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【シカゴP.D.】シーズン8第8話あらすじと感想:白人警官による黒人男性射殺事件、再発

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皆様、ごきげんよう。

わたしは頭痛が酷くてちょっと寝込んでいました。

それはそうと、数日前に久しぶりに自分のブログをスマホで開いてみたら、ヘッダー(一番上の部分)のタイトル部分が派手に崩れていました。

・・・なんで?

なんで何もいじっていなのに崩れとんのお前。

狐につままれながら調べてみたところ、はてなブログがいつのまにか仕様を変更していたとかいないとか。

・・・そんな勝手に。

デザインに支障のない仕様の変更なら分かるけど、デザインが大幅に崩れるほどの仕様変更をするってありー?

そういうわけでヘッダーを直すために1日も無駄にしました。

やっと体裁は保つことができましたが、blog-description というブログタイトル下の説明が消えてしまいました。

メインページには出るんだけど、記事ページにいくと消えます。

なんでよ。

コードをよくみてると勝手にarticle-barなるものが出ててヘッダーに「読者登録」ボタンだとかh3(何故ここに?)だとかが入っていました。

ブログタイトルをクリックするとホームに戻る仕様でしたが、クリックしてもホームページに戻らなくなりました。

この問題は article-bar とかいうコードを消すことで解決しました。

・・・記事を書くのさえ難しい状態なのに、やめて下さいよー、余計な仕事増やすのー。

というわけで、本題のシカゴPDの粗筋感想です。

 

【シカゴP.D.】シーズン8第8話粗筋と感想

ジョージ・フロイドの一件でシカゴPDは大きな壁に立たされました。

警察への抗議活動が悪化してアメリカはすでに分断状態にあります。

警察への抗議活動事態は尤もなことですが、その旗頭のBLMやANTIFAという抗議グループは実は極左活動家の集まりで、フロイド事件をきっかけに都市部で放火・略奪を繰り返しています。

アメリカ人はその正体に気付いて懸命に対抗しています。

放火・略奪にあった人たちは何十年も家族経営してきた大事な唯一の店を失った挙句に保険会社からも支払いが望めないということで絶望しています。

小売大手は店舗を焼き討ちされないよう、BLM/ANTIFA の支持を表明せざるを得ない状態です。

メディア芸能界は基本的にリベラル左翼なので、こうした実情はメディアで故意に無視されています。

シカゴPDでも政治的公平さ所謂ポリコレが中道であるという前提で話が進んでいます。

日本のメディアでもBLM(ブラック・ライヴズ・マター)は黒人の命を守るための反差別団体だと報道されているでしょう?

ですがBLMの創立者4名は筋金入りのマルキシスト社会共産主義者であり、中国が支援しているという噂もある。

まぁ私が中国なら間違いなくこういう団体やNPOとかに資金を注いでアメリカの分断を深めますけどね。実際に中国がアメリカで実施している戦術ですけどね。

蛇足だけど、大阪なおみ選手なんかは黒人の命は大切という純粋な気持ちから支持を表明しているに過ぎず、BLMの正体なんかは知らないのだと思う。

知らずにBLMを掲げたものだから日本人からもかなり批判されてしまいましたが、芸能人がよく批判されるのはこのパターンが多い。

だから「芸能人は黙っとけ」「スポーツ選手はスポーツだけやってろ」という少々乱暴な声が聞こえてくるわけです。すると今度は「芸能人だって声を上げていいはずだ!」となるので話がかみ合わない。不毛なやりとりが続く。

