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【ゼロゼロゼロ】第5話あらすじ感想:エマとクリスがISIS支配下に

Amazonプライムドラマゼロゼロゼロあらすじと感想

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今週は2日に1回の割合で母のリハビリの送迎をしていますよ。親孝行。できる時にできることをしとくといいよ。

忙しくてパソコンを開くチャンスが殆どないんだ。それなのにやなぎやさんが数週間前のツイートにどうのこうのと一人で怒ってたり、ふかづめさんが刺身がどうのこうの分裂症にありがちなよく分からないイチャモンを付けてくるし、意味が分からないよ。ふかづめさんに至っては、気持ち悪い愛くるしいオッサンの絵ばっかり描いてる。なんなんだあの人ら!

Amazonオリジナル新作ドラマ「ゼロゼロゼロ」第5話のあらすじと感想です。

過去エピソードのあらすじと感想はこちらから読んでくれるか。

 

【ゼロゼロゼロ】第5話あらすじと感想

前回、セネガル当局の裏をかき何とかコカイン5トンをコンテナ船から陸揚げして逃げることに成功したアメリカ人の船舶会社のクリスとエマ・リンウッド姉弟。

正攻法でセネガルに賄賂を渡して見逃してもらおうとしていた姉エマの目論見は外れ(賄賂で正攻法というのも何だけど、裏社会の正攻法とでも言いましょうか)、コカインをセネガルに押収される寸前のところで、クリスが秘密裏に独断で動いてコカインをセネガルの港から運び出すことができました。

「でかしたクリス、ハンティントン病を患っていて健康上の心配はついて回るものの、最近流行りの弱者が起死回生のホームランを見せてくれるパターンで無事にコカインを伊太利亜に配達なるか。」という視聴者の期待は第5話に引き継がれる。

途中でISISとおぼしきイスラム原理主義の支配下に入り、エマは監禁、クリスはどこかに連れていかれるものの、クリスの幸運と機転でISISエリアからの華麗なる脱出劇・・・?

というような奇跡の第5話です。

まずは伊太利亜の若頭ステファノがどうなったか見てみましょう。

ステファノ

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伊太利亜マフィアの若頭ステファノ

自身の爺ちゃんでもある古参ボスの地位を簒奪しようと企てていたステファノ(ジュゼッペ・デ・ドメニコ)だが、前回、爺ちゃんに仲間を生きたまま火あぶりの刑に処され、あっさりと簒奪計画を取りやめる。

しかし新体制派の仲間がこれを認めるわけがない。そこで彼らがステファノを救出しにやってきたときに爺ちゃんをこっそり逃がし、自分自身を撃つ。

銃撃を自演することで「やっぱり旧体制は打倒できません」と簒奪を諦めたことは自分の胸にしまいつつ、旧体制派を打倒するフリは続けようとする苦肉の策。

しかし仲間の医師が手当をしているときにステファノが自分で撃ったものと感付いてしまう。

 

クリスとエマ meets ISIS

トラック2台にコカインを積んだクリスとエマは、セネガルで雇ったフィクサーのオマールの手引きでマリのサハラ砂漠を通過するコースを進みます。

サハラ砂漠の道なき道を進んでいくと、ISIS(?)の検問所が現れます。するとオマールが「ここから先は彼らの支配下だから、言うとおりにするんだ」とか言う。

オマールはエマとクリスはアメリカ人なのを忘れているのだろうか。私の知っているISISは、タリバンやアルカイダを凌ぐ残虐性を誇示する超暴力集団であり、斬首、誘拐、虐殺、レイプ、性奴隷、自爆テロが代名詞、イスラム教以外は皆殺しが原則でとりわけアメリカ人を目の敵にする集団なんだけど…まぁいいや。ドラマだし。

マリといえば、その南のアルジェリアで2013年に起きた人質テロ事件を思い出す。日本のプラント建設大手、日揮の社員も多数犠牲になりました。

生存者の証言によれば、彼らは「米国人」を探していたそうですから、ここでクリスとエマがさらっと見過ごされるのは信じがたい展開なんだけど、ドラマだから仕方ないと目をつぶるしかないかー。

ゼロゼロゼロの「アメリカ人」部分はすべてフィクションですが、ドラマを観ていてもそれは分かるかと思います。でも、だったらゼロゼロゼロを原作にしなくてもいいんじゃないの?ノンフィクションにフィクションをちょっと混ぜ込むという、いいとこ取りの姿勢がちょっと気に食わないと思う時があるよね。まぁ、こうしたズルい手法がアメリカのお株ではあるのだけれど。

エマの視点

ISISはコカイン100キロを要求してきたのでエマはやむを得ず承諾し、ジハードたちの牙城に誘導される。エマだけを軟禁、クリスはどこかに連れていく。何をしようとしているのは分からないが、ビデオカメラの設置はしないみたいなので安心して。

エマがこっそりと歩き回るとジハード達がテロ攻撃の成功を「アラーアクバル!」と歓喜しており、その後フランス軍が攻撃してきたという知らせを聞き、クリスを見つけてすぐに逃げようとするが、オマールが「クリスはもう死んだで!」という。

オマールとエマと護衛二人が逃げようとするのでISISとの間に銃撃戦が勃発。暫くしてそこに1台の車がクラクションを鳴らしながら突入してくる。

車から手を挙げてクリスが出てくる。

ここで視点はエマからクリスに映る。前回もそうだったように、このドラマは同じ時間軸を複数のキャラの異なる視点から展開させているので、今度はISISにどこかに連れていかれたクリスの視点から描かれる。

クリスの視点

クリスはリーダーと一緒に難民キャンプにいた。リーダーの子どもが生まれたようで、リーダーは子どもを一目見たかったらしく、クリスを医師に仕立てて難民キャンプに侵入したようだ。

リーダーは妻に息子のことを聞かれ、「もうじき天に召される」とだけ答える。息子はちょうど自爆テロに向かったところだった。妻の表情に苦悶の色が浮かぶ。

帰路、リーダ含むイスラム教徒達が車を降りてお祈りをしているところにドローン爆撃が炸裂!バラバラになる。

なぜか無事のクリスはパニくり、車のエンジンをかけて逃げようとするが、ふとリーダーの体がまだ動いていることに気づく。

クリスは町に戻り、クラクションを鳴らしながらエマ達とISISの銃撃戦のさなかに突っ込んでいく。クリスは手を挙げ、車中のリーダーをISIS達に預ける。ISISはエマとクリスに「早く出て行け」と言う。銃撃中に被弾した案内役オマールが車中で死亡。

なお、クリスの痙攣(トゥレット症候のような感じ)が出始めた。4か月前くらいから始まっていた模様。

車中で、父を失ったばかりのクリスと、息子を失ったばかりのリーダーがお互いに心を許して「弱さ」を見せるという感傷的なシーンもあったけれど、ISISとアメリカ人は現実世界で水と油なので、あまりにも現実乖離しているためにイマイチ没頭できなかったなぁ。

そもそもあのドローン爆撃を生き延びる人てアイアンマンじゃない限り無理じゃない?リーダーがかろうじて生きていたのでクリスがリーダーを届けることでエマとコカインを助けるという都合主義もさることながら。

この現実からの甚だしい乖離に囚われずに観れるかどうかで、本作を楽しめるかどうかが決まるかも。アメリカ人の部分をそっくり除けば現実世界に即した内容になっていて、そっちは恐ろしいほどリアリティを感じる出来ですよ。