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【ヴァイキング~海の覇者たち】シーズン4 第1話~第5話のあらすじと感想

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【ヴァイキング~海の覇者たち】シーズン4のあらすじと感想です。

シーズン4は全20エピソードです。

シーズン1は全9話、シーズン2と3は全10話だったので、大幅に増えました。

ファンとしては嬉しいけれど、やはり間延びしている感が否めなかったな。

結論からいうと、これまででシーズン4がワーストでした。

順位を付けるとしたら、今のところ 2 > 3 > 1 >4 かな。

 

【ヴァイキング~海の覇者たち】シーズン4第1話~第5話あらすじ感想

ラグナル

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アスラウグ王女、ラグナル、芥子坊主をひたすら濾すイードゥ Credit: History

シーズン3のフランス攻城戦で重傷を負ったラグナルは、シーズン4もずっとその後遺症で苦しんでいるか、ハイになってヘロヘロしているかのどちらかです。

具合の悪いラグナルもハイになっているラグナルも別に観たくないんだが…

さてラグナルに何が起きたのでしょうか!

アスラウグ王女が新しく中国人娘の奴隷を買いました。

名はイードゥです。よろしくお願いいたします。

ラグナルはイードゥを気に入り、自分の山小屋に連れていきます。

イードゥは「薬」をラグナルに処方し始めます。

薬を飲むとあらまぁ不思議。痛みが消えます。と同時にラグナルは幻覚を見るようになります。

「薬」飲んで。イードゥと踊って、ヘアカットして、風呂入れて。

うむ、どうでもいい。

ひたすらイードゥの「薬」を飲み続けるラグナル。

ラグナル、それな…阿片だ。

ラグナルはイードゥが「薬」と称する阿片漬けにされて中毒になってしまうわけだ。

第1話から第5話はラグナルは殆どの時間を山小屋で過ごすのであまり面白くないよ。

 

フロキ

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アセルスタンを殺したことでビヨルンに拘束されたフロキ

第1話はラグナルが病床に伏しているため息子の剛勇ビヨルンが代理統治をする。

しかしビヨルンはアセルスタン殺害の罪で皆の前でフロキを拘束してしまうという過ちを犯す。

するとラグナルが大激怒。皆の前で拘束したことでフロキを罰さなければならなくなったとビヨルンを喝破する。

良かれと思って父のためにやったビヨルンしょぼーん。

このあと傷心のあまり、家出して山籠もりする。

ラグナルはフロキを懲らしめたい思いはあったけど、フロキに指揮を任せてパリ襲撃を大失態させることがラグナルなりの罰だったのよね。

確かにフロキは大事な友人アセルスタンを殺してしまったけれど、フロキの自分への愛を知っているし、フロキも大切な友人なので、ラグナルは拘束するつもりはなかったのよね。

「拘束するつもりだったらもうとっくに拘束してたと思わんか」とラグナル。

フロキはしばらく王の間の前の広場に鎖で繋がれます。子どもに石をぶつけられたり、雨に降られたりして可哀想。妻ヘルガだけが心配そうに寄り添います。

ヘルガはフロキを逃がしてしまいますが、ラグナルの命令で追跡隊が出動、ウベ(アスラうとラグナルの長男のガキ)がフロキを捕まえます。

ラグナルに問い詰められたヘルガは自分が逃がしたことを自白しますが、ラグナルは「お前の気持ちは分かる」と理解を示し、ヘルガを罰しませんでした。

ラグナルには寛恕の心があるのよね。とくに友人や仲間には。知らない人は平気で殺す冷酷さもあるけれども、このヴァイキングたちの間ではそれはごく普通のことだし。

フロキはしばらく洞窟内で裸で両手を吊られて拘束されます。

禿げ頭にピトピトピッチャーんと雨雫が落ちてくる地味に辛い。

ラグナルがヘルガの家を訪れると、ヘルガがひたすら穴を掘っていました。

なんとヘルガとフロキの娘が病気で亡くなっていた・・・気の毒に・・・しかも自分で娘の墓穴を掘っている。悲しいなぁ・・・

同情したラグナルはフロキを解放して赦します。

ラグナルの赦しは得たものの、ヘルガに娘が死んだことを聞かされたフロキも可哀想で見てられなかったな・・・

そもそもこんなフロキは観たくないんだよ。

私はシーズン3からのフロキのキャラの設定には不満を抱いているので、この展開はやっぱり納得いかないし満足できなかった。

フロキはアイメイクばっちりさせて、何があっても揺るぎないラグナルの左腕みたいな立場にさせとかなきゃいけなかったんだよ。

船大工、技術担当、隠密活動、情報通、医療スタッフとして皆から畏れられ、リスペクトされ、愛される存在、それがフロキであるべきなのに。

 

