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「マヤンズM.C.」シーズン4粗筋と感想:闇落ち、下剋上、内紛、政争、奇人ティグ

「マヤンズM.C.」シーズン4の感想書くよ。懲りずに書くよ。

「マヤンズM.C.」は「サンズ・オブ・アナーキー」という白人バイカーギャングのけったいな日常を描いたドラマのスピンオフです。

「サンズ・オブ・アナーキー」に出演していたヒスパニック系バイカーギャング「マヤンズ」のリーダーであるマーカス・アルバレスが渋過ぎて、当時スピンオフの予感をびんびん感じたものです。

気が付けば、あれよあれよという間に「マヤンズ」はシーズン4まで放映されていました。

シーズン2でディズニーからカート・サッター(「サンズ・オブ・アナーキー」からのショーランナー)が解雇されたせいか、シーズン3は終始ショック効果狙い攻撃と必殺キャラ掘り下げ作戦でとっちらかっていました。

でも、シーズン4はもっと凄いよ。「おいおいおーい」な展開に脱糞爆笑、間違いなし。

もう、こうなってくると面白いのか面白くないのか。純粋にドラマを楽しむというより、イージーにどういう天罰が下るかとか、イージーがいつ皆にボコボコにされるかとか、そういうイケない願望が観続ける動機になってしまう。

え?「イージーて主人公じゃないの?」ですって?

そう、主人公。今シーズン、主人公がまさかの闇落ち、サイコパス、独裁者と化します!あまりにも急な変化についていけません!

はい、では具体的に見ていきましょ。

 

「マヤンズM.C.」シーズン4

シーズン4の前に前シーズンを少し振り返ってみましょう。

マヤンズ内紛が激化、サント・パドレ支部は他の支部を敵に回しまくり、最終回は四面楚歌どうするよ状態で終わりました。

イージーの彼女ギャビーは、イージーの父フェリペに説得されて一人で北へ出発、イージーの心は荒れます。

エンジェルはアデリータが一旦帰ってきたもののまた居なくなったので、バーの女の子ネイルズとセフレ関係を続けていたらその子が妊娠したので、腹を括って家族になる決心をしました。

ビショップはイージーにおだてられるまま、唯一無二の王になるべく他のマヤンズとの対立を繰り返し、後戻りできない状態に。

ガリンド・カルテルは空中分解、ミゲルはメキシコに逃亡、ミゲルに殺されかけたエミリーは息子を連れて妹のところに逃げます。

アルバレスはミゲル・ガリンドに忠誠心を試されますが、イージー暗殺命令を無視、ミゲルの腹心の部下ネスターも説得してガリンドから無事に抜けます。

まぁ、そんな感じだったかな。

で、最終話では、カンチェ*率いる他のマヤンズ支部をひっさげてサント・パドレを包囲というところでした。*アルバレスが任命したスリーキングのうちの一人。前シーズンでイージーがラモスを殺したので、残る王様ははカンチェとビショップだけになった。シーズン3でイージーの手による爆破で身体の後ろに大きな火傷を負い、その場にいたカンチェの幼い息子も目に不可逆的損傷を負った。

マヤンズの3キングスの一人、カンチェ

シーズン4の第1話は丸々銃撃戦です。これは凄かったと認める。1エピソードまるまる銃撃戦てのは、なかなかないですよ。楽しめました。

しかし、サント・パドレの仲間同士の絆はバラバラ。ビショップはバイス・プレジデントのタザの告白に呆然自失。だってタザがVM*(タザの長年の個人的因縁相手)と全面戦争をするきっかけを作るために仲間のリズを殺したんだからさぁ。それもゲイであることを隠し、かつての恋人男性を殺したVMのリーダー、エル・パロに復讐するためにですよ?

そのせいでマヤンズの他支部を全員敵に回す羽目になり、今の四面楚歌状態に陥っているわけですから、ビショップがタザを殺さなかったのが信じられないくらいですわ。

でさぁ、ムカつくことに外から攻撃されてサント・パドレのメンバーが四苦八苦している時に、このタザという野郎はバーで酒を飲みながら

「みーんな死ぬでー」とか言ってんだよね…。

タザ(バイス・プレジデント)

お前のせいちゃうんか!?

