ミセスGのブログ

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新作ドラマ【アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー】マーク・ラファロを初めてイイと思った

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I Know This Much Is True@HBO

「アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」を観始めた。

てか、邦題もうちょっと何とか考えられなかったんか。

原題ままで片仮名にすると長いし、途中に中黒(・)いれなきゃいかんし、クソめんどくさい。

この英語のままの原題を理解できる日本国民がなんぼかいると思ってんだ。ここは日本じゃ。日本語使い給えー!

なーんつって散々英語と片仮名を使っている非国民はわたし。いや、それはあれだ、あれなんだ。ウェブ上の文章というのは、ひらがな・カタカナ・漢字を塩梅よく使いこなさないと読みにくいんだ。たまにカタカナ入ってないと、白い余白が少なくて文字が詰まっちゃってて、お前たち読まないでしょう?

これでも私は昔から「カタカナの乱用に反対する市民の会」の会員ですからね。ちなみに会長募集中。メンバーも募集中。

独身会社員時代。日本国民がコンセンサスだのコンプライアンスだのマニフェストだの言い始めたときはマグマのような悶々たる怒りを内に抑え込んでいたがもう我慢ならない、言わせてもらう。

サステイナブルとか言うんじゃねえー!!!

 

【アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー】

マーク・ラファロについて

事前情報なし、予告をちらっとだけ観て、マーク・ラファロが双子を一人二役している人間ドラマということだけ頭に入れて観始めました。

マーク・ラファロは90年代から活躍している俳優で、気が付けば息の長い俳優として君臨。若い頃はセクシーな色男として「イン・ザ・カット」とかいう駄作でメグ・ライアンを色ボケさせたり、「コラテラル」ではトム・クルーズに負けず劣らずの色気ある刑事(トムに瞬殺されてしまって悲しかった)を演じていた。

2000年代は「ゾディアック」「帰らない日々(未見)」「ブラインドネス」「シャッター・アイランド」など話題作に出演、2012年の「アベンジャーズ」でハルク役を射止め、「真正ハルクは誰なのか」議論にひとまずの終止符を打つこととなった。

勝手に中南米系かと勘違いしていたが、どうやらイタリア系とフランス・カナダ系の血を引いているらしい。

個人的にあんまり好きではない顔なんだけど、ゾディアックでもアベンジャーズのハルクでも観ているうちに不思議と母性本能をくすぐってくるから不思議。それでも「マーク・ラファロだからなー」感を拭えなかった30年間だったが、ここにきてようやくマーク・ラファロをイイと思うことに成功。マーク・ラファロは30年間かけて私の心を溶かしたのです。

まだ1話しか観てないけど。

 

あらすじ

ワリー・ラムによる同名の原作に基づいている。

どんな話かというと、前述のようにマーク・ラファロが双子を一人二役で演じている。

髭面(画像の手前側)がドミニクで、髭無し(画像の奥側)がトーマス。髭無しトーマスは統合失調症を抱えており、共生するドミニクの人生は度々困難を強いられた。

トーマスはある日子どもたちも大勢いる公立図書館で自分の手首をナイフで切断!やってもーたー。精神病院に入院することになる。

二人には父はおらず、父が誰かも知らない。母の再婚相手レイは、幼い頃トーマスに手をあげる暴力的な面があった。

母はホスピスで死を待っている。母の死後、ドミニクは母方の祖父の自著伝の草稿を手にするが、イタリア語のため、伊語が分かる女性教授に翻訳を依頼する。

といった具合のヒューマンドラマのようです。

 

1話を観た感想

1話を観ただけなので総体的な感想は述べられないのだけれど、マーク・ラファロがすこぶる魅力的で、それだけで観る価値あり。

マーク・ラファロのトーマスが「神様ー!」とか言いながらナイフを振り下ろして手首を落としたり、ドミニクに「手首縫合しないで!やめて!一生のお願い!」と哀願したかと思うと、マーク・ラファロのドミニクが母ちゃんの面倒をみたり、エキセントリックな弟の願いを聞き入れて医師に「手首つけないでください」と言ったり、地雷女ジュリエット・ルイス(伊語翻訳を依頼した相手)に振り回されたり。

マーク・ラファロの表情と佇まいが哀愁をそそりまくりなの。

とくに母が死にそうな場面で「トーマスのことお願いね」て頼んだときのマーク・ラファロの涙を流す顔の美しさといったら溜息もの。親の死や大切な人の死など、一生のうちに誰もが経験するであろうあの一瞬に、胸に溢れるありとあらゆる感情をマーク・ラファロは顔だけであそこまで表現できてしまうのか。

30年間「なんとなく好きじゃない」とか言ってて御免なさい。

ドラマの内容が糞だとしても、このドラマのマーク・ラファロだけは格別だということだけどうしてもお伝えしたかったです。