ビヨルン

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Credit: History

パリ遠征からカテガットに戻ってきたら、愛しのポロリンが消えていたのでビヨルンは落胆します。

残された娘シギーを直視することさえできません。えーちょっとそれはないわー。お前の娘じゃーん。ビヨルンて魅力的でこのドラマに欠かせないキャラなんだけど、実は冷たいところあるんだよなー。

アスラウグ王女は「シギーは任せて。面倒を見るから心配ないわ」とビヨルンに言います。

皆の前で「フロキをひっ捕らえよー」と拘束してしまったことで、父ちゃん(ラグナル)から喝破されて沈むビヨルン。

ショックなので・・・ビヨルンは・・・

山籠もりします。

山籠もりて…それはちょっと違わない?

父ラグナルにツカえる男である証明をしたいなら、山籠もりして一人で生きていけることを証明するのは的外れで、戦術を考えて実践して証明するとか、パパの代わりに統治を頑張るとかしないといけないんじゃない?

ラグナルは別にビヨルンに山中で一人で生きていける力を付けて欲しいわけじゃなくて、統治者として適切な選択をとれるようになって欲しいわけであって。

なんで山籠もりなん。

理屈に合わないけど、まぁフロキを拘束しちゃって父ラグナルに叱られたビヨルンとしてはそれが最善だと考えて山籠もりしたんだ。じゃあするがいい。

そういうわけでビヨルンは山小屋を見つけ、そこをねぐらにする。

そこで・・・

グリズリーベアと戦いー

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前人未踏の人間vsグリズリー熊さんによるタイマン

 凍った湖で泳いだりー

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冷たッ!空気オイシーッ!

他にもエルレンデール(とカルフ)が送った刺客を返り討ちにしたりー

ヘダビューでエルレンデールからDVを受けているトービを連れて行っちゃったりな。

まあ、現代風にいうと、本命ポロリンが自分探しの旅に出たので、セフレのトビーが本命に昇格ってやつだ。

未来の統治者としての練習には全然関係ないことばかりヤッてやった。

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左がトービ。ボルグ首領の妻を経てエルレンデールの妻に無理矢理されるがDVを受けている。前シーズンでビヨルンとオンザロックで愛し合った過去を持つ。

トービの夫エルレンデールは剛勇ビヨルンには太刀打ちできないのでトービを行かせるしかありませんが「子供(ボルグ首領との子共だよね)は連れて行ちゃダメ」と言います。

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故ホリック王の息子エルレンデールとヘダビュー共同首領のカルフ

子供も連れて行きたいトービは悩みますが、ラゲルサが「子供は私が見るから心配しないで。ビヨルンと行きたいのなら今しかないわよ」と背中を押してあげます。

トービも可哀想だよなぁ。ボルグ首領と結婚して子供を妊娠したらボルグ首領を血のタカ刑で失い、エルレンデールの妻にされてDVを受け、そしてビヨルンが誘ってはくれたけど子どもは連れて行けないなんて…

でもビヨルンがトービだけでなく子どもも一緒に連れて行こうとしたら出来たよね。エルレンデールはビヨルンには敵わないし、カルフは無関係だしビヨルンと対抗する気はないだろうし。

私がトービだったら「私を連れて行きたいなら子供も一緒じゃなきゃダメ。夫(エルレンデール)を殺して」と言うよ。まして子供を置いて行かせようとしたビヨルンを恨むかもしれない。

こんな風にビヨルンはちょっと冷たいところもあったりする。

 

ハーラル王

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ハルフスタン(弟)とハーラル王(兄)