ビショップはもう戦う士気さえナッシング。気持ちは分からないでもない。

弾薬や武器も外のバンだかにあるとかで(ギリーがバンに乗ってココをメス山から救出しに行ってたんだっけか?)、底を尽きつつありました。

エンジェルは妊娠したネイルズがいるので思うように動けず、イージーが応戦するほかは、クリーパーだけが仲間のために身を挺して走り回る。

唯一人、仲間思いのクリーパー

クリーパーはこれまでスポットライト当たってなかったけど、S4ではキーパーソンになります。私のS5の粗筋予想が正しければ、独裁者イージーを崩御させるための武器になりそうな予感がします。

銃撃戦、もう少しサント・パドレ側に戦術があったら面白かったけどな。まあ多勢に無勢、あまりにも兵力に差があったけど。

で、この銃撃戦がどう終わるかというと・・・

イージーが突然

「カンチェェぇぇぇぇーーーーーー!!!」

と叫んで、爆破したのは自分なので出頭するから他の皆は許してやって欲しいと帰順します。するとエンジェルが弟を守ろうと外に出て、更にビショップやら他のメンバーも全員出てきます。

なんだぁ...頭脳明晰のはずのイージーが何かしら秘策を打ち立てて逆転劇を起こすのかと思ったのに。

でもカンチェは自分の息子がいたのに爆破という卑劣な攻撃が許せず、サント・パドレのメンバーを数人処刑します。エンジェルも危なく殺されるところでしたがセーフ。イージーのせいやで。あの時エンジェルが「やめい!子供殺せるかボケェ!」と止めたのに、強行したのはイージーの阿呆です。

カンチェがメンバーを次々と射殺しているところに、激おこぷんぷん丸の王様が「なにしとんねーん」と言って現れます。

マヤンズの創始者にして「エル・パドリーノ」アルバレス

アルバレスは今しがたミゲル・ガリンドに「マヤンズのイージーを殺してこい」という命令を無視してガリンドとの関係を反故にした人ですからね。仲間で殺し合っている阿保マヤンズ達を見てアルバレスは怒り心頭です。

さぁ、アルバレスのおかげで命拾いしたサント・パドレのメンバー達。

当面は、アルバレスがサント・パドレのプレジデントを担当することになり、アルバレスはバイス・プレジデントにビショップではなくイージーを任命します。

確かにイージーはやり手だし頭脳明晰で実行能力があるけれど、全体像を見ているかというと全然見てないわけで、タザの次にサント・パドレを破滅に導いた当人なのよね。子どもいるのに爆破はないだろ。他のキングなんかいらねぇとか言ってビショップを煽りまくった結果がこれですよ。

イージーは突然、野望に燃え始めた感があるし、極めて危険人物です。

イージーがバイスになったことで面白くないのはビショップです。タザは「僕のプレジデントはビショップだけなんです!」と熱く語って新しい人事に反意を示し、ビショップを追いかけて「鬱陶しいわーお前」と更にビショップを怒らせることに成功。

なにしてん、お前…。

そういうわけでビショップは今シーズンは暫くクサクサしています。

アルバレスはサント・パドレをなんとか立て直そうとカンチェ達のメンバーも居候させて和睦を図ります。しかし、誰もそんな気はありません。カンチェもとりわけイージーだけは許せない様子。

そんな中、イージーはカンチェの仲間のマニマニマニーと親交を深めるようになります。

マニー(カンチェの仲間)

このマニーがいい奴なんだわ。

復活したメス山のアイザック(前シーズンココをいびり倒してココに撃たれたが生きてた)に生きたまま焼かれるけど。可哀想。

メキシコ側では、ガリンドが凋落した今、新興「ロボス・新ジェネ」カルテルが勢力を増しつつあり、マヤンズはこのロボス・カルテルに大量のヘロイン密輸の事業提携を打診されます。

