「フィアーザウォーキングデッド」シーズン5第8話・9話の感想です。
ええ、観ていますよ、まだ観ていますとも、このすっとこどっこいドラマ。
もはやドラマを楽しむために観ているのではありません。
観終わった後に皆で溜息をつきあって人類の連帯感を高めるために観ているのです。
人種間の対立を和らげるには共通の敵が必要です。フィアーはその役目を担うドラマなのです。フィアーの意義はそこにある!世界を良くするために!モーガン達がそう言ってた。
ギャレット・ディラハントやマギー・グレイスといった援軍を投入するも、その甲斐虚しく、もはやどうしようもないレベルにまで落ちた「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」。
スポッツ・ピンプルがしゃしゃり出てきたお・か・げ。
あまりの酷さにこんな画像まで作られる始末。アメリカ人、割と仕事が早い。
視聴率も140万人くらいしかありません。
いつになったらキャンセルするのか。
『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』第8話あらすじ・感想
第8話のミッドシーズン・フィナーレ(前半戦の最終回)は案外見れたので、迂闊にも「お前たち、頑張りなさい!」「きっと飛行機とぶはずー」「危ない!神様お願い」とか言いながら、騙されたフリをして観ました。
かねてから計画していたようにテキサスの被ばく地帯から脱出するために(何をどうしてたらそういう状況になれるのか)、なんと飛行機に乗っちゃうのね。
モーガンとグレースとアリシアは飛行機に戻ろうとするんだけど、ゾンビの群れがいて、そのままだと飛行機まで付いてきちゃうので、ゾンビ群をちょっと誘導したあと車中に潜んでやり過ごそうとする。
しかし遅れてやってきたゾンビの彼に見つかって作戦失敗、慌てて車動かしてと車ぶつけて動けなくなる。子供みたいなミスばかり。いずれもグレイスさんの失態。
仕方がないから徒歩で飛行機に向かう。ゾンビ引き連れてな。
なんかもう、わざと問題起こしたり呼び寄せたりしてピンチにしている感が満載で。
そんな中で「助けたるー」「みんなで助かるー」「置いていくものかー」などとチンタラやってるわけですよ。
あなたはどこまで耐えられますか。
唯一の慰めはジョン・ドーリーだけだよ。ジョンとドワイトも間に合って、飛行機無事に飛んだんで、めでたしめでたし。
ジョンがジューンにアメの包み紙をリング状にしてプロポーズしたのが唯一の私の慰め。 あーん、こういう素朴な男性好きー。
けど、ジューンも退屈なキャラになっちゃったし、もはやルシアナなんて「あなた誰」状態だわ。。。
あとダニエルが戻ってきて協力してくれて飛行機は無事着陸、アリシアと再会を喜びます。ダニエルとアリシアはどこ以来の再会?ダムで会ったけ?
最後にローガンがシューッと車で一人でやってきて「実はさぁ、クレイトン(熊のオヤジ)のノートを探してるんだよねー。ガソリンの場所が書いてあって、俺は実は一緒にいる奴らにノートをとってこいと脅されてるわけ。ホントよ?ノート返してくれたら、ガソリン分けてあげるから」とか、ゴチャゴチャ言いだす。なんかもうどうでもいいわぁ。
ローガンが敵チームのリーダーでもなくてもどっちでもいいけど…シーズン4後半の敵の黒人女性みたいな存在感よね。
とりあえずウンザリ…
『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』第9話あらすじ・感想
第9話は後半戦開始第1弾のエピソードなんで、本来ならフィラーではなく気合の入ったエピソードなのがふつうなんだけど…フィアーはもはやそういうの、どうでもいいんだろうか。
この第9話はこれまでで一番ウンザリしましたー。
救いようのないエピソードです。
自宅を地雷で囲んで過ごしている一家がいて、母と息子が家の中、父は息子の喘息の薬を探しに外出中(ゾンビに襲われてゾンビ化してた)で、モーガンたちがいつものように何故か助けようとします。母親とは無線でコミュニケーションとっている。
この地雷をゾンビが踏んだり、モーガンがうっかり踏んだり、といったシーンが手持ちのPOV動画風で流れます。
なんで他人を助けるために地雷庭を通らねばならないの?なんで地雷畑走って行って地雷踏んじゃうの?
よく見たらアル(マギグレ)だけじゃなく、ルシアナまでカメラ持ってるー!!ついにカメラまで背負わされるようになった死にキャラのルシアナさん。生きてるけど、キャラとしてはもう死んでます。
ていうか何してるのお前たち。
この「サバイバル・オブ・ザ・デッド」風のPOVも、お願いだから即刻停止して下さい。
お願いだから!!!
(アメリカ人からも同様コメント大量)
しかも地雷で遊んでいる間に各自のインタビュー動画が挿入されます。この構成、えらい苛つくわ。
母親と子供は助け出された後、パパンが死んだことを知るんだけど、「助けてもらって私たちは幸運だわ」と言うだけでちっともパパンの死を悲しんでいるように見えない。パパンの死より、助けてもらったことへの感謝の念のほうが重要事項であると描いているわけ。おかしいでしょ?もはや感情の描写さえ出来なくなっている。
家族が死んでも、助け合いがあるから大丈夫!自分を犠牲にしても、助けることに価値がある!助け合いの精神を見せれば、敵も改心する!的な方向性に、カルト的な胡散臭さと非人間らしさしか感じないのだが。
「モーガンと仲間たち」は、一番大切な事は何かを世界に見せようとしているんだけど、それはどんな犠牲を強いられても、助けを必要としている人々を助けようとすること。そもそもこれはサバイバルすることが目的のウォーキング・デッドの世界にそぐわない気がする。
各自のインタビュー動画が正視に耐えないくらい胡散臭い。
「みんなで助けよう」
「あなたにもできるはず」
「私と」
「あなたで」
「一緒に」
「力を合わせれば」
「きっと出来るはず」
みたいに一人一人画面が切り替わる編集になってます。
もはや理解の域を超えてきた。
このあと
「月々わずか9.99㌦で人を助けることができます」
とか言いだすと思います。
困ったことに、チーム全員がモーガンと同じ動機と信条を共有していて、もはやモーガンの化身になっているんですね。
グループのこれからや方向性について話し合っているシーンもあまりないのに、ダニエルもドワイトもジョンも知らずにモーガンと同化している。なんだよこれ!
ローナーで強面のダニエルでさえ「やっぱ独りより皆と一緒がいいよねー」とか言い始めた。
もう名前覚えなくていいやな、全員モーガンと呼べばいいよ。
アリシア役のアリシアさんが今シーズンで降板するらしいので、アリシアさんは死ぬか去るかのストーリーが用意されていると思いますが、今回の木のシーンがその伏線かな?いずれにしてもこのドラマは早く去った方が賢明ですよ。
一方、ローガンはある黒人男性のバイクを理由もなくマシンガンで撃ちまくったりと(100発くらい?)貴重な弾薬を無駄遣いしています。
フィアーって一度も物資の問題をまともに扱ったことないよね。武器は無限にあって、食べ物も無限にある感じ。
本当にこのドラマは酷い。ゾンビ好きでもこの感想なので、ふつうの人がみたらいかにWTFと感じるか、推して知るべし。