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Hulu【Reprisal】ギャングに復讐!新作海外ドラマあらすじと見始めた感想

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Reprisal(原題)@Hulu

Huluから新作ドラマが到着しました。

アメリカのHuluで2019年12月6日放映開始したので、日本にも半年~1年の間に到着するのではないかと思います。

原題は「Reprisal」で、「報復」という意味です。邦題はまだ分かりません。

あの「ハンドメイズ・テイル」の製作者と同じなので、悪くはなさそう。

全10話の構成です。

 

Hulu新作ドラマ【Reprisal】あらすじと登場人物

いきなり物騒な話だが、キャサリン・ハーロウは兄バートとバートが属するギャングによって瀕死状態に(車にチェーンで繋がれて引きずられて瀕死の状態のまま放置される)。それから〇年…キャサリンはドリスという名前で愛する夫と暮らしていた。

夫が病気で亡くなると、キャサリンは静かに復讐を開始する。

というシンプルな復讐劇のようです。

こちらがキャサリン。

アビゲイル・スペンサーて美人。まぁ鼻とか、これ間違いなくお直してるでしょうけど、「グロリア」を思い出させる雰囲気ですね。

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キャサリン・ハーロウ(偽名ドリス・クィン)by アビゲイル・スペンサー

ちなみにキャサリンの元の髪の色はダークヘアですが、ドリスに成りすましている今はブロンドです。

キャサリン改めドリスはデトロイトでケータリングビジネスのシェフをしていました。夫のレストランも軌道に乗り、経済的にも安定しています。

しかし夫の死後、夫の息子コリンと地元で有名なゴロツキ暴力団員の通称ビッグ(ロン・パールマン)に事業の権利をすべて渡すように暴力で脅されます。

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ランダー(ビッグ)グラハム(byロン・パールマン)

ロン・パールマン×ギャングというと「サンズ・オブ・アナーキー」を思い出さずにはいられないね。あのドラマもおもしろかった。

地元だけではなくデトロイトの都市部でも同じようにチンピラが幅を利かせ、キャサリン/ドリスは再び周囲の男に裏切られ苦しめられるなんてな。「ああ間違いなく、ハンドメイズ・テイル作った人だわー」なんて思いました。

何度も殴ったおかげで、キャサリン/ドリスの復讐リストにはきっとビッグの名も追加されたことでしょう。

キャサリンが復讐しようと企む兄たちはバイカーギャングかと思ったのですが、ギアヘッド・ギャングでした。ギアヘッドとは、車やバイクなどが大好きな人たちのことを指します。こんな感じ。

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キャサリンの復讐ターゲットのギャング(バニッシュト・ブローラーズ)たち

ギアヘッド・ギャングの名は「バニッシュト・ブローラーズ」。バニッシュトは追放者、ブローラーは喧嘩屋のことを意味します。

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バニッシュト・ブローラーズのロゴ(向こうに見えるのは敵対ギャングのハピネス・グール)

ブローラーズはバング・ア・ラングというバーレスク調のストリップバーを13件所有しており、そのひとつがアジトの敷地内にあります。

そしてそのリーダーがキャサリンの兄バートです。

妹を鎖で車につないで引きずって放置するという鬼畜な悪行をするに至った理由は何なのか、どんなダークな事情があったのかはまだ説明されていません。

「ハンドメイズ・テイル」でもそうでしたが、最初に過去の事情や経緯を説明せず、あとから明かすパターンなのだと思います。

そのためにキャサリンとバートの兄妹関係に感情移入ができず、せっかくキャサリンが内向的で強くて優しくて知的で気品がある女性を好演しているというのに、事情を知らない視聴者にその良さが十分に伝わってきていないのは勿体ない。

「ハンドメイズ・テイル」は環境破壊で女性の多くが不妊になり、アメリカが全体主義国家に変貌したギリアド共和国で、妊娠できる女性が侍女として性奴隷になるディストピアものですが、あちらも開始は全体主義国家がすでに出来上がっていて主人公が侍女になっている状態で、あとから色々と過去の回想が挿入されて事情が説明されていくという順番でした。

個人的には後から過去の経緯を少しずつ説明していくタイプのドラマはあまり好きじゃない。「あれ?あれはどうなったの?」とか「あれはどういうこと?」と気になってしまって次の展開に集中できなくなってしまうから。

さて、キャサリンを半殺しにした兄バートがこちらです。しかしバートは「消えた」ということで、行方知らず。どういうこと…?

やはり後から説明されるのでしょうが、「バートはどこへ」というのが気になってしまって、ブローラーズの他のメンバーを覚えるのに気が入らなかったりするんですよね。

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バート(キャサリンを半殺しにして立ち去った兄)

バート不在のいま、現在の事実上のリーダーがこの人、ジョエル・ケリー。

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事実上の現リーダー、ジョエル・ケリー

これ、誰だか分かるかい?

