ついに運命の日がやってきました。
【ゲーム・オブ・スローンズ】最終章シーズン8の最終話です。
これで本当に終わり!
なんて信じられないですね。
ましてシーズン8は全6話と大幅に回が減らされて、私も「せかしすぎなんじゃないかしら」という印象を抱いているので。
ファンが「作り直せー」と嘆願を始めた(現在までに100万人超が署名済み)ことを鑑みても、ストーリーの性急な展開にその落ち度がありそうです。
なかには
「ゲーム・オブ・スローンズのクリエイター2人は、ジョージRRマーティンの原作に頼ることができないとまともな脚本も書けない無能であることが判明した」
という辛辣な批判も飛び出しています。(原作はまだ今の時点に達していないw)
10話構成だったらまだそこまで言われなかったかもなぁ。
とはいえ、クリエイターはもちろんジョージRRマーティンと話し合っているし、おおむね(97%は)原作の方向性どおりになっているそうです。
ただしジョージRRマーティンによると、きちんとショーに収めようとするとあと5シーズンかかると言っていました。じゃあ、あと5シーズンやってくれよ!!
泣いても笑っても今日が運命の日、ゲーム・オブ・スローンズの最終回です。
鉄の王座に座るのは誰か?
デナーリスか?!
ジョンか?!
それともアーリアか?!
俺か?!
全員死亡か!?
【ゲーム・オブ・スローンズ】シーズン8最終回あらすじ感想
狂王デナーリス
デナーリス、 勝利のスピーチをあげる。
「勝ったどー!!!」
独裁的バイオレンスが強調されるときだけやけに数が増えるドスラキ衆、アンサリードもまだ大勢いたことに驚く私。
デナーリスの顔はもはや独裁者、あげるスピーチも独裁的で怖いです!
ティリオン、ジョンは浮かない顔して一応デナのもとへ。でもデナはティリオンが兄を逃がしたことを知っているので「あんた兄ちゃん逃がしたらあかんがな。反逆罪やで」という。
ティリオンが「女王の手」のピンを胸から外して階段の上から投げ落とす。兄を逃がした反逆罪で逮捕されるティリオン。
怖い怖い怖い、まさかデナーリスにこんな感情を抱く日がくることになるとは思わなかったですよ。
ファンの間ではデナーリスがまさかのヴィラン化ということに怒っている人も多いようですが、私的には全然OK。ただヴィランへの変貌が性急すぎたよね。デナのヴィラン化に反対したのは、プロセスがあまりに性急すぎて気持ちが追いつけなかったことが原因じゃないかと思う。
あと4話つけくわえて、ジョラーを失ったことやミッサンディ処刑などからの感情の変化をもう少し丁寧に描いて欲しかったよね。
キングズ・ランディングの鐘が鳴り響いたのに、「やっぱ火の海にしちゃおう」という気持ちになったデナーリスを理解できた人あまりいないんじゃないかしら。
ジョンの葛藤
ジョンは葛藤します。
忠誠を誓った女王さまと正しいことをする御心の間で揺れまくります。
ふと気づいたらアーリアが横にいて「あんたがデナーリスの王座を脅かす存在であることを忘れんときや。ありゃキラーの顔やで。キラーやで。あたしキラーの顔見たら分かるんやで」と助言します。
ジョンは牢獄のティリオンに会いティリオンから説教されますが、ジョンはま~だ「でも僕の女王様だし…」みたいなこと言って揺れてます。
まぁしょうがないよね。スタークの男って実直で忠誠心が強いから。ラニスターのように裏をかくこともできないし。でもその割に4人の子どもたちが生存していることは注目すべきことですね。ラニスターなんかティリオン抜いて全滅だし(この時点ではティリオンの命も灯状態だけど)。
この辺りはサドのジョージRRマーティンの良心を垣間見れます。
この人があの人を殺す
中盤、これまた予想外の展開が待ち受けてました。
鉄の王座を前にしたデナーリスに会いに行くジョン。デナーリスは独裁者モードに入っていたので、デナーリスがスターク家の残った4人を処刑しかねないと思っていたんですよね。
でもジョンへの愛情はまだ残っていて、デナーリスはもう一度最後に「一生に統治しよう♡」みたいに誘います。
このときはまだジョンも決めかねていたように思います。デナーリスの反応を見て、それから自分の行動を決めようと思っていた。
決定打となったのは、「人民には選択権がない」というデナーリスの一言でした。ジョンは生き残った人たちに「慈悲を」と懇願しますが、デナは自分たちに決定権は委ねられていて、人民は命令を聞くしかないと言いました。デナはいつからこんな考えになっちゃったんだろうねぇ。
ジョンが「君は今もこれからもずっと僕のクイーンだ」なんつってキスしようとしたときは、「え?まさかジョンもダーク落ち?二人でダーク落ち?」と思ったのですが、その瞬間、ブスッという音が聞こえてきました。
ある意味、古典的。
デナがヴィランに化した以上、デナの最期は回避できないとは思っていましたが、最後の最後まで残ると思っていたんですよね。デナがジョン、サンサ、アーリア、ブラン、そして真実を知るサムをひっ捕らえて、それでやむを得ずアーリアあたりがデナにとどめを刺すものかと。
また予想外しやがった、俺。ほんと当たんねえなぁ。
そんなもんでド派手で衝撃的な最期になるかと思ったら、けっこうあっさり殺されちゃいましたね。
むしろその後のドロゴンの癇癪ぶりのほうが凄い。あれれ、鉄の王座を溶かしちゃいましたよ!すげえなぁ、あれだけ出して、まだ火出るんだ。
ジョンのことはターガリエンだと知っているので、焼けないんですねきっと。焼いても燃えないでしょうからね、ターガリエンは。
王、誰にしますか
シーンは飛んで、スタジアムに要人たちが集まっている。
ダボス、ジェンドリ、ブリエンヌ、サンサ、アーリア、ブラン、ヤーラたち。ティリオンを連れてグレイウォームがやってくる。
ジョンはデナ殺したのがバレて捕まってるらしい。
ちょっと話、飛びすぎじゃね!?