親分と思しきエル・バンクエロ(イグナシオ)は、母が亡くなって失意のうちに、姉に殺されてしまいます。

エル・バンクエロ(「ロボス・新ジェネ」カルテルの親分)

フアン・デンバー、マニー、エル・バンクエロといった味わいのあるキャラを次々と退場させるのは、あまり好ましくないです。

「ウォーキング・デッド」でも後半は新しいキャラを入れて視聴者が心情的に思い入れ始めた途端に殺すという展開がパターン化していて、いかにもショック効果狙いで失敗しました。功を焦りすぎなのよ。

エル・バンクエロの要請で、米国側から会計士だかをメキシコに密入国させることになり、その手筈をイージーがやると言い出して、エンジェルを巻き込みます。エンジェルいつもやりたくなさそうなのに。マニーも立候補してこの人物を国境越えさせることになります。

しかし、途中でこの人物が息子と偽って連れてきtー少年に性的暴行をしようとしているシーンを目撃し(普通、密入国するときに砂漠でそんなことするか?)、エンジェルが射殺してしまいます。

ミッションに失敗したことでロボス・カルテルと良い関係を築きたいカンチェが大激怒しますが、アルバレスは「ペドは許さん」といってエンジェルたちを庇います。

他方、「サンズ・オブ・アナーキー」のモンテスのレザージャケットをドラム缶の中から発見したバーの女子ジェスは、サンズにこれを密告。また要らんことを。サンズはチブスの了解を得て、マヤンズに報復することに。

ココはアルバレスの命でオークランド支部をまとめることになります。そこにサンズが襲撃し、ココは命を落とします。ココを失ったのは大きいな。狙撃手でもあったし。

マヤンズは何故サンズが襲撃してきたのか分かりませんが、モンテスが行方不明になっていることから、おそらくサンズはマヤンズがモンテスを殺害したと判断したに違いないと考えます。

ちなみにモンテス殺害の真犯人はティワナのバトス・マルディトス(VM)のエル・パロです。エル・パロはマヤンズを罠に陥れるためにモンテスの遺体をサント・パドレの敷地に放置。体を見たタザがこっそりモンテスの遺体をドラム缶に入れてライ処理という余計なことをしていました。挙句、誰にも報・連・相しない。

またしてもタザ。

なんでモンテスの遺体が置かれていたことを誰にも言わないの…?せめてビショップにだけでも言っておくべきだろ…。

マヤンズ達が「いやいや、なんでサンズがうちらを襲撃してくるわけ?」「さっぱり分からん」「モンテスどこ行ったか知らんが…もしかして、もしかしなくても、うちらのせいだと思われてるんじゃない?」と議論してる脇で、「僕のプレジデントはビショップです」と語る、すまし顔のタザ。

他方、イージーには詩人のソフィアという新しいガールフレンドができて(いつも詩人)いた。ソフィアもソフィアでアル中か何かで眠りこくって自分の子どもをプールで溺れさせて死なすという糞カスなんで、糞カス同士お似合いではあるんだが、とにかく詩人みたいな台詞やめれ!!

こんな話し方するやついるかいな。この二人がもうイタすぎて、観てる方が苦痛。で、ソフィアとバイクに乗ってる時にサンズに襲われますが、返り討ちにします。

「ココを殺られ、ソフィアと自分も襲われた以上、応酬しなければなりません」とイージーがイキる(賢明なアルバレスだけは「サンズと砲火を交えるのは得策ではない」と応酬に反対)。多数決の結果、イージーを襲った際にイージーに反撃されて入院中のサンズを襲撃する事になります。

サンズへの襲撃のためにイージー、エンジェル、マニーが3人で病院に入院中のサンズを襲いに行きます。ろくな作戦も立てずにサンズが大勢いる病院に行って襲撃するという行き当たりばったりの計画にエンジェルが難色を示す(兄の方が割とまとも)。

エンジェルて前から自発的に行動を起こすようなタイプじゃなくて、いつも斜に構えている感じ。命令されればやるけど...という感じだったけど、今シーズンからは完全にイージーに振り回される。

