に文句言われる筋合いはない。同時にエンドロール始まってすぐに立つのもその人の自由だし、他人に文句言われる筋合いはない。

子どもを連れていたり、足の悪い人や老人が映画終わってすぐ帰りたいときに、館内がまだ暗いので転ぶ可能性があるから、スマホをライト代わりにすることだってあるだろうし、時間的に余裕がなくて終わったらすぐに出ないと次の約束に間に合わないだとか、いろいろ多様な事情がある。

イラっと感じるのは自由だけど、それをSNSを利用して顕在化させて、エンドロール見ない人たちをディスるのは同調圧力をかけているように思うし排外的です。

 

マナーの過剰な押し付けは生きにくい社会を作るだけ

この人たちは映画が始まったら、全員物音を一切立てず、飲まず食わず、動かず、エンドロールが終わるまで最後まで一言も発せずに待ってないと気が済まないのでしょうか。

他の人に聞こえるくらい大きな声でくっちゃべってたり、スマホずっと見てたりとかはさすがにマナー違反すぎて怒りますけど。

そのうち上映中に「鼻をかむな」「くしゃみすんな」「咳すんな」「笑うな」「泣くな」「トイレに行くな」「ポップコーン買いに行くな」「息の音がうるさい、息すんな」とか言いだしかねないな。

現に「食うな」というツィートも出てきてるし。


「本編上映中にスマホ鳴ったら困るな、サイレントモードにしたかな」とADDっぽい私が予告のときにスマホをチェックしていたら、「スマホ見るな」と批判されるんだろうね。

「本編始まったときになったら迷惑かかるから、サイレントモードにしたか再確認しようと思って」と答えたら「そういうことは、映画館に入る前に済ましておいて下さい!」と言われるんだろうね。

それは、生きにくい社会になるよ。

誰もが完璧じゃないし、誰もがマナーを共有しているわけじゃない。マナーが常に万人に徹底して守られることを最初から期待すべきではない。

もう少し、気楽に生きたらどうだろうか。

イライラの沸点が低いと、生きづらくなってやがて自分の首を絞めることになる。

そのうち、完全スマホフリー映画館なるものが出るかも。コインロッカーがあってそこに必ずスマホしまっていかないと中に入れないとかね。

最後に一言、映画館の本編でスマホを見るのは迷惑なのでやめましょう。