シーズン4第2話から美髪王の異名をとるハーラル王が登場します。

ハーラル王は弟ハルフスタンとカテガットにやってきてノルウェー統一王の夢を語ります。

二人はラグナルの次のパリ襲撃に参加することになります。

ハーラル王はインパクトがあるんだけど顔のタトゥーがないほうが良かったな。

ハルフスタンはすごくいいキャラに成長するんだけど、俳優はもう少しゴツイ人が良かったように思います。兄のハーラル王は弟のハルフスタンの方がクレイジーだと言っていたけど、全然そんなことなかったから。

この兄弟はカテガットのヴァイキングたちより更に原始的で野蛮な印象です。

この二人がどう絡んでくるのか、これまた楽しみです。

 

ラゲルサ

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ラゲルサ(右)にプロポーズするカルフ

カルフはラゲルサへの愛を深めていきます。

かつてはラゲルサ遠征中に勝手に首領になったカルフでしたが、ラゲルサの魅力には叶わなかったのでしょうねぇ。うむ、分かる。分かるぞカルフ。

おまけにラゲルサがカルフの子をご懐妊!おめでとうございます!

てなわけで「えーい、も、もう面倒くせっ。お前と俺、結婚しちゃお。」とカルフがラゲルサにプロポーズしちゃいます。

カルフはヘダビュー民を集め、ラゲルサとカルフの共同首領としてやっていくことを発表します。

これにアイナルが「ダメダメダメー、ダメナルヨー」と大反対。

アイナルてのは、ラゲルサのDV夫の甥で、ラゲルサがDV夫を刺したときにトドメを刺した髭の親父。

ダメはわかったけどさぁ、長らくダメナル言ってるから。それはわかったけど、お前は一体何がしたいの?

ラゲルサを尊敬していて首領にするためにDV夫を斬首したのかと思いきゃ、いつもラゲルサの寝首を掻こうと画策してるし。

このDV夫を殺した役をカルフにしとけば辻褄あったのに。

カルフは「じゃあ多数決で!ラゲルサも首領にすることに反対という人はこっちに集まって!」と反対者が集まったところで弓矢で一斉射撃!

まあ、ラゲルサに本気になってきてたからそうなるだろうなとは思ったけど。

あっ。そうそう、忘れていた大事なことを。

カルフの命で弓矢が放たれてアイナルも矢を数本食らったところで(まだ生きてる)ラゲルサが登場し、アイナルのパンツに手を突っ込んでアイナルのアイナルをちょん切る。

ラゲルサもやるのぅ、知らない男のアイナルを触るなんて…。超絶臭そうだよ。こいつら風呂入ってないだろうし。

兎にも角にも、カルフのラゲルサの愛が本物であることが証明されたので一安心、カルフはイケメンだしラゲルサってなんだかんだでイケメンばかりゲットしてラッキー。

とか思ってたらだよ?

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有言実行の女

見てくれ、これ。

カルフとラゲルサの結婚式なんだけど…

ミッドサマー…?

誓いの言葉のところで、ラゲルサがブスッと…ブスッとカルフを刺して殺しちゃう。

あぁぁぁーお願い、そんなイケメンを簡単に殺さないで。

覚えてますか。前シーズン、第1回目のパリ攻撃のあとテントの中でカリフが「貴方が欲しい~貴方が欲し~い~」と言ってきたときにラゲルサが「ベッドインしてもいいけど、首領の地位を奪い取ったことを私は忘れないから、いつかお前殺す」と言っていたことを。

そんなのさぁ…カルフが70歳くらいになってから殺せばいいじゃん。

子供もできたのにィ!!!

ラゲルサの人生の急展開に気持ちの整理が付かない。

 

ロロ

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再びヴァイキングを裏切りフランク王国の公爵となったロロ。ギスラ皇女と結婚。

預言者が預言したように、ヴァイキングきっての出世頭となったロロ。

大も大、大出世。

第1話でロロのヴァイキング仲間がフランク王国にやってきて、ロロの忠誠心を疑っている奴らがいると報告を受ける。

ロロの微妙な表情を見てまさかとは思ったけど…過去歴があるだけに…

ロロの命令でフランク軍が野営地に残っているヴァイキング同胞たちを虐殺!女子供も皆殺しにされる。

これは最初の裏切り(シーズン1)より酷い。この時点でもうロロはヴァイキングに戻れないことが決定的になったね。

私としてはヴァイキングのワイルドなロロが好きだったので残念です。

ギスラ皇女との兼ね合いは面白いし、ギスラ皇女との初夜で「やめてーケダモノー!」と絶叫するギスラ皇女の横にごろりと寝ころび「おやすみ、プリンセス」と言って寝ちゃうシーンとか微笑ましかったですけどね。