シカゴPDでも政治的公平さ所謂ポリコレが中道であるという前提で話が進んでいます。

ディック・ウルフがプロデュースする作品(ロー・アンド・オーダーSVU、シカゴ・ファイア、シカゴ・メッド、シカゴPD)はそうした現実社会、世相の反映が特徴です。

そこが面白くもあるんだけど、でも最近思うのはドラマなんだから無理に現実社会を反映させなくてもいいんじゃないかなぁということ。

映画だって史実と違ってる方が多いんだし。

シカゴPDのウリはシカゴを守るためなら法も破る!というボイト節。

そこで冒頭のシカゴPDがピンチという一文に繋がります。

不正を平気でするボイトは現実社会の基準でいうと批判抗議の矢面に立つ人物で、そうなるとボイトが手も足もでなくなってしまうのじゃないか。

そうするとドラマとしてのウリもなくなってしまい、面白くなくなっちゃうんじゃないかと心配なんですよね。

だから「無理に現実社会を反映しなくても・・・」という考えにも至ったりもするわけだけど。

今回の8話のエピソードはまさにジョージ・フロイド事件そのもの。白人警官が黒人青年を不当に射殺してしまう事件から始まります。

黒人青年(19歳・犯罪歴なし)が運転する車を止めて車外に出るように言ったところ、黒人青年と言い合いになります。やがて銃声が聞こえます。

動画がSNSにアップされ、瞬く間に世間に知れ渡ります。

少し前に「アメリカに住む黒人男性がしてはいけないこと〇箇条」というお触れがネット上で話題になり、黒人男性への同情が集まりましたね。

私は黒人男性ではないので理解しているとは言えませんが「わかるわかるー」という気持ちになりましたよ。

「特に夜はフードを被って歩かない」だとかね?警察の前でポケットに手を突っ込まないだとか。

私もアメリカの交通道路法はよく知らないけど、警察ってprobable cause(捜査を正当化するための相当な理由)がないと車をむやみやたらに止めることってできないんじゃなかったかしら。

たとえばテールランプが切れてるとか、窓が割れてるとか、蛇行運転してるとか。

アメリカではただ単に「怪しい」と思っただけで職質はできなかったと思う。後をつけて様子を伺うとかならともかく。

サンドラ・ブランド事件*のような悲劇で表出するように、警察官全体に黒人を人種的にプロファイリングする傾向があるのは事実。

*サンドラ・ブランド事件...仕事の面接のためにシカゴからテキサスに向かった若い黒人女性が幹線道路でウインカーを出さなかったとして30歳の白人警官ブライアン・エンシニアンに制止された。警官は最初は礼儀正しかった。サンドラがタバコに火をつけたので警官は火を消すように命令する。従わないサンドラに警官は車から出るように命令するが、サンドラは何もしておらず警官の命令に従う必要はないと徹底抗戦。警官は応援を呼び、無理やりサンドラを車外に出して逮捕した。3日後、サンドラは独房で自殺した。

スタンフォード大学心理学部教授のジェニファー・エバーハートの研究によれば、黒人警官でさえ相手が黒人運転手だと白人運転手より敬意が低くなることが判明している。

もっと突っ込むと、人間は白と黒という単なる色にも特定の意味を含蓄させていて、「洗濯物が真っ白」といったように白色にクリーンで清潔な印象を持つのとは対照的に、「洗濯物が真っ黒」「足が真っ黒」といったように黒色にはネガティブな印象を受ける。脳波を調べたところ、人間は黒い肌の人を見ると脳のある部分が反応してしまうらしい。

へぇ。

そういうわけで警察の不当な扱いへの抗議、警察への不信感は最大化している。

彼らは疑われ、不当な扱いを受けるのではないかと恐れている。そして、警察にどのように扱われ、それに対して自分がどのように反応してしまうのかを恐れているのだ。 こうした懸念は根拠がないものではない。アメリカでは毎年、警察官によって約千人もの人が射殺されており、それらの死亡事件の一一%は、大音量のマフラーや壊れたテールライトのような無害な交通の取り締まりから始まっているのだ。

無意識のバイアス-ジェニファー・エバーハート

これだもの、黒人が警官に止められて抵抗したくなる気持ちは分かるんだよなー。

でも抵抗しちゃうと射殺されるだけでなく警官の射殺行為を正当化させてしまう。

かといって最近あった米軍黒人中尉がペッパースプレー浴びせられた事件のように、相当な理由がないのに二人の警官から銃を向けられた挙句に車を降りないからってペッパースプレーていうのも許しがたい。

人種プロファイリングされ、人間としての尊厳を踏みにじられる経験...日本に住んでたらまず経験しないよね。

私もアメリカの警察官とはあまり良い経験がないし。夫も911の前にサンフランシスコ警察になる一歩手前のところまで行ったんですけど、警察官にいい印象はもっていないんですよ。

