さぁ、どんどん面白くなって参りました。
「マヤンズ」シーズン2のあらすじと感想です。
「マヤンズ」シーズン2
いやー、シーズン2面白かった!
シーズン1よりもっと面白くなってる。
キャラの顔と名前と性格が判別つくようになったのが大きいかな。キャラに愛着が湧いてくる時期なので、クスッと笑えるシーンも増えたし。
且つ、汗握る展開や不条理な展開が増えたこと。
それから「サンズ・オブ・アナーキー」の古巣メンバーが登場したことで、物語の継続性を感じて興奮でしたわー。誰が出るかな、誰が出るかな、詳細は下記。
ジャックス・テラーへの言及も多く、色々な人達がジャックスへのリスペクトを示したり、ジャックスの名前が刻まれた岩なんかもチラッと見せたりしてニクイ。
カート・サッター(クリエイター兼オットー)ありがとおおおっ。
はい、具体的に見ていきませう。
イージーとエンジェルの母親殺しの真犯人探し
シーズン2は、あれから8ヶ月後の設定です。
シーズン1で兄弟喧嘩しまくって険悪なままのEZ(イージー)とエンジェルは、この8か月間、殆ど口を聞いてなかったらしい。イージー(ローマ字に変換するのが面倒くさいのでイージーで通すよ)は仲直りしようと話しかけるものの、エンジェルの怒りは収まらず。
そんな二人の険悪ムードがクラブの士気に影響すると危惧したビショップ(プレジデント)は、イージーに「さっさと仲直りしないと、お前たちのどちらかをクラブから放り出すわよ」と命令します。
そこでイージーは奥の手を披露。
9年前に母親を殺した男が「サムクロウ」のハッピー*である事をエンジェルに明かす。※ハッピーは「サンズ・オブ・アナーキー」レギュラー出演、殺人の実行などダーティワークを厭わないガチメンバー。
ちなみにこの時点で、ハッピーも自分が9年前に殺した女性の息子たちがエンジェル&イージー・レイエス兄弟であることを知っている。
てか、皆ハッピー覚えてる?サンズ観てから結構経つから、オットットーとかハッピッピーとか言われても全然思い出せなかったわ…ちなみにオットーは片目取られた人で実は「サンズ・オブ・アナーキー」「マヤンズ」のクリエイター。ハッピーは現役サムクロウのメンバーで「サンズ・オブ・アナーキー」にレギュラー出演。
ハッピーて「サンズ・オブ・アナーキー」でちょっと異質な雰囲気醸していた人やで。え?髭の天パの?違うそれティグや。ハッピーは坊主っくり。
頼もしかったの覚えてるわ。あぁ、もう一度サンズ・オブ・アナーキー観ようかな。
サンズ・オブ・アナーキーて日本で過小評価されてると思う。バイカーギャングだから取っつきにくいという印象があるのかな。そういう私も「バイカーギャングかぁ…あんまり興味ないなぁ…」と当初思っていた。でも主演がイケメンのチャーリー・ハナムだったし、アメリカで高評価だったので観るに至ったクチなので。
母の敵を前にエンジェルとイージーは協力せざるを得ず、仲直り。ハッピーから真相を暴くべく、二人は北カリフォルニアに向かう。(物取りの犯行でないことは明らかだったので二人はハッピーが誰かに依頼されたに違いないと推測。)
それはそうと、国境近辺から北カリフォルニアのストックトンとかその辺までは736kmもあって、運転し続けても7時間以上かかるのに、このバイカー達はいとも簡単にあちこち移動するよね。東京からだと直線距離で北海道、西は豊後水道くらいだよ…。
サムクロウの都市チャーミングはストックトンら辺の設定(架空の町)で、ストックトンてカリフォルニアの中都市なんだけど、かなり治安悪そうだった。先日サクラメントに足を伸ばした時に通ったんだけど、フレズノより治安悪そうで「うわー、ここは住めないね…」て夫と話してたわ。
EZとエンジェルは途中で白人筋肉馬鹿みたいなバイカーに絡まれてイザこざを起こし、後にビショップたちが来る時に今度はビショップ達が絡まれる。
その辺はサンズのテリトリーでもあるのでサンズに連絡。するとサンズのSAMDINO支部のロバート・パトリックが登場、加勢して決着をつける。
ビショップの「あのバカ兄弟」という顔芸に注目。好きだわー。
さて、イージーとエンジェルはハッピーの家に行く途中、ストックトンに寄ります。そこで悪徳警官がストックトン支部のメンバーを殺してしまうので、ビショップ達も合流して悪徳警官を成敗します!