で、病院を襲撃して逃げる途中、警備員に発砲されたのでエンジェルが警備員を射殺。しかし、そこでインターンをしていた元カノのギャビーと遭遇!エンジェルがギャビーを連れ出して、ひと気のないところでエンジェルがイージーにギャビーに口止めをするように言う。

ところがギャビーが「警察に本当のことを話す」というので、イージーがギャビーを射殺!!闇落ち感がすげえ。

エンジェルでさえ「お前、なにしとんねーん!!」と怒る。

ギャビーを殺したことで父フェリペとイージーの関係も悪化。二人は口も利かなくなるどころか、怒ったフェリペがイージーを殺そうか悩む事態にまで発展。でもやはり息子を殺せないフェリペを見透かしてイージーはこんな憎まれ口さえ叩く。

「ふっ。あんたに俺は殺せない。そうだと思ったぜ。フェリペ。」

「パパ」から「フェリペ」とか呼び出し始めるイージー。外道すぎてワロタ。

イージーのサイコパスぶりは加速する。

ビショップたちはカンチェ達と協力してサンズのどっかの支部を攻撃する。イージー、今度はどさくさ紛れにカンチェを射殺!!やると思ったわ。

今まで良い関係を築いていたマニーがイージーを疑い始める。

このサンズへの襲撃でビショップの命を助けたタザは「これでおあいこだ、フッ」とかなんとかカッコつける。いや、借りもなにも返してない、返してない。

さらに、この後まもなく、対サンズ戦で議論が白熱するなか、タザはこともあろうに…

こともあろうに!!

「僕、辞めさせてもらいます」

とかい出す。

草ッ!!!

なんなんじゃ、ワレー!

酷いバイス・プレジデントだったなぁ...。

さて、アルバレスは裏でサンズのティグと密会し、真相を探っていました。

ティグさま。

ティグの奇人ぶりは相変わらずで、マヤンズを襲ったサンズのメンバーを窒息させながら「冗談だよ、あーっはっは」とか看護師に向かって笑っとる。おもしろくない、おもしろくない。

今思い出してみても、サンズのキャラクターは選りすぐりだったよなー。シーズン4のベストシーンは、まさにティグとアルバレスが会うこのシーンでしたわ。

ティグは、サンズとマヤンズの抗争勃発が縄張り争いではなく、ある女がモンテスのジャケットを持って現れたことに端を発しているとアルバレスに情報提供します。アルバレスはモンテスについては何も知らないことを主張します。この「女(ジェス)」については最後まで明かされなかったので、次シーズンに持ち越しとなりそうですね。

でさぁ、裏でアルバレスが必死にサンズのトップと和解しようとしている間に、イージーのおたんこなすがよぉ…ほんとによぉ...

アルバレスはモンテスの件は伏せながらも、チブスと話したこと、そしてサンズは停戦する用意があるということをメンバーに伝えます。イージーと新しいGFがサンズに襲撃された事件も、チブスの許可なしにサンズの一部が暴走して勝手にやったことだと伝えます。

停戦しようとするアルバレスにフラストレーションを募らせていくイージーの馬鹿。

また、ミゲルを通じてロボス・カルテルに膨大な量のヘロイン密輸の事業提携を持ち掛けられたアルバレスでしたが、アルバレスは断るつもりだとイージーに告げます。アルバレスとしてはマヤンズが功利主義に走るのを避けたかったようです。特にサント・パドレの暴走によりマヤンズがバラバラになった今、更なる火種は避けたいとのこと。今は癒しの時であると。