そういう背景があるので一概に「抵抗しなきゃいいのに」とか軽々しく言えないのよね。

で、シカゴPDのこの白人警官ウィーラーをしょっぴいてこいという上司直々の命令(ハイプロファイル事件なのでミラー署長がボイトにお願いした)で、ルゼックケビンのコンビが白人警官の家に向かいます。

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白人警官をしょっぴきにきたケビンとルゼック

今シーズン一番可哀想な役割のケビン(同胞黒人と警官という立場の狭間に立たされてジレンマの嵐)と今シーズン一番株をあげたルゼック(ボイトに助けられたことでボイトの理解者に)のコンビ。

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黒人青年を射殺したSNS炎上犯の白人警官ウィーラー(中央)

あとさぁ、ロー&オーダーSVUとシカゴ・ファイアとかにも言えることだけど、コロナを反映させるためにキャラクターにマスクを着けさせるんだけどさ、着けるべき時と着けなくてもいい時がまったくあべこべになってるの。だったら最初から着けなくて良くいんだよコノヤロー。

ロー&オーダーSVUのオリビアなんて酷いもんだよ、外ではマスク着用して警察署についたら外すんだから。

逆だろー!

あとは尋問室に入るなり外す。

逆だろー!

喋ってるときに顔を見せなきゃならんからの苦肉の策だろうけど、だったら最初からマスク着脱シーン入れなくて良くない?

あぁ御免なさい、久しぶりにブログ書いてると色々と脱線しちゃいますね。

はい、ケビンとルゼックは、ウィーラー警官の妻子に白い目を向けられながらウィーラー警官を連行します。

ウィーラー妻は最初渦中の夫の身を案じて二人がお助けに来たのかと勘違いしていました。この辺の細かい描写がいいよね。「あー来てくれてありがとう、助かったわ」とか言っちゃって、夫が無実の黒人を無慈悲に射殺したことをビタイチ疑いもせず、警察仲間が助けに来たと思っている。白人特権を描写している僅かなシーンです。

えーケビンはですね、前シーズンの最後に仲間である白人警官の不当行為を告発したことで一部の警察仲間から裏切者扱いを受けてきました

これは今シーズンの第2話でいったん幕引きしていますが、警察仲間を裏切ったという負い目を引きずっていると思うんですよね。

だからその後のエピソードでルゼックの不意の一言にいちいち突っかかったり、イチャモンを付けてきます。

ルゼックも最初は「そういう意味じゃないの知ってるでしょケビン。僕はお前の味方ですよ?」と落ち着かせるのですが、何度もそんなやりとりを続けています。

レイシストな白人警官の腐敗を告発して警察を敵に回したケビンは、今度は黒人青年を不当に射殺した白人警官を暴徒から守らなければならないというミッションを与えられたのです。

「警察」と「黒人」というケビンが所属する2つの社会集団から裏切者扱いされるという状態ですよ。

ブルーとブラックの間に挟まれるなんて、辛いですよー、これ。

アイデンティティに関わる問題だもの。

ケビンとルゼックはウィーラーを後ろに乗せて警察署に向かいますが、途中で襲撃に遭います。廃屋工場に逃げ込み、応援がくるまでそこでなんとかしのぐことにします。

白人警官ウィーラーが「僕は何もやってません、無実です。殺されると思ったので自分を守ろうとしただけです。」と延々と喋り続けるのでケビンはフラストレーションを募らせていきます。

するとルゼックが「聞き流しなさーい。落ち着きなさーい」とケビンを宥めます。

ケビン「・・・なんで?」

ルゼック「・・・え?」

ケビン「なんで落ち着いていられるのお前?あんな人殺しの与太バナシ聞いて落ち着いていられますか?」

ルゼック「あいつがやったことは殺人です。僕に他に何を言えとおっしゃるの?僕は早くあのバカを送り届けて無事に帰宅したい、それだけです。」

ケビン「僕たちにはどうにもできない?あいつだけが悪い?それだけでは済みませんよ。これは僕たち全員の問題なんですよ。白人という楯に隠れていちゃいけないんだ。」

ルゼック「白人という盾…?マジで言ってます?」

ケビン「善悪の判断は黒人じゃなくてもできますでしょ」

ルゼック「あいつがしたことは悪いことだと言ってるじゃないの。聞いてないの?」

ケビン「あの白人男がしたことを考えてみて。黒人青年がお前をどう見るか。僕たちは無実の黒人青年を殺した白人男を守って襲撃されている。なんで怒らないの?白人警官だから?理解できないから?関係ないから?」