これ以外にもシーズン2では不法入国者を搾取するバトス・マルディトス(略称VM)というメキシコのティワナのギャングを懲らしめたりもする。
ドラッグは扱うけど人身売買はダメなのか。境界線が曖昧だけど、僕たちは犯罪者ではあるけど悪人ではありませんよ、という所なんでしょうかねぇ。
悪徳刑事を成敗したあと、イージーとエンジェルはハッピーの自宅へ到着します。ハッピーを縛ることに成功、真相を聞き出そうとしますが、拷問しても口を割らない。さすがはハッピー。
しかし、吠えやまぬ犬をエンジェルが撃とうとした所でハッピーがギブアップ。犬好きか。
ハッピーの自白によると、サンズに入隊する前、ハッピーはノマド暗殺者だったらしい。依頼人については知らないが、イージーとエンジェルの両親二人ともを暗殺するように依頼されたとの事。その後、サンズに出会い、ノマド暗殺者家業からは足を洗ったというわけだ。確かにサンズでもハッピーは一際冷酷さを感じる存在だったよね。
で、イージーとエンジェルはシーズン2で両親の暗殺依頼を出した人物を突き止めます。この辺は内緒にしとくけど、謎解きみたいでおもしろかった。まあ、割と簡単にわかっちゃうし、意外性はあまりないけど。狭い世界での話だから…。
犯人が判明してレイエス兄弟がとった行動がシーズン3にも影響していきます。
アルバレスの心情と忠誠心が…泣ける…
ガリンドとロス・オブリビダスとポッター
他方、ガリンド・カルテルと反乱軍ロス・オブリビダス(通称LO)の関係は良好。前シーズンで双方が合意したように、偽のアジト(ガリンドでもLOでもないクズの犯罪者達のアジト)を次々とポッター(連邦検察官補佐)に叩かせて反乱軍が弱体化しているように見せ掛けていました。
しかし、ポッターに疑念を抱かせる出来事が発生してしまいます。とある偽アジトを米国人傭兵とマヤンズ達が襲撃した際、少し離れた所から偵察していたLOの少女ミニが傭兵に捕まってしまいます。
傭兵たちはミリから情報を吐かせるためには拷問も厭わない様子。ピーンチ。マヤンズは慌てます。背に腹は代えられず、残留していた傭兵たちを殺し、ポッターや傭兵達には、LOの仕業と思わせます。
部下を殺された傭兵のリーダーは怒り心頭、LOのリーダーであるアデリータを血眼になって探し続けます。
アデリータはというと、お腹が大きくなっていて、傭兵が殺されたことで締め付けがきつくなるという情報からセーフハウスからマヤンズの売春宿に匿まいます。
ミニ(アデリータが保護している少女)が顔の傷について売春宿の客に心ないことを言われショボーンとしていた時に、アルバレスがかけてあげた言葉が良かった。やっぱりアルバレスいいよなー。
ちなみにマヤンズも誰もアデリータのお腹の子供の父親が誰かを知らないが、視聴者は知っている。それがエンジェルだということを。
ミゲルの妻エミリーは、ミゲルとアデリータの仲を疑っていました。エミリーとアデリータは初めて顔を合わせた会合で火花がバチバチしてたよねー。アデリータの方は別に気にしていなかったけれど、エミリーの嫉妬心が凄かった。そら自分の子を誘拐してカルテルを手玉に取った上に旦那を含め誰もがが一目を置く超絶美人だもの、嫉妬するわよね。
ミゲルとアデリータはある日、反乱軍派のメキシコの上院議員パロモに会いに行くが、車に追跡装置が付けられていたため、傭兵に見つかってしまいます。
そこでアデリータはミゲルに「あなたが私を見つけたことに」とだけ言って店の中に籠城します。ミゲルは「よせ、アデリータ!」と助けようとするが傭兵が迫ってくるのでカルテルとアデリータは撃ち合いの芝居をします。凄いなぁ、この女性…
アルバレスが店内に入りアデリータの無事を密かに確認後、外で傭兵に引き渡します。
アデリータをポッターの手から奪還すべく、マヤンズとガリンドが周到に計画を練ります。
イージーにさえ秘密だけどお腹の子はエンジェルの子、当然エンジェルは取り乱し、ビショップの命令を無視して「知るかこの野郎!俺が行くって言ってんだろうがッ!」と自分がしつこく前線に行こうとするのでビショップが「なんだこいつ」と恒例の顔芸を披露。この顔芸がたまらない。イージーや皆もチベット砂狐みたいな顔する。
ついに喧嘩になり、エンジェルが抑え込まれたところで「俺の子」と白状します。