イージーはロボス・カルテルと契約すればマヤンズは圧倒的な優位に立てると主張しますが、アルバレスの意思は変わりません。

そこでイージーはこっそりビショップの元へ向かい、「ビショップを再びプレジデントにするからアルバレスを排除しよう」と話を持ちかけます。

アルバレスがお前の命を助けたことも知らずに。恩知らず。

イージーはサント・パドレの会議で、メンバーが満場一致すればプレジデントをその職から解任できる「キルスイッチ」条項を持ち出して、アルバレスを解任させます。

イージーて2年前までプロスペクトだったのに…

アルバレスは「マヤンズを創設したのは俺やでーーーーーー!!!!」と声を荒げ、「このクラブが破滅するのを見なくてすむわい」と吐き捨てて去ります。

すかさずイージー大発表。

「えー。ここにいる誰もがプレジデントとしてのビショップを知っていますね?優れたプレジデントであったこと、僕たちをここまで率いてくれたこと・・・」

ここでビショップが少しはにかみながら「・・・あら・・・そう?じゃあ・・・」という表情を浮かべて、イージーから「プレジデントに戻ってくれ」発表を期待する。

ところがイージーは

「なので・・・ビショップを僕のバイス・プレジデントに任命します」

と発表す。

ビショップ顔芸「えええええー!?」

皆「イージー、お前がプレジデントになるんかい!?」

クッソ笑ったwww

もうこの時点で視聴者はイージーに嫌気がさしていると思うんだけど、もうね、ここまで主人公がヴィラン化しちゃったのを逆に楽しめるかもしれないと思い始めたね。

何よりエンジェルはアルバレスの解任にも乗り気じゃなかった様子あるし、イージーがギャビーを殺してから暴走しまくっているので疑念を抱きつつある。皆が去って二人きりになった時にイージーが変わったことを指摘するんだけど、イージーはなんとエンジェルを脅します。

イージーは「僕は他の誰もがビビッてやれないことをクラブのためにやろうとしているだけです。ロボス・カルテルのヘロイン密輸をなんとしても成功させる。やる気がないなら関わるな。さもないと痛い目に遭いますよ」みたいなことを兄のエンジェルにまで言うんですよ!!

そしてエンジェルが「それは脅しか?」というと、イージーはゴッドファーザーよろしくエンジェルの肩をギューッと掴んで何も言わずに出ていくの。

ついに兄弟にも亀裂が。まぁ、前シーズンの爆破事件の前ぐらいからエンジェルはイージーの突っ走りように引き気味ではあったよね。

アデリータが自分のところに戻ってきたこともイージーに教えてないし。そうそう、アデリータはポッターの言うとおりに赤ちゃんを見つけて奪い返し、エンジェルのもとに戻ってきたのよ。赤ちゃんを引き取ってたのは、なんとあのポッターの美人アシスタント!あの人も綺麗だったなー。

エンジェルにはバーの女の子ネイルズがいたけど、ネイルズは残念ながら流産してしまいます。それがきっかけではあるけど、ネイルズはずっとエンジェルの心が自分にないことに気付いていたので、静かにエンジェルの元を去っていくの。

ネイルズあまり可愛くないけど、性格が良い子だよね。赤ちゃんのために部屋をデコレーションしたり、エンジェルと結ばれて幸せそうだったから、可哀想だったな…。切なかった。ハンクも気の毒だったけど。

で、ドラマだもんでまた都合よくネイルズが去った後にアデリータが戻ってくるわけ。(もちろん家宅侵入)エンジェルが怒って「貴方ね、勝手に居なくなったり戻ってきたり、もう僕、貴方に振り回されるの御免だから!」て怒鳴ると、後ろから赤ちゃんの鳴き声が聞こえてくる。アデリータは寡黙だけど男より男らしい。有言実行。エンジェルがかなり良い育メンになっててほのぼの。

アデリータはポッターにアシスタント殺害を知られているので脅され、何かをするように言われます。その後、ロボス・カルテルの姉の命令の下、アデリータがエル・バンクエロを殺すので、おそらくポッターからロボス・カルテルに潜入するように言われたんじゃないかなというのが私の推測。

でもポッターを殺す寸前までいったんだから、もう一回戻ってポッターを始末すればいんじゃね?と思うけど。

イージーがサント・パドレ下剋上劇場を繰り広げてプレジデントに収まった後、ロボス・カルテルのヘロインの倉庫に放火する人影が映し出されるんだけど、あれはアデリータじゃないかなと思う。エンジェルではという意見が多かったけど、エンジェルは倉庫の場所を知らないですからね。

