Netflixオリジナル映画『密かな企み』を視聴した感想です。
ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』でバービーを演じていたイケメン、マイク・ヴォーゲルを堪能できるフツーのサスペンスドラマです。
予告と原題でネタバレしちゃってるので、ネタバレも糞もないから、そのままネタバレありの感想です。なぜNetflixは予告でネタバレしているのか。それは私にもわかりません。
『密かな企み』作品紹介
原題:Secret Obsession
公開年:2019年
監督:ピーター・サリヴァン
出演:マイク・ヴォ―ゲル、ブレンダ・ソング、デニス・ヘイスバート、アシュリー・スコット
上映時間:97分
『密かな企み』あらすじ
何者かに追われ、交通事故に遭って記憶をなくしたジェニファー。
目が覚めるとそこにはイケメンのマイク・ヴォ―ゲルが立っていた。
しかもマイク・ヴォ―ゲルが「夫のラッセルです」とか言うラッキーな展開。
甲斐甲斐しくジェニファーの面倒をみるラッセルだが、ジェニファーは次第に不信感を募らせていく。
『密かな企み』感想
原題は Secret Obsession。壮大にネタバレしているのは何故なのか。予告でも壮大にネタバレしているのは何故なのか。
いわばサスペンスの肝は謎解き。その肝をバラしてしまうのはメインのないオカズを食べているものと同じ。
97分という心地いい時間帯に収まっており、何のひねりもない今時珍しい素直なサスペンス映画だというのに、そのネタを豪快にバラしてどーする。
ともすれば「ミザリー」を彷彿とさせるストーリー展開ではあるが、ミザリーのような狂気や恐怖を再現できるのならネタバレしてようがしてまいが映画の満足度に変わりはない。しかしミザリーの再現はほぼ不可能であることは分かり切っているので、それならばネタバレをしないほうが賢い戦略とは言えまいか。
imdbのスコアは4点台と厳しい。でも私はマイク・ヴォ―ゲルに終始見とれていたので6点くらいあげちゃう。
そんなマイク・ヴォ―ゲルの寵愛を受けるのは、アジアを代表するおたふく女優ブレンダ・ソング。ブレンダ・ソングは父親がモン族(中国の雲貴高原、ベトナム、ラオス、タイの山岳地帯にすむ民族集団)、母親がタイ系アメリカ人。倖田來未にちょっと似てる。
オタフク顔が可愛らしいといえば可愛らしいのだが、終始こんな表情を浮かべて理解不能な行動をとるのでなかなかイライラさせてくれる。
イケメンのマイク・ヴォ―ゲルにお姫様抱っこされてからに浮かれ顔のオタフク。あぁ、憎らしい。ちなみにマイク・ヴォ―ゲルは、私のお姫様抱っこしてほしい男性第3位に位置する。第1位は「シカゴ・ファイヤー」のテイラー・キニー。お姫様抱っこしてほしい。お姫様抱っこしてくれ。
軽くない私(みなまで言うな)をこれまでにお姫様抱っこした人物は3名。一人は元彼、一人はハワイ旅行先のサモア人、そして旦那。しかし旦那は職務で腰を壊したのでお姫様抱っこは無理かもしれない。くぅー、お姫様抱っこ求ム。
冒頭でさっそくジェニファーが誰かに追われているのだけれど、そのシルエットからすでにマイク・ヴォ―ゲルだということが分かる。マイク・ヴォ―ゲルは特徴的な足を持っていて、サッカー選手のように膝の部分が外に出ている所謂ガニマタ足をしているので、シルエットで分かってしまうのだな。
ジェニファーは逃げている際中に他の車に轢かれて意識不明の重体に陥るが、なんとか目を覚ましたものの、記憶を失っていた。そこにマイク・ヴォ―ゲルが「夫のラッセルです」と微笑む。夢なら覚めないで。
甲斐甲斐しくジェニファーの世話をする夫のラッセルだが、自宅(豪邸)に戻ったあとのラッセルの行動がおかしく、ジェニファーを外界から遮断するようになる。ジェニファーの両親は事故で数年前に死んだと言い、携帯は事故の際に紛失し、友人とも連絡を取らせようとしない。
記憶が戻るかもしれないという期待を込めてアルバムを眺めていると、写真に妙な点をみつけ、やがて合成写真であることを知る。
そこからはジェニファーのオタフク顔とマイク・ヴォ―ゲルのイケメン顔を交互に堪能する時間が続く。ただしジェニファーが逃げようとするも家の中でチンタラしてたり、足の拘束から抜け出してキッチンで足首固定のためにガムテープを巻いたり、早く逃げればいいのに「スマホの電波入らないー」とスマホを空に掲げてウロウロしてたりするので、ジェニファーにはある程度イライラさせられる。
逃げたジェニファーをとっ捕まえて痛んだ足首をナデナデするシーンがあるが、これはまさに「ミザリー」。ミザリーではキャシー・ベイツがハンマーでジェームズ・カーンの足首をカーンとへし折っていたが、マイク・ヴォ―ゲルはきっと素手で折れるに違いない。
まぁそんなこんなで「24」の大統領デビッド(デニス・ヘイスバート)が真相を掴んでやってきてくれたりするのだが、何しろ素直なサスペンス映画なので捻りがまったくない。
看護師にアシュリー・スコットを起用してたりするので、何か変なことに気付いたアシュリー・スコットをマイク・ヴォ―ゲルが拉致って殺すのかと思いきゃ、アシュリー・スコットには手を出さないし、大統領のことを殺すわけでもない。
またジェニファーの交通事故を目撃した意味深な悪党風の男性は一体誰だったのだろうか。見るからに悪党風情だが、わざわざジェニファーを見舞いに花束まで持ってくる。映画としてはこいつがジェニファーを追っていた悪人と見せかけるつもりだったのだろうが、予告編と原題でマイク・ヴォ―ゲルが悪人であることをネタバレしているし、この男性を出す意味がない。
予告編でマイク・ヴォ―ゲルが悪人と見せかけておいて、実は重要な秘密を知ってしまったか何かを目撃してしまったジェニファーを守ろうとするのがマイク・ヴォ―ゲルだったとか、そういう捻りがあったほうが良いんじゃないだろうか。「ミザリー」のような映画を作れないなら。
とはいえ珍しく悪人を演じたマイク・ヴォ―ゲルを堪能できる一作なので、イケメンが観たいならおススメ。残念なことにマイク・ヴォ―ゲルは「アンダー・ザ・ドーム」あるいはレザーフェイスに足斬られて塩漬けにされた男というイメージしかないので、ここはハンサム俳優としての殻を破った活躍を見たいところ。ホームランドあたりに出ても良さそうなんだけどなぁ。