そんで王様を誰にするかで揉め始める。何これ。
ティリオンがグレイウォームに怒鳴られ「じゃあ、あんた決めろよ」➡グレイウォームどうしてわからず「じゃあお前らで決めろよ」ナニコレ。
サンサたちの叔父さん(名まえ誰だっけ)が立って自己紹介し始めるので、コレジャナイ感がいっぱいに広がり、サンサが「叔父さん、座ってください」というナイスなツッコミ。
結局ティリオンが「ブランでいいよ」みたいになって、ブランになる。ナニコレ!
ティリオンは「評議会が勝手に血統から選ぶのではなく、これからは人民が王様を決めるべき、それがデナーリスが言っていた壊すべき車輪のことだから」みたいなこといってグレイウォームをなだめる。
サンサがブランに「北部は独立します」と宣言してブランは承諾する。
ブランはティリオンを王の手に任命します。
グレイウォームは渋顔だけど、もうどうでもいいやみたいな顔してる。
皆のその後
ジョンは皮肉にもブラック・カッスル送り、再びナイツ・ウオッチ。でもブラック・カッスルに戻ったらトアマンドと野人たちとゴーストが待ってて、一緒に北に行きます。
あ、前回ジョンがゴーストを触らなかったのは、やっぱりCGが超お金かかるからだったんだって。そんなこと言うな。ゴーストへの冷たい仕打ちに批判の声がけっこう大きかったからか、今度はちゃんと触れ合いましたね。
サンサは北部の女王に就任します。
アーリアは北には戻らないといって、ウェスタロスの地図の西に何があるか探しに旅に出ます。
アンサリードはアイル・オブ・ナースを航海するって言ってたんで、地元の方に帰るみたいですね。報酬とかいらねって言ってたから。
ダボス、サム、ブロン、ブリエンヌはキングズ・ランディングの評議会メンバーになります。なんか楽しそうだなあ、おい。
ドスラキは分かんない。捨て駒感が半端ない。
ドロゴンはどこか飛んでるという目撃情報あり、ブランが「ワーグして探しみるねー」なんて言ってる。
まとめ
ちょっと雑な最終回というか、デナーリスがあっけなく死んじゃったから、一気にまとまりがなくなってしまった後半でした。
最終回も含めてシーズン8はちょっと急ぎ足だった感が否めませんが、ジョンがデナーリスを殺すという筋書きがあるなら、あとは仕方ないかもしれませんね。アンサリードとドスラキはデナーリスに忠誠を誓っているから、デナーリスを殺したジョンについていくわけはないし、逆にデナーリスが王になったままだったらジョンと北部との戦いになってしまうし。
個人的にはあと5シーズン作って、デナーリス対北部みたいな構図も観たかったけどなぁ。
アーリアの顔の無いアサシン術も今シーズンは使ってなかったし、ちょっともったいなかったですね。デナーリスが女王様になってもう少し狂気ぶりを発揮してきたところでスタークが倒すという筋書きが良かったなぁ。もっとゆっくりやってくれていいのになぁ。
というわけで今シーズンはビジュアルや戦闘シーン、迫力は文句なしだけど、肝心のストーリーの流れがイマイチ弱かったです。やっぱり10話構成にしときゃよかったのに。
最終回を観た興奮というよりも、ゲースロが終わってしまったという感情の方が強くてですね、ジョンが最後に去っていく姿とか、悲しくて。ジョンちょっと可哀想だったよねぇ。結局ターガリエンであることが生かされていなかった気もするし。まぁデナの存在を脅かすという大事なキーポイントではあったものの。
アーリアがデナを殺すという予想も外れちゃうし…緑の目、誰だったんだよ、なんだよメリッサンドル、テキトーな予言しやがって!あたってねえ!
アーリアのスピンオフ感がプンプンする最期じゃありませんでしたか?ハウンドを生かしてくれてたらなぁ…旅先の西でばったり再会するとか。
この8シーズン…一体何だったんだろう。私たちは何を観てきたんだろう。という思いもしなくはないです。なんといいますか、不毛な戦いを一杯見てきたけれど、死の軍を打ち負かしたことが一番の収穫だったのでしょうね。
スピンオフですがジョージRRマーティンは5作のスピンオフを考えているようで、そのうち3作は製作が決まっているようです。そして1作はすでにキャストも決まっていて、そのうち撮影がスタートするということです。
というわけで、ゲーム・オブ・スローンズ最終章も終わってしまったので、暫くゲースロ・ロスに苛まれようと思います。皆さんもご一緒に。
さようならゲームオブスローンズ、ありがとうゲームオブスローンズ。