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ここまでハマッたのは久しぶりのドラマ『ウェントワース女子刑務所』。
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以下ネタバレしています。
シーズン1~3をまだ見ていない方は、絶対読まないでください!!
『ウェントワース女子刑務所』シーズン3の感想
ウェントワース女子刑務所シーズン3の第1話もプレミアにふさわしいドラマが展開されました。
シーズン2の最後でビーがついに脱獄してブレイデンを殺して復讐を遂げましたが、シーズン3の第1話は、それから数か月経過しています。
ビーの脱獄を共謀したとファーガソン所長(とヴェラ)にねつ造された看守ジャクソンは、なんとか嫌疑を晴らすことができたようで、元通り刑務所で働いています。
看守フレッチャーはなんとか生き延びたものの、脳にダメージを負ってしまい軽い障害を抱えてしまいました。シーズン2でジャクソンにファーガソンの企みを伝えようと必死でしたが…でもシーズン3では最後にちゃんと記憶を取り戻し、ビーたちとシンクロして打倒ファーガソンへと動きます。
シーズン3は、所長ファーガソン vs ビー&フランキーたちという感じで、シーズン1&2のヒューマンドドラマよりサスペンスが強くなったかな?でも続きが気になって仕方ない要素は増したかも。
最終話にむかってファーガソン打倒のためにビーがフレッチャーやジャクソンと手を組み始めるあたりからハラハラドキドキ。フレッチャーがすべて思い出した瞬間にゾクゾク。
クィーン・ビー
フランキーに代わり、ついにビーがクィーン・ビーとして刑務所のトップに立ちました。髪型も変わり、ビーの変わりように少しビックリしました。でも格好いい!
リズをボコボコにしたブーマーを懲らしめるためにブーマーの両手をスチームで焼いたビー。まさか本当にやるとは思いませんでした。
シーズン3ではフランキーの代わりにビーが刑務所を治めます。
フランキーとの関係が心配でしたが、共通の敵を倒すために途中からフランキーと手を結びます。
最後はドーリーンの赤ちゃんを助けるためにフランキーと二人で火事の中へ。おまけに赤ちゃんを外に出してからまた中に戻ってフランキーの命も助けるなんて…ビー格好良すぎだろ。
シーズン2でお気に入りだったマキシーンはビーの右腕となっています。囚人を痛めつける役はだいたいマキシーンです。でもマキシーンはやっぱりイイ!
フランキー
ビーがブーマーの両手をスチームで焼いたときのフランキーの表情といったら…そのあと、ブーマーのところに謝りに行ったフランキーの表情といったら…
フランキーもいいですね~やっぱり。フランキー大好きなブーマーが泣きながら「大好きなのに!なんで助けてくれなかったの!?」と言うシーン、こちらもグッときてしまった…
ブーマーって憎めないんだよな~~めっちゃ面白いし。フランキーの仮釈放が決まったときの寂しがるブーマーったら…可愛すぎ。フランキーにアイラブユーって言って抱きしめ合ってて…
フランキーもほんっと憎めない!!
敵対しているフランキーとビーが打倒ファーガソンのために手を組んで、ジョディを前に二人でラーメンをすするシーンがめっちゃ好き。アプローチ方法が違うけど、二人とも頭が良くて有能なんだよね~。
リズの娘ソフィーが飲酒運転で轢き殺してしまった男性の奥さんと面会する時に一緒についてきて欲しいと言われるんだけど、リズのために言い訳をつけて断ったフランキーがニクいですね~。フランキーのそういうところがすごく好きだわ。
リズとリズの娘が年増のレズビアンたちにシャワールームで襲われたときのフランキーが格好いい!!やっぱり女も強くないとね(笑)
最後のビーとのシーンがすごく良かった。
でもフランキーが刑務所からいなくなっちゃうと、かなり寂しくなるな~。フランキーには幸せになって欲しいけど、でも刑務所の舞台に華がなくなるというか…不謹慎ながらも戻ってきて欲しい~。あるいは外からビーを助ける役とかになって欲しいな~。
リズ
娘とのくだりが本当に可哀想で辛かった…
アル中で刑務所に入ってる自分を恥ずかしく思い、娘のために距離を置いていたことを娘に理解してもらえないリズ。こういう心情、親にならないと分からないかも…
娘と連絡が取れなくて、保護者に連絡しても何かおかしい、こんな状況は本当に辛いですね。心配でどうにかなってしまいそう。
挙句の果てに娘が同じ刑務所に入所してくるとは…娘もきっとアルコールや麻薬に手出しそうだと思っていたらやっぱりそうなってしまった…おまけに娘は反抗し、フランキーになついてしまう…ムッカつくわー。思春期の女の子は一番扱いづらい!!
また飲んだくれてしまうリズ。リズのアル中の演技、うますぎ。どうしたらこんな風になれるの?というぐらい、リアルです。リズはいい人なのに、アルコールが入るとものすごい腐れ女になっちゃうんです。その腐れ具合が半端ない!!
ヴェラ
嫌いなキャラ一位だったヴェラですが、シーズン3も相当イライラしました。だってファーガソンのコバンザメ状態が悪化してましたもの。もうこれはマインドコントロールですね。
C型肝炎に感染してしまったのは可哀想でしたが、その後のヴェラはファーガソンに怒りつつもファーガソンと同じ道を歩み、ファーガソンと同罪ですよ。ヴェラはファーガソンと一緒に堕ちて欲しいわ!と思ったんですが、最後はああやっと気づいたか…てか気付くの遅すぎじゃね?
あんなサイコパスが刑務所長になれたというのも怖いけど…強敵でしたね。
シーズン3のMVP
シーズン3のMVPは何といってもこの人にあげたい。
年増のレズボ役のルーシー・ガンバーロ!
ドラッグを調達できないフランキーがフィリピーナたちに命を狙われ、フランキーが泣く泣く体を売って保護を頼んだ相手です。「ストラップオンも持っていくわよ~」とか言って、めっちゃ嫌らしい。
こんな素敵な俳優さんたち、どこから見つけてきたんだろうか…
ウェントワースは脇役も個性と存在感あふれる人たちばかり!
ウェントワース女子刑務所の魅力
ウェントワース女子刑務所は、誰が良い悪いじゃなくて、それこそ刑務所という特別な設定で、自分がこの出演者の誰にでもなり得ることをすごく上手に描いているんです。だから単純にビーだけに共感するわけではなく、敵対するフランキーにも共感してしまう。あの酷いジャックスにでさえ共感したし、ホルト家と命の恩人ビーの間でジレンマに陥るシモにも共感したし。
善人と悪人がはっきり分かれているドラマが多い中で、こういうドラマって貴重だと思う。だって人間って複雑だし、状況次第でどういう選択をするかは本当に分からない。自分でも分からない。そういう人間の泥臭さを描いたドラマが好きです。
ゲーム・オブ・スローンズ、ブレイキング・バッド、ウォーキング・デッドがヒットした理由の一つも、こういう人間の泥臭さ、人間ドラマを描いているからだと思います。
ウェントワース女子刑務所はHuluで見れます。