分かった人は凄い。こう見えてロドリゴ・サントロよ!

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アンナちゃん風ロドリゴ・サントロ

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笑顔が眩しいロドリゴ・サントロ

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おまけでサービス

・・・お前はナヴィド・ネガーバンか?

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千の顔を持つ男、ナヴィド・ネガーバン。左は「ホームランド」、右は特殊メイク。

ロドリゴ・サントロのようなイケメンで毎回イメージが違って顔が分からないというのも珍しくない?確かに欧米の俳優は映画のために役作りをしたりイメージを変えたりするカメレオン俳優が多いので、ガラッと雰囲気が変わるし、なんなら顔まで別人になったりするけど、そういう俳優てなんとなく目鼻立ちがしっかりしているけど特徴がないタイプが多いかもしれない。

リーダー代理のジョエル・ケリーはアジトの敷地内にあるトレーラーに棲んでいて、幼い娘がいるシングルファザーです。

で、ギャングが運営するストリップバー「バング・ア・ラング」で、キャサリンの兄で行方知らずのバートの娘が、人気NO.1のダンサーとして働いています。ダンサーたちは「ピンナップ」ガールズと呼ばれています。

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バートの娘でダンサーのメレディス

確かキャサリンもトラックで引きずられる前にこんな頭をしていたので、キャサリンもピンナップガールとしてバング・ア・ラングでダンサーとして働いてたに違いない。

バートの娘はメレディスといい、ガーターベルトの銃弾のケーシングに非合法ドラッグを仕込んでいて、こっそり客に売っています。ジョエルもバートも「やめろ」と言っていますが言うことを聞きません。

それからブローラーズには「スリー・リバー・フェニックス」という三人衆がいます。これは厳密にはブローラーズではなく、ブローラーズのメンバーになる前段階の見習いメンバーということらしいです。

3リバー・フェニックスになると、首に3つのラインのタトゥーを入れます。

3リバー・フェニックスの仕事は、「バング・ア・ラング」店舗間の現金輸送、チケットやアルコール、物品などの管理で、愛車の「ベティ」で店舗間を行ったり来たりします。

リバー・フェニックスのメンバーは、マティジョンソン。マティもジョンソンもキャスティングがいい。ていうか二人とも最早ベテランのブローラーズみたいな雰囲気。ジョンソンなんてどっから見ても暗殺者要員だよ。「ブレイキング・バッド」でいえばマイク、「ゲーム・オブ・スローンズ」でいえばハウンド。

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マティ(左)とジョンソン(右)、スリー・リバー・フェニックスの構成員

でも代理リーダーのジョエルに言わせると、マティは短絡的で熱しやすく、簡単に喧嘩を始めてしまうので、ジョエルとしてはそんな不安定なやつをブローラーになんかできないということらしいです。すぐに喧嘩をし始める奴が仲間のことを第一に考えられるわけがないし、仲間を危険に晒すことになりますから、ジョエルの考えもご尤も。

ちなみにマティは7年もリバー・フェニックスのままらしい。どんだけ昇進できないんだ。

マティは純粋にバニッシュト・ブローラーズ入りを望んでいますが、どうもバートが築いたブローラーズ帝国に淡い思いを抱いているようです。所謂中二病というか。

そしてリバー・フェニックスの3人目として加わるのが新入りのイーサン(メナ・マスード)です。

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新入りのイーサン

中南米人ぽく見えるけど、エジプトのカイロ出身のカナダの俳優だそうです。映画で「アラジン」役を演じています。

イーサンはリバー・フェニックスへの入会の儀式(ライバルギャングに喧嘩を売る)を済ませ、無事にリバー・フェニックスに入会します。

イーサンの過去についても殆ど触れられていませんが、ミシガンで喧嘩の末に男を殺してしまったそうで、逃亡しながらここに行き着いたようです。

 

キャサリン/ドリスはウイットという「バング・ア・ラング(ブローラーズのストリップバー)」時代の旧友に会います。どうやらウイットはキャサリン/ドリスの復讐を手伝う仲間のようですね。

キャサリン/ドリスは、義息子のコリンのことは自分で始末できるが、デトロイト一と言われる悪名高いワルのビッグ・グラハム(ロン・パールマン)を始末するには人手が必要だといいます。

ブローラーズへの復讐を遂行するには金が必要なので収入減のレストランを奪われるわけにはいきません。そのために障害となるビッグ・グラハムを排除しなければならないのです。