ルゼック「理解できないからですよ!何故あいつはあんなことをしたのか!僕はあいつとは違う。お前がそれを一番分かってるはずじゃないの!よくもそんなことを!お前の御託にはうんざりですよー!なぜ僕をいつも信じないのですか?自分の胸に聞いてみなさいよ!」

このルゼックの最後の部分は、ケビンの深層心理にある白人への差別心に言及しています。(字幕だと伝えきれないと思うので一応書いておきますよ。)

つまり白人全体への猜疑心からルゼックまで疑うようになってしまったことですね。

さらに後ろでずっとゴチャゴチャ言ってたウィーラーも参戦しちゃうよ。

ウィーラー「ほら、ルゼックはわかってるね、僕が無実だって。」

ルゼック「うるっせぇ!」

ウィーラー「僕は殺されると思ったのよ」

ケビン「銃を向けられてさえいなかっただろ」

ウィーラー「僕は30年も戦場で戦ってきたんですよ!彼奴等に撃たれるんじゃないかという恐怖の中で毎日過ごしてきたんですゥ!一体何人の奴らを捕まえてきたか。いくら捕まえても奴らはまた銃を使い始める。子どもが撃たれ、この手の中で死んでいくのを何度も経験してきた。何度も銃撃された。あいつらがいつ撃ってくるか、僕はよく知ってるんです」

てな感じで、制服警官の苦労と徒労も説明してくれます。

やるせない。

冒頭の質問タイムがいかに役に立たなく形式的なものかを強調する内容になっていたことが分かるエンディングでした。ルゼックが言うように「意図は良いけど」てやつ。

白人警官による不当な発砲や射殺事件があるたびに米軍の警官であった夫ともたまに話すことあります。

どうしたらこうした人種差別が根底にある警官の不当行為を減らせるのか、とか。

そこで私は大卒のアホが考えそうな策を考えてしまうわけ。警察内に組織的な差別があることを認めた上で専門家による講義や心理カウンセリングを採用するのがベストなんじゃないの?みたいな。

ところが夫の考えは視点がまったく違います。(夫は高卒の原始的野人、あっ学歴差別。)

彼曰く唯一の方法は、その地域に居住する者だけ警官として採用すること。

…え?何それ?と最初は思ったのですが、よく考えてみると確かにその通りかも…と思いました。

何故なら

「将来を予測することはできない」

からです。

なるほどなー、と思いました。

現在人種差別感情を抱いていないと主張する人が将来も人種差別感情を抱かないとは限りません。

人生一寸先は何が起こるか分かりません。

911が起きる前、イスラム教徒へのネガティブ感情は米国人の間でも強くありませんでした。

しかし911が起きた直後、イスラム教徒へのネガティブ感情は高まりました。

それまでイスラム教徒をなんとも思っていなかった人でさえ、ネガティブ感情を抱いた人は少なくなかったはずです。

少なくともその地域に居住している者が警官であれば彼我の感情は薄れますし、警官も含めて社会経済的に同類の人々が集まるので軋轢は少なくなります。自分のコミュニティであれば知り合いも多くなるし独断や暴走も少なくなる。コミュニティをより良くしようというポジティブな姿勢が生まれます。

えー最後にはなりますが、このエピソードでボイトとミラーさん(署長?)の間に微かにケミストリーを感じましたね。

ミラーさん割と話が分かる人だな。ポリコレを気にする役なんでボイトと対立するかと思ったけど、今回なんて「You trusted me Hank, I trust you」とか言ってて、ボイトもまんざらではない様子だし。

将来的に二人が恋仲になることもあり得るかも!?

この二人なら応援するよ。