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『ハンドメイズ・テイル』シーズン3第6話ネタバレあらすじ感想:ワシントンDCにクリストファー・メローニがいました

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Photo: Sophie Giraud/Hulu

Huluオリジナルドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン3第6話のあらすじ感想です。

過去のあらすじ感想記事一覧はこちら

 

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第6話あらすじまとめ

舞台はワシントンDCへ。

カナダに亡命したニコールを奪い返すため、カナダとの交渉(永世中立国スイスが仲立ち)のためにワシントンDCにやってきたウォーターフォード夫妻。侍女たちもPRのために同行する。

ワシントンDCで最高司令官ウィンスローとその妻オリビアに会うセリーナとフレッド。子だくさんで賑やかなウィンスロー家の様子を目の前にし、自分たちの夢に想いを馳せる。

ワシントンDCの侍女たちは口に赤いマスクをしていた。

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Photo courtesy: Hulu

仲裁にたつスイスはウォーターフォード夫妻との話し合いを終えると、ニコールの産みの母であるジューンと直接話すことを希望する。ジューンはニコールをカナダにそのままいさせるようにと伝える。

ジューンはワシントンDCでニックと再会するが、ニックは司令官に昇進したばかりだった。

 

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第6話の感想

第4話と第5話の感想で述べたけれど、そろそろジューンが囚われの身になっている状態がドラマとしての限界にきています。

ギリアドのような全体主義社会で囚われの身として出来ることは物凄く限られています。身も蓋もない言い方をしてしまえば、これまで女性への精神的・身体的拷問を永遠と続けているだけ。

舞台はほとんどボストンで、重要地点としてはウォーターフォード夫妻の家、そしてローレンス司令官の家のみ。セリーナの母上の海岸線の家もチラッと出てきたけれど、狭いボストンの街の中で、囚われの身の女性を延々と描いているだけでは視聴者の注意を惹きつけるにも限度があると思います。レジスタンスについての描写も僅かだし。

もう少し話を進めて欲しいし、ドラマで描く世界を広げて欲しいのが正直なところ。

今回はワシントンDCが出てきたけれど、内容はやっぱり変わらないし。

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Photo courtesy: Hulu

但し、ビジュアル的には新鮮です。かつてのアムトラックが赤いカーテンに包まれていたり、ワシントン・モニュメントの前に赤いローブの侍女がずらっと並んだり、畏怖の念を抱く光景が見られました。

最近はジューンのアップ顔で終わるエピソードばっかりや。ジューンが強い意志をもったディファイアンス表情を浮かべて終わるパターンが多すぎ。それなのにいっこうに話が進まず、ギリアドへのレジスタンスはちっとも起きない。女性の拷問ポルノをずっと見せられているみたいで不快です。(内容が不快なのとは別に)

 

ギリアドのPRが不可解

ニコールを奪い返すためにウォーターフォード夫妻がカナダ側との話し合いをしにきたわけだけど、侍女を連れてくる選択はまるっきり逆効果じゃないですか?

なんならカナダ側がよりいっそうギリアドがファシスト国家であるという理解を深めるだけでしょう?

リディア叔母さんが「ワクワク!」とか言ってたけど、ギリアドの戦略がお粗末すぎてビックリだよ。

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Photo courtesy: Hulu

 

クリストファー・メローニ登場

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Photo courtesy: Hulu

私の好きなクリストファー・メローニが登場してるー。

クリストファー・メローニは、海外ドラマ史上最長寿のドラマに降臨した「ロー&オーダー:性犯罪特捜班」に主演していた俳優ですね。クリストファー・メローニが降板すると聞いた時はショックだったけど、オリビア・ベンソンがいる限り、あのドラマは安泰だと思います。できればゲスト出演して欲しいし、なんなら復帰して欲しいけどなぁ。

そんなクリストファー・メローニは残念ながらウィンスロー最高司令官(High Commander)の役です。

しかも子だくさんでファミリーマンな最高司令官。

やはりインパクトのある俳優ですね。一度見ると忘れられない。

フレッドにもチクチクしてたねー。この先どういう役割を担うのか楽しみです。

奥さん役には、いつまで経っても愛らしいエリザベス・リーザー(オリビア・ウィンスロー役)。

最高司令官の妻にして多くの子どもたちの母、ナニーを複数名抱え、豪華な家に住み、何一つ不自由ない暮らしを送るオリビア。しかも美しく愛らしい。性格も良い。

そんなオリビアに自分の書籍を褒められ、「あなたの本のファンなのよ」と言われたら、ニコールをカナダに亡命させることの意義なんてそりゃあ大したことじゃなくなってしまいますよねぇ。私だったら全然自信ないわ。

 

カナダは正気?

カナダの姿勢がよく分からないんだけど、ニコールの返還を求めているギリアドと本気で交渉しようとしているんですか?

そもそもギリアドは北朝鮮のようなテロ国家。カナダはギリアドから逃亡してきた人を亡命者として受け入れている国なのに、交渉のテーブルにつくことを応じるというのは辻褄が合わないなぁ。

まぁドラマの都合があるので仕方ないんだけど、ドラマってこういう大きな矛盾を平気でやるよね。それがあまりにも多いと「ウォーキング・デッド」のここ数年のシーズンや「ゲーム・オブ・スローンズ」のシーズン8みたいにファンが怒りだすわけ。

 

赤いマスク

赤いマスク…これはさすがにギョッとしました。

赤いマスクの下には、文字通り口を縫われた姿が…ホチキスで留められていたと思うんだけど…

リディア叔母さんとジューンはよく分からない関係を築いているよね。ときに憎しみあい、ときに気遣い合い…リディア叔母さん、いつも侍女に電気ショック与えたりクリトリス切除したり目玉とったりしているのに、口を留めることには同情するんか。

あまりのアンビバレントさに付いていけない。

 

ニックが…

ニックが司令官になっていたー。そしてニックの過去がさらっと述べられまーす。そんな過去を持った人には見えなかったけど、ギリアドが崩壊したらニックやばいじゃーん。

ドライバーでも司令官になれるものなの?

ボストンのウォーターフォード家とローレンス家ばかりだから、ギリアドの組織像が全然分からないんだよなぁ。そういえばギリアドには大統領みたいな人はいるの?それとも最高司令官がCEOみたいな感じでトップに君臨しているの?

アメリカ大陸はすべてギリアド支配下にあるの?

謎は募るばかりで、落ち着かないんだよなぁ。。