知っているのは、ロボス・カルテルのボスや高官、ミゲル・ガリンド、アルバレス、イージーだけ。アルバレスがネスター(プロスペクトに転身)に依頼したという線もあるけど、人影が細見の女性ぽかったのでネスターの線は薄い。だから、ポッターに脅されてアデリータがヘロインに火を放ったのではないか、というのが私の見立てです。

これによりヘロイン密輸を成功させたいイージーとエンジェルはさらに反目する立場に置かれるからね(本人たちは知らないまでも)。今のイージーなら、ヘロイン放火がアデリータの仕業と分かれば、躊躇なくアデリータを殺すでしょう。エンジェルがそれを許すはずもなく。

こうなってくると、独裁者と化したイージーをどう料理してやろうか、という楽しみが出てきたわけですが、ご安心下さい、用意されている感じですよ。

まずね、イージーを刑務所内で救ったJJという恩人が出てきます。JJはイージーが突然刑務所から居なくなったことを不審に思っていたのね。おそらく司法取引をしたんじゃなかろうかと疑っていたわけ。そしたらイージーがマヤンズに所属していたので、司法取引をして情報提供をしているんだなと確信するわけです。

イージーは用心深くJJの出方を見ていました。JJは刑務所から出たばかりで仕事も見つからないので、妻子を養うためにもマヤンズの仕事が欲しいと打診するわけです。代わりにイージーの秘密(司法取引)は伏せておくから、と。

で、結局イージーは8万ドル(現時点で1000万前後)を見せると、JJに自身の頭に向かって銃を撃つように言います。自殺をすれば金を妻子に渡す、しないなら自分が殺す、その場合は金は妻子には渡らない、と。

しかしJJは自殺を拒み、無残にもイージーに射殺されます。

これはつまりイージーの情報提供者としての過去が劇中でまだ生きているという証拠です。

それからクリーパーはというと、ある女性と知り合って交際し始めるのですが、その人は実は囮捜査官でした。でもクリーパーに好意を抱いてしまったので、司法取引をする代わりにマヤンズの所業の自供をすすめます。

クリーパーは同意しますが、自分がすべてやったと自白します。

・・・ということはだよ?

次シーズン、クリーパーは罪を被って刑務所入りし、イージーの噂をどこかで聞きつけるんじゃないかと思うのよ。となると、イージーの秘密がバレるかもしれないでしょ?わー楽しみになってきたー。

あと捜査官が言っていたもう一人の情報提供者って誰のことだろう。イージーはポッターとの関係は切れちゃったから、イージーではない別の人ということだよね?これも気になる点です。

それから、メス山のアイザックがカムバックします。アイザックはロバート・パトリックの弟なんだけど、ロバート・パトリックが癌で治療している間にサンズ・オブ・アナーキーにカムバック。マヤンズを襲い、いい奴だったマニーに火をつけて殺すという非道ぶりを見せます。このアイザックがどう絡んでくるのか。だけどチブスやティグ達とは相容れないクレイジーぶりなので、最終的には死ぬんだろうな。

ココが死んだ後、娘のレティは寂しさから元ジャンキーだったココのGFを引き止めて同居を続けます。ココを偲ぶ思いから二人は絆を深めていきます。この二人の粗筋良かったな。次シーズンでも出てきて欲しいです。

あ、それから、エミリー・ガリンド。彼女はガリンドに見つからないように注意深い生活を続けていましたが、アグリパーク絡みでイージーが殺した市役所の男性の母親が雇った私立探偵に見つかってしまいます。

イージーがエミリーの口封じという線もあるか。エミリーが司法取引して、真犯人を明かせばエミリーは免責という線が。

エミリーはその後、ミゲル・ガリンドにも見つかってしまい、息子はミゲルの手に、妹の運命は不明です。多分殺されたぽい。

あぁ、気が付いたら8000文字も書いちゃった。もう寝る。