でも、ここにもプロットの穴があるのよねー。

そもそもチャールズ王はヴァイキングと戦わなくて済むように和平交渉の要としてロロとギスラを結婚させた。

つまりヴァイキングが再襲来してもロロに交渉を任せることで双方が負傷者を出すことなく共存できるようにという図らいで婚姻契約させたわけだ。

それなのにロロが残ったヴァイキングを虐殺してしまったら、そもそもロロをギスラ皇女と政略結婚させた意味がなくなってしまうし、ロロのフランク国の地位そのものが揺らいでしまう。

それでもフランク国にとってロロがフランク国の公爵の地位に留まっている意味があるとしたら、ロロがヴァイキングを相手に戦うということだけだけど、それでは単にロロ一人が個人的にフランク国に寝返っただけということになっちゃうし、ヴァイキングによる襲来を止めて和平締結や同盟国になるとか交易国になるとか、そういう当初の目的とはかけ離れてしまっているわけだ。

ここはちょっと矛盾したストーリーだなと思った。

なお、あれだけロロを毛嫌いしていたギスラですが(ロロが嫌なんじゃなくて異教徒の野蛮人ヴァイキングが嫌い)、ロロがいつのまにかフランク国の言語を習得していたことでロロの愛を感じ、ロロを受け容れます。

受け入れるどころか、所かまわずメイクラブして周囲を困惑させるというラブラブぶり。

 

イングランドのウェセックス

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ウェセックスのジュディスとマーシアのクィンスリス

イングランドでは、マーシア国で貴族の反乱によるクーデターが発生してクィンスリス女王と息子マグナスが幽閉される。

あちゃー。せっかくラグナルたちがクィンスリスのために戦って即位させたのに。でもクィンスリスは女王に相応しい気質を持っていないから遅かれ早かれ権力の場から引きずり降ろされると思ったけど。

で、どうするかというとエクバートはクィンスリス女王の救出ミッションに便利屋エセルウルフを送る。ちなみに一応エクバートの一人息子だ。

エセルウルフ最初から好きなキャラなんだけど、ずっっっっっ・・・・

とエクバート王にいい様に使われているよね。

マーシアに幽閉されたクィンスリス女王を救出するためにエセルウルフが小規模騎兵軍で向かうのだけれど、これが難儀でな。伯仲するのでエセルウルフが戦死してしまうのではないかと危惧しまくりの戦いでした。

ヴァイキングたちよりエセルウルフの方を心配してしまうのは何故なんだか。

エセルウルフも大変だよ…将来、ウェセックスの王に即位するはずなんだが、あっちこっち戦野を疾駆させられ、まるで精鋭部隊の指揮官みたい。でも戦士でもある王の方が兵士たちにも愛されるよね。

クィンスリス女王も間一髪、女兵を倒してなんとか生き残ります。息子も一緒に殺せという命が下されたので、意地でも生き延びないといけないよね。

エセルウルフも部屋に飛び込んできて、安堵するクィンスリス女王。

ウェセックスに戻る途中、凍える寒さに震えるクィンスリス女王とマグナスをエセルウルフは抱きしめて温めてあげます。

救助される女と救助する男。吊り橋効果。アーメン。てきめん。

ジュディスと舅のエクバート王との不倫関係は、ジュディスの父でありノーザンブリア国王エラにも知られ、エセルウルフにもバレてしまいます。

しかしジュディスは気にする様子もなく、エセルウルフには政略結婚として割り切ろうと言います。

エセルウルフはクィンスリス女王とベッドインします。

…で、多分これでエセルウルフとクィンスリスの間にまた子供ができるんだろうな。。

なぁに?このドロドロビバヒル白書。

 

まぁ、こんなところでしょうかね。

シーズン4第1話~第5話のあらすじと感想でした。

次回第6話の感想を読む