アデリータ救助作戦は、相手が傭兵だし行き当たりばったりのバイカー達では巧妙な作戦考えるのインポッシブルに感じるが、イージーの頭が冴え渡り、アデリータを米国側に着く前にすんでのところで奪還することに成功する。
成功はしたものの、「ポッターの目的は自分なので自分さえ捕まっていれば全てうまくいく」といってエンジェル達を追い返すというどんでん返し。アデリータさん。。。あんた妊婦やで。警察が迫るため、エンジェルは泣く泣く去る。
アデリータはこの後ずっとアメリカのどこかでポッターの囚われの身のままなので、暫く出てきません。
その後しばらく、ミゲル・ガリンドは茫然自失の日々を過ごす。大義のために敵と手を結び、自らを犠牲にしたアデリータの気高さに打ちのめされたようでした。エミリーに痛いところを突かれて本人否定してたけどさ、完全に惚れとるやん。
なおエミリーはガリンド家をまっとうな事業へ転換させていくためにサント・パドレ市のアグリパーク事業をなんとしても勝ち取りたく、友人に無理くり賄賂を渡したり、EZに頼んで邪魔者を脅し→事故って死亡というヤクザなことをする。
ミゲルの頭の中では私利私欲のために(ガリンド家のために)無茶するエミリーと、他愛のために自己を犠牲にするアデリータが嫌でも頭の中に浮かんでいたと思うよね。この頃からガリンド夫妻に亀裂が入り始めたから。
エミリーは姑息というか、これこそ特権白人女性ぶりを発揮。困った時は元彼イージーに頼んでダーティワークをさせるビッチぶり。困った時や都合の良い時だけ元彼とか他の男を使う女性、いるよね。
それからS1とS2の間で山火事が発生したらしく、ミゲルの母が体の後ろ側に大火傷を負い、S2ではウイッグを付けている。
ミゲルの母ちゃんやエミリーが勝手に動き回るのでミゲルの部下が迷惑被って一番可哀想だったりする。だって下手したらすぐに文字通りクビが飛ぶじゃない。物理的に。
マヤンズ(サント・パドレ)とバトス・マルディトスの抗争
今シーズン、マヤンズ/サント・パドレ支部の運命は大きく動き出します。しかも悪い方に。
まずは北部からサムクロウがドラッグ事業のミーティングのためにお越し下さる。
しかもサムクロウのプレジデント「チブス」がやってきた。まさかチブスが登場すると思わなかったんで嬉しい!
「サンズ・オブ・アナーキー」でチブスはジャッキーボーイ(ジャックス)の任命を受けてプレジデントに就任しましたが、その後しっかりとサムクロウを率いていっているようです。
チブス役のトミー・フラナガン渋くなってたねー。チブスは常にジャックスに忠実だったのでバイス・プレジデントのイメージ強かったけど、プレジデントらしい貫禄ぶりを見せてくれました。彼のスコットランド訛りの英語はビタイチわからなかったが。
で、事業のためにマヤンズ/サント・パドレは上述のVM(コヨーテみたいなメキシコのギャング「バトス・マルディトス」)と協力を強いられます。不法移民を救出した際にVMのメンバーを9名殺害しているので、マヤンズは激しく反対しますが、サムクロウの顔に免じる形で(マンテスがVMのエル・パロと懇意だとかで)やむなく協力することになります・・・
と思ったのも束の間、サムクロウが去りマヤンズだけが会場に残っていたところへVMが襲撃!!
この襲撃でココは目を負傷(狙撃手として致命傷)、もう1人のメンバーが危篤のちに命を落とします。ここでのタザ(バイス・プレジデント)の行動はちょっと理解できないなぁ…何故タザとエル・パロとの間にそんなに深い確執があるのか、シーズン2では明らかにされず、シーズン3で全貌が明らかになります。でもそのためにあそこまでの行動をとるかなぁ…とちょっと疑問。
マヤンズはココを中心に怒り心頭、VMへの復讐機運が高まりますが、ハンクなど一部メンバーは復讐はしないほうが良いと判断します。思えばビショップもどちらかというと復讐に乗り気じゃなかったんだよね。あの時ビショップが復讐をしないと決断していたら、シーズン3のサント・パドレの運命は180度違っていたよなー。
マヤンズは復讐を決めますが、最終回で「あっ。やべっ。」という事態が起き、そのままシーズン3に突入します。
※なお、「サンズ・オブ・アナーキー」「マヤンズ」のクリエイターのカート・サッターは2019年10月にディズニーFOX(合併した)から解雇されてしまいました。事の発端はシーズン2第1話のディズニーランドに関するネガティブな台詞にあるようです。カート・サッター抜けて大丈夫かいな。