ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想をパンピー視点で書いている国際結婚&アメリカ在住キョドラーのブログです。

【ナルコス】シーズン2の感想:コロンビア麻薬王パブロ・エスコバール帝国の崩壊

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ナルコス シーズン2/Netflix

コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバールを描いたNetflixオリジナルドラマ「ナルコス」シーズン2の感想です。

 

Netflixオリジナルドラマ「ナルコス」シーズン2

ナルコスはコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバールを描いたNetflixオリジナルドラマです。

2005年以降はメキシコの麻薬カルテルにスポットライトがあたっていますが、麻薬王といえばやはりコロンビアのパブロ・エスコバールですね。とにかくスケールがデカイ麻薬王です。

エスコバールはコロンビア最大の麻薬組織メデジン・カルテルを一代で作り上げました。アメリカをはじめ、世界中でコカインの密売をし、麻薬王に登り詰めました。フォーブス誌で世界の富豪7位に選ばれたこともあります。パブロ・エスコバール本人はコカインをまったく使用せず、マリファナを愛用していました。

貧困層の住宅建設やサッカースタジアムの建設など、人々のために太っ腹な施しをしたこともあって、メデジンの人々に慕われる存在でもありましたが、邪魔者を消すために飛行機を爆破したり、子どもたちを巻き込んだ爆破テロをしかけるなど、自分の行く手を阻むものには容赦ない姿勢がやがてパブロ・エスコバールを追い込んでいきます。

「ナルコス」シーズン1はパブロ・エスコバールがメデジン・カルテルを築き、トップに登り詰める様子と、アメリカ政府とコロンビア政府との交渉を経て、パブロたちがパブロの自邸のようなやりたい放題の刑務所に収監された様子が描かれています。

「ナルコス」シーズン2はパブロ・エスコバールがアメリカ政府とコロンビア政府と激しい対立を繰り広げ、さらに他のカルテルから狙われ、メデジン・カルテルが崩壊するまでを描いています。

麻薬カルテルにつきもののグロシーンは最小限なので、グロ耐性が低い方でもなんとか見れると思います。

 

「ナルコス」シーズン2の感想

うん、やっぱり面白い。実を言うと、シーズン1はあまり好きじゃなかったんですよね。いや面白いのは面白いんですよ。ただストーリーはがパブロ・エスコバールのメデジン・カルテルがどうやって世界最大の麻薬カルテル組織になったのかと、カルテルの取引の様子や、パブロ・エスコバールの傍若無人ぶりが殆どなので、麻薬カルテルのビジネスの手腕だとか、パブロの栄華とか、あまり興味が持てなかったわけです。

犯罪者がどうやってトップに登り詰めたかなんて興味ないし、スポットライト当てる代物じゃないと思うので。まぁ、それほどパブロ・エスコバールの悪党ぶりが凄かったのと、異色だったということなのかもしれません。

そのため、シーズン2は今まで見るのを引き延ばしていたんですよね。

そして見たシーズン2ですが、シーズン2はパブロ・エスコバールを追い詰めていく警察捜査や他のカルテルの台頭が盛りだくさんで、メデジン・カルテルが崩壊するすべてが濃縮された見応えのあるシーズンでした。

アメリカ側の捜査官は、前シーズンに続いて、金髪マーフィとペーニャが担当です。ペーニャはゲームオブスローンズの超強くてクールなオベリン役でお馴染みのチリ出身ペドロ・パスカル。正直、ペドロ・パスカル=オベリンになっちゃってますが、いろいろな役ができる俳優です。

シーズン1から思っていたんですが、マーフィはスペイン語わからないのになぜコロンビアの麻薬カルテルの捜査官なんだい?実際がどうだったかは知りませんが、現実的に考えてスペイン語わからない捜査官を送るのはどう考えてもおかしいと思うんですが。

アメリカの警察官だってスペイン語推奨されているのに。だって、そうでしょ。犯罪シーンで敵がスペイン語でコミュニケーション取ってたら、分からなかったらヤバイでしょ?マーフィは好きだったけど、やはりスペイン語が使える設定にしておいた方が良かったんじゃないかなと思いました。

パブロ・エスコバールの中の人も良かったです。今シーズンで良かったのは、パブロの妻のタタですかね。麻薬王の妻なんで、本来なら同情もできない人ですが、タタ役の女優が美しくて強く、魅力的でした。他のカルテルから命を狙われたり、政府、警察に利用されたり、翻弄される運命を辿ります。犯罪組織の嫁を務めるのもやはり並大抵のことではないですね。

子どもたちは親を選べないので、警察と他のカルテルの襲撃から逃れながら着の身着のままアジトを転々としている子どもたちには同情しました。

世界最大の麻薬王という頂点から、最初はゆっくりと、そして突然ガラガラとすべてが崩壊していく様が非常に分かりやすく丁寧に書かれています。世界最大の麻薬王も、有能な参謀を失くし、逃亡生活を余儀なくされると、こんな酷い最後になるのですね。

ありとあらゆる犯罪をし尽くした非道な男にピッタリの最期ではありますが、パブロ・エスコバールにとって耐えがたかったのは、死よりも、逃げ隠れる生活だったのだろうと思います。また、妻子を愛していたように思えますが、投降しない決意をしたパブロ・エスコバールは、結局はエゴに勝てなかったのだと思います。

シーズン1ではパブロの周りの人達にあまり気を配っていなかったせいか、誰が誰だか分からなかったんですが、シーズン1でパブロに助言できる有能な参謀が消え、シーズン2は中間管理職のクズが多かったので、シカリオへの怒りや憎しみをしっかりと抱くことができました。思えば、シーズン1でグスタボを亡くした時から歯車が狂い始めた気がするな。やはりビジネスには右腕が必要なんだろうな。

パブロ・エスコバールですが、44歳に捜査チームに撃たれて死亡しています。年齢を知ってビックリしました。44歳って・・・アラフォーだったんだ・・・若い・・・まあ麻薬組織に属している以上、長寿はなかなか望めません。ましてパブロ・エスコバールのような野心あふれる暴力的な人物では。

ラ・キカの犯罪者ぶりが光っていましたが、キカがリクルートしたカタギのタクシー運転手リモーンさん、この方にも色々と驚かされました。

パブロ・エスコバールの死で終焉した麻薬戦争かと思いきゃ、ナルコスはシーズン3、シーズン4へと続いていきます。

シーズン2を見て思いましたが、現場の麻薬捜査官たちのフラストレーションやストレスたるや、想像もできません。とにかくイタチごっこが続きます。さらにはアメリカのCIAも闇で動いているので、思うように捜査を進めることもできなかったり、ペニャのようにいつのまにか麻薬カルテルに足踏み入れていたり。ペニャは優秀なのでなんとか無事でしたが。

麻薬カルテル同士の抗争はよく聞きますが、実際にどんな様相なのか具体的に想像できなかったのですが、ナルコスのシーズン2はそれがとてもよく理解できます。最大の麻薬カルテルが凋落していく様や、他のカルテルがそこにどう関与していくのか、分かりやすく描かれています。パブロ・エスコバール帝国が崩壊していく様を見ていると、心ならずも、もののあわれを感じてしまいました。

ナルコス、今後も目が離せません。

パブロ・エスコバールの麻薬組織メデジン・カルテルに潜入捜査する史実映画「潜入者」の感想はこちら。この映画も、めっちゃ面白かったですよ。

ゾーイ・サルダナ主演「コロンビアーナ」もコロンビアの麻薬カルテルを扱った映画です。