【ザ・ワイヤー】シーズン3のあらすじ感想です。
神様ありがとお、存命中に【ザ・ワイヤー】に出会わせてくれて。
この記事はずっと前に途中まで書いたまま放置していたんだけど(連続視聴してしまって執筆が追いつかなかった)、やなぎやさんが「ザ・ワイヤー、ヤバイ!」と五月蠅くてかなわないので、やなぎやさんのために書きます。
【ザ・ワイヤー】シーズン3のあらすじ
シーズン3は、ボルティモア市議会と市長職といった市政、バークスデール対新参マルロ・スタンフィールドの麻薬闘争、そしてボルティモア市警の捜査が焦点です。
【ザ・ワイヤー】シーズン3に新しく加わるキーパーソン
オリジナルメンバーは続投。
ほか以下のキーパーソンが加わり、ドラマを盛り上げます。
市長を目指す市議会議員 トミー・カルケティ by エイダン・ギレン
若い頃の「小指」。
世界を熱狂させた挙句に椅子からズッコケさせた海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で「リトルフィンガー」を演じたエイダン・ギレンがシーズン3に登場しました。
日本では「小指」と呼ばれています。
小指は野心家の市議会議員で、のちに市長を狙います。
西ボルティモアの新興麻薬売買組織のボス マルロ・スタンフィールド by ジェイミー・ヘクター
エイヴォン・バークスデールが収監されたのを機に、西ボルティモアでめきめきと存在感を増していくのがマルロ・スタンフィールドです。
自分の道を阻む者は躊躇なく消していく冷酷なキャラです。
シーズン3以降、シーズン5まで登場します。
バークスデールのの組織を脱退したデニス・「カティ」・ワイズ by チャド・コールマン
「ウォーキング・デッド」組がここにも。ウォーキング・デッドで「タイリース」を演じたチャド・コールマンがシーズン3から登場します。
デニスは出所後、まともな職に就くのが難しく、バークスデールの組織に一旦は戻るのですが、更生の道を歩む決意をします。
シーズン3ではボクシングジムを開き、子どもたちにボクシングを教えようとします。
【ザ・ワイヤー】シーズン3 感想
シーズン3は、ボルティモアの市議会議員トミー・カルケティ(小指)を投入して、ボルティモア市政に多くの時間が割かれました。
野心溢れるカルケティは、黒人が市長や警察上層部を占めるボルティモアで、麻薬犯罪の現状を利用しながら、警察上層部に着々とコネを築き上げていきます。
ボルティモア市警はボルティモア市から犯罪率減少のプレッシャーを受けながら、麻薬フリーゾーンを設けることで他の区の犯罪を減らすという大胆かつ違法スレスレの戦略をコルヴィン刑事部長が発案。
警察と市政に多くの時間が割かれるので、ワイヤー(盗聴)ファンとしては少々不満な内容ではありました。特に前半戦が。
ワイヤー捜査チームメンバーが散り散りになってしまっているのも不満。ザ・ワイヤーの顔でもあるジミー・マクノルティの登場シーンは激減しているし、他のメンバーの見どころも前シーズンと比べると限定的です。
筆者はもともと政治に興味がないので、余計にフラストレーションがたまりました。まぁ、それでも市政の情勢や、市にせっつかれて苦肉の策に打ち立てたコルヴィン刑事部長の麻薬フリーゾーンを巡る攻防もおもしろかったですけどね。
前半はけっこうグダグダしてて、小指の奥さん以外との情事や、ハークとカーヴァーの凸凹コンビくらいしか楽しめなかったけど、後半でバークスデール、ストリンガー、オマールの三大犯罪者が怒涛の勢いでドラマを盛り上げてくれる。
シーズン1で盗聴捜査のおかげで麻薬売買組織のボス、バークスデールを刑務所にぶち込んだものの、バークスデールは早々に出所します。あれぇ?確か刑期は7年だったはずなのに、なんで2年で出所できたんだっけ?やなぎやさん、教えて。まぁいいや。
バークスデールが服役している2年の間に、ビジネスマンを目指すバークスデールの兄弟分、ストリンガーは大きな麻薬闘争を起こすこともなく、平和に麻薬組織を維持していました。
ストリンガーは麻薬売買の上がりで、まっとうなビジネスを立ち上げ、やがては麻薬売買から足を洗って合法ビジネスで成り上がろうとしていたわけです。そのために合法的な店を開いたり、不動産を購入したり、大学で勉強したりしています。
留守を預かり、ナイトクラブでの接待や豪華なペントハウスの住居、新車SUVで自分を迎えてくれたストリンガーにバークスデールは感謝するものの、ストリンガーが目指す新体制にはあまり興味がなく、むしろ新興組織のボスであるマルロ・スタンフィールドに縄張りを奪われていることに激怒します。
バークスデールとマルロの攻防が続くと、麻薬の供給者であるジョーは供給をストップせざるを得ないとストリンガーに警告します。
ストリンガーはバークスデールと口論になります。そして、バークスデールを守るために、司法取引を考えていたディアンジェロ(バークスデールの甥)を自分が殺害命令を出したことを認めます。
その後、旧体制から脱皮しようとしないバークスデールを見かねて、ストリンガーはコルヴィン刑事部長に接触。バークスデールの犯罪の証拠を手渡します。
他方、ムーゾン兄弟(蝶ネクタイのヒットマン)がボルティモアにやってきて、ストリンガーの行方を捜していました。
バークスデールは永遠に交わらないストリンガーとの溝や、ストリンガーが甥を殺したことから、ムーゾン兄弟にストリンガーの居場所を教えます。
ムーゾン兄弟はオマールと接触し、二人でストリンガーを仕留めに行きます。
この一連の流れは鳥肌立ちました。まさかムーゾン兄弟がカムバックしてストリンガーを仕留めに来るとはね。そして、そこにオマールの恨みも加わるとは。さらに2人が共謀してストリンガーを仕留めるとはな!!天晴やで!!!
バークスデールとストリンガーが最後に屋上で酒を交わし、抱擁するところとか、見てられなかったわー。お互いへの愛と絆を確信しながらも、蹴落とすしかないという無情な選択。嗚呼。
さらにストリンガーもタダでは死なないわけで、コルヴィン刑事部長に渡していた証拠により、再びバークスデールは逮捕され収監されます。
これでバークスデールの帝国は終わってしまうのでしょうかねぇ・・・やなぎやさんがひたすら残党ボーディーの心配しているけれど、分かりますよその母性。
空洞を埋めるのは、やはりマイケル・スコフィールドか。違った、マルロ・スタンフィールドか。マルロは怖いなぁ。笑顔見せたことないし、オマールみたいに顔に大きな傷があるじゃけん!この俳優ジェイミー・ヘクターも好きだな。
あとバークスデールが脱退したデニスのボクシングジムに100万以上も寄付してあげる男気に胸熱!