ウイットは手付き金なしに人出を集めるのは難しいといいますが、キャサリン/ドリスの説得で「なんとかしてみる」と言います。二人の会話から、ウイットは復讐の手助けをする仲間とは言えど、必ずしも意見を共有しているわけではないようで、ウイットは復讐の相手はキャサリンを苦しめたブローラーズの特定の男たちだけに絞るべきと考えているようです。つまり消極的。(キャサリンはブローラーズ全員を標的と考えている。)

さてキャサリン/ドリスは、病床にある夫トミーと最後の平穏な日々を過ごします。やがて夫トミーは静かに息を引き取ります。

キャサリン/ドリスは、トミーの遺産であるレストランの権利を争うトミーの息子コリンの家に向かいます。コリンの妻モリーが玄関でキャサリン/ドリスを迎えます。

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コリンの妻モリー(コリンにDVを受けている)

リビングで寝ていたアル中のコリンが目を覚めると、モリーが「お客様よ。キッチンにいるわ」と伝えます。

モリーが夫のコリンからどれだけDVを受けていたのかは分かりませんが、キャサリン/ドリスの好きなようにさせていることから、よっぽど酷かったことが伺えます。それを説明しないのも「ハンドメイズ・テイル」式なんだけど、回想シーンで明らかになるかもだね。

あとモリーがキャサリン/ドリスに「私たちは二人ともアウトサイダー(よそ者)」と仲間意識を持っていたので、今後キャサリン/ドリスの味方として動く可能性もありそうですね。

さてDV夫コリンがキッチンに行くと、キャサリン/ドリスがお茶を飲みながら待っていました。

あ~この雰囲気いい。

間抜けな強欲DV男のコリンがの何も疑うことなくレトロ風のキッチンに入ってきて、キャサリン/ドリスが静か~にお茶を飲みながらレストランの権利についてコリンに説得を試みるこの時間は、嵐の前の静けさ。わくわく。パルプ・フィクション風。

ドラマの時代設定は説明されてないんだけど、ネオレトロノアールな雰囲気が50年代くらいに見える。でも、おもしろいことに携帯があるんですよ。フリップ型(ガラケー)の携帯が。

ということはだよ?もしかするとこれは過去じゃなくて、未来なんじゃないのかということも考えられますよね。経済格差や資本主義が限界に達して富が再分配されただとか、環境破壊から地球を救うために物質主義が見直され、技術的に退行した未来なのかもしれない

資本主義の限界が見えてきた今、資本主義のあとには何が私たちを待ち受けているのか、という話もよく出ますよね。社会主義や共産主義といったものは一部を除いて廃れたし、結局資本主義しか残されていないのではという結論が多い。

でもローカルに観察してみると、技術的な退行を見直す流れは確実にある。スマホでもパソコンでも電化製品でも車でも、企業は新しい機能やデザインなどの付加価値を付けることで新商品を売り出し、企業活動を拡大している。しかし、最近では新たに付加される機能やオプションが多すぎるために、人々が使いこなせないという弊害もちらほら聞かれるようになってる。

たとえばスマホの機能が多すぎて使いこなせない、車がすべて電気制御されているために自分でトラブルシューティングや修理ができない、家電製品のボタンが多すぎて使い方が分からない、等々。

社会が複雑化すればするほど、人間はストレスを溜めていくので、技術的な退行を望む声があるのも必至だし、あるいは技術にコントロールされないように少し前の時代の生活スタイルを維持している人も少なくない。

私の夫もその一人で、友人にもそういうアメリカ人が結構います。彼らは昔の車を復元したりすることが大好きで、エンジンのオーバーホールから何からすべて自分の手で復元していきます。電気制御の新車などには目もくれません。(電気制御の新車たちは美しく目を奪われるけれども、トラブルが起きれば自分でコントロールすることはできず、ディーラーがコンピューターを繋がなければなりません。)

そういうわけなので、本作のギアヘッド・ギャング「バニッシュト・ブローラーズ」がクラシックカーを好む修理工というのも納得できるんですよね。

一部の技術がこのままより進歩を遂げていく一方で、レトロな生活スタイルの復古した将来も考えられるのではないかと思いました。

まぁ、これは単なる想像にすぎませんけど。

脱線してしまいましたが、キャサリンの説得にコリンはどう返答したでしょうか。

はーい、コリンは返答を間違えてしまいましたー。

キャサリンはおもむろに席を立ち、お茶をシンクに戻すと…

皆迄言いません。是非見て欲しいな!

思えば「パルプフィクション」のような雰囲気や語りは、たまに突然繰り出される暴力的なシーンを相殺させるためのものなんだろうなぁ。

あとキャサリンの仕込んだっぽい仕掛けも第1話で明らかになるので、次回が楽しみになるパイロット版でした。

第2話のあらすじと感想を読む