ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想をパンピー視点で書いている国際結婚&アメリカ在住キョドラーのブログです。

海外ドラマ【ナイト・オブ・キリング】の感想:上質サスペンス!(ネタバレなし)

ナイト・オブ・キリング海外ドラマ感想

ナイト・オブ・キリング/HBO

おもしろい海外ドラマの旅は続く。おもしろい海外ドラマを紹介し続けるGです。

海外ドラマ【ナイト・オブ・キリング】を見た感想です。

このドラマ、あらすじを読んでおもしろそうだなと思って気になっていたんだけど、名前を忘れてしまっていたんですよね。先日、ウォーキング・デッドのコメント欄に読者の方がナイト・オブ・キリングが面白くてハマッていると書き込んでくれたので、見つけることができました。ありがとうございました。

とても面白いサスペンスですので、やはりネタバレなしでお送りします。

海外ドラマ 【ナイト・オブ・キリング】

主役は23歳のパキスタン系青年のナズ。ある夜、魅惑的な女性アンドレアと出会い、一夜を共にします。ナズが目を覚ますと、そこにはアンドレアの変わり果てた姿が・・・慌てたナズは逃げ出しますが、交通違反で警察に捕まってしまい、目撃証言などからそのまま逮捕されてしまいます。

数々の状況証拠はナズが犯人であることを示していますが、ナズの弁護士ストーン(ジョン・タトゥーロ)はナズの容疑を晴らそうとします。

というサスペンスです。

リミテッドシリーズなので、1シーズンで完結しています。

なお、本作の原題は「The Night Of」です。The Night of Killing ではございませんので、ご注意下さい。

 

【ナイト・オブ・キリング】の感想

このドラマはキャストが全員秀逸でした。最近はNetflixオリジナルドラマが良作が多いのでたくさん見ているのですが、キャストが秀逸なドラマが多いですね。本作のように、HBOもキャストが良いドラマが多いです。

ナズを演じるリズ・アーメッドは、ナイトクローラー、スターウォーズ/ローグ・ワン、ジェイソン・ボーン、グアンタナモ僕たちが見た真実などに出演しています。どこかで見たことあると感じる人が多いと思います。

ナズ(リズ・アーメッド)

f:id:oclife:20171213085030j:plain

ナズ演じるリズ・アーメッドはパキスタン系イギリス人です。主役にパキスタン系の男性を起用したのは正解でしたね。イスラム系の青年を主役にすることによって、物語に大きく幅が出ました。

ナズはアメリカ生まれのアメリカ育ちで、パキスタンにも行ったことがなく、ごくふつうの家庭に育った素朴な青年です。経験人数はアレクサンドリアをいれてわずか二人しかいないという純朴なナズが、人生を一変させるとんでもない事件に巻き込まれた時のパニック心理や狼狽もリアルすぎるほどリアルでしたし、刑務所内で一皮むけたナズも格好良かったです。

リズ・アーメッドいいですね。ハンサムだし。いろいろな役どころが見たい俳優です。

あとナズのお父さんが善人そのもので、本当に気の毒でした。

 

ナズの弁護士ジョン・ストーン(ジョン・タトゥーロ)

f:id:oclife:20171213085054j:plain

私の中でジョン・タトゥーロはトランスフォーマーでコミカルなイメージが定着してしまったのですが、今回はシリアスな事件の弁護士役。とはいっても、売春婦やドラッグディーラーの弁護が専門で殺人事件は未経験、大きな弁護士事務所に笑われるような下っ端の弁護士ジョン・ストーンを演じ切っています。

途中で大手法律事務所にナズの案件を奪われてしまうのですが、ナズの事件を追い続けます。

とにかく味がある。この人が主役と思ってもいいのではないでしょうか。ジョン・ストーンのように、その分野で最下層のポジションにて、同業者に見下されながらも、皮膚病に悩まされながら、ナズの事件を最後まであきらめなかった唯一の人物です。

 

事件を担当するボックス刑事(ビル・キャンプ)

f:id:oclife:20171213085841j:plain

アンドレア殺人事件を担当するボックス刑事。 巧みな話術でナズを尋問します。出てきた瞬間から「いい!」と感じる俳優。

 

刑務所で力を持つフレディ・ナイト(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)

f:id:oclife:20171213085811j:plain

刑務所内で力をもつフレディは、マイケル・ケネス・ウィリアムズが演じています。顔にある大きな傷のせいか、囚人役やギャングの役が多い気がします。独特の雰囲気と強い存在感を放つ方です。

 

検事のヘレン・ワイス(ジニー・ベルリン)

f:id:oclife:20171213090336j:plain

これ以上ないというくらいベストな人選が検事ヘレン・ワイス。舌っ足らずなのか、舌が長いのかどちらかだと思いますが、ゆっくりと静かに話します。検事としての貫禄たっぷり。

普通のドラマだったら、この検事役に20~30代初めの若い美人を起用するでしょうが、ここをこの貫禄いっぱいのジニー・ベルリンさんに任すことによって、ドラマがぐっとリアルで濃厚になるんですねぇ。

 

カメラワーク、ドラマの雰囲気、これらのキャスト、ストーリーのサスペンス性すべてにおいて上質なドラマです。

ナズは保釈が認められず、裁判が終わるまでずっと収監されていますので、ドラマの半分は刑務所内のドラマになっています。

アンドレアを殺した真犯人が誰なのかは、最後の最後まで明かされません。ナズが刑務所に入ってから、生き残るために悪に手を染めるようになるのですが、これがまたナズを怪しくさせます。同時に、裁判が始まってから他に怪しい人物が浮かび上がってきて、いずれも怪しいので、最後まで誰が本当に犯人なのか分かりません。

裁判の行方は意外な結末を迎えます。意外な判決から、さらに意外な展開が待っています。へぇ~~~!こうなるとこうなるんだ~~~と、ハラハラドキドキしながらみていました。

検事がパンプスをスニーカーに履き替えるディテールとか、誰が思いついたんでしょうか、素晴らしいです。

人間ドラマとしても、クライムサスペンスとしても楽しめる上質なドラマです。