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【ハンドメイズ・テイル/侍女の物語】シーズン2第1話あらすじ感想(ネタバレ):精神的残酷物語

ハンドメイズテイル侍女の物語シーズン2第1話あらすじ感想

Photo by Take Five - © 2018 Hulu

本国アメリカでは【ハンドメイズ・テイル/侍女の物語】シーズン2が開始しました。

【ハンドメイズ・テイル/侍女の物語】ってどんなドラマ?シーズン1のあらすじ感想を読む

シーズン2第1話のあらすじと感想です。

 

前回までのあらすじ

一年も経ってると内容を忘れちゃうので、まずは前回までのおさらい。

かつてのアメリカ合衆国は全体主義的なギリアド共和国へと変貌しました。環境汚染のために女性が不妊となってしまった世界で、妊娠できる女性は司令官たちのものに送られ、子作りマシーンにされます。妊娠できない女性や反抗した者はコロニーで強制労働させられます。

オフレッドの仲間のオフグレンは割礼され、コロニーへと送られます。

オフレッドの友人モイラは無事にカナダへと脱出し、オフレッドの夫ルークと再会します。

オフウォーレンを石打ちの刑に処せと侍女たちに命令したリディアでしたが、オフレッドを筆頭に侍女たちは石を次々と落として拒否しました。

シーズン1はオフレッドがバンに乗せられたところで終わりました。

  

【ハンドメイズ・テイル/侍女の物語】シーズン2第1話のあらすじ

オフレッドはバンに乗せられ、他の侍女たちとともにスタジアムに運ばれます。そこには絞首台がありました。侍女たちはリディアの命令に背いた罪で絞首台で首に縄を掛けられます。

もう終わりだーしかし、台座は落ちることなく、侍女たちは絞首されませんでした。リディアは模擬処刑によって侍女たちに教訓を教えようとしたのでした。その後もリディアによる侍女への拷問は続きます。

そんなとき、オフレッドが妊娠していることが判明します。オフレッドが食べることを拒否すると、リディアはオフワイアットという妊娠中の侍女が鎖につながれている部屋を見せ、オフレッドを脅します。

フレッドとセリーナの夫妻はオフレッドの妊娠を喜びます。

子宮内検診を受けたオフレッドを医者の男性が「ジューン」と意味ありげに呼びます。不可思議に感じたジューンは靴の中に鍵を見つけます。鍵を使って後ろのドアを開け、小さなマーキングを頼りに逃亡を図ります。

オフレッドが到着した場所にいたのはニックでした。ニックはほとぼりが冷めるまで待ってからオフレッドを脱出させると言います。

オフレッドはかつて自分が働くママだった時の過去を回想します。 

 

【ハンドメイズ・テイル/侍女の物語】シーズン2第1話の感想

模擬処刑

シーズン2の第1話も極めてショッキングな内容から始まりました。オフレッドがバンに乗せられてどこへ連れられて行くのか、その先は拷問なのか、コロニーなのか、処刑なのか・・・と嫌な予感しかしない冒頭シーンです。

シーズン1の最後はオフレッドだけが連れて行かれるのかと思いましたが、どうやら侍女全員が連行されています。そして一斉に集められ、狭くて暗い通路を通って行きます。これはもうアウシュビッツの収容所への道のりを想起させる恐ろしいシーンで、身の毛がよだちました。

通路を抜けて広い場所に着いたときにオフレッドが目にしたものは…カメラはオフレッドの顔にしばらく集中するので、オフレッドが一体何を目にしたのか、余計に怖いものがあります。

オフレッドが死んだらドラマは終わってしまうので、オフレッドは死なないだろうとは思いつつも、用意された絞首刑から一体どうやって逃れるのか息を呑むシーンが続きます。

最悪なことになんとこれは模擬処刑…模擬処刑とは処刑するつもりで処刑しないという手口で、ISISが人質に使ったと言われています。拘束されてISISに殺害された日本人の人質も模擬処刑を何度もやらされたと聞いています。そんな日が何度も続くことを想像してみただけで精神が消耗します。ハンドメイズ・テイルは精神的な拷問が多いですね。

オフレッド(ジューン)を演じているエリザベス・モスは口にマスクをされてますが、それでも彼女の恐怖や絶望、あきらめ、悔しさが分かるあたり、大した女優さんだなと感心しました。

 

オフレッドが妊娠

ついにオフレッドが妊娠しました。これは司令官フレッドとの子ではなく、ニック(使用人)との子だったかしら?

オフレッドの感情が見えないけれど、ギリアドは妊娠した侍女にも容赦しないことがわかるエピソードでしたね。ただ、あんな精神的ストレスを与えたら流産しちゃうという考えはリディアにはないのでしょうか。

同時に、背景である侍女が手を焼かれている間にオフレッドがスープをすするシーンも印象的でした。これを見てヴィクトール・フランクの夜と霧を思い出しました。

 

オフレッド逃亡

そして今回なんとオフレッドが逃亡に成功します。オフレッドはまだギリアド共和国にしばらくいるんだろうなと思っていたし、オフレッド自身が逃亡の計画も考えてないし、オフレッドに接触する密偵もいなかったので、オフレッド逃亡は青天の霹靂でした。

ニックが根回ししてくれていたことは分かりましたが、途中の仲介人なんかは手慣れた様子で、しかも必要以外の情報は持ち合わせていない様子なので、どうやらこうしたレジスタンスがちらほらアンダーグラウンドにいそうですね。これはちょっと勇気づけられます。

しかし娘のハンナがまだギリアドに残されているので、オフレッドいやジューンがこのままカナダに戻るかどうかは分かりません。自分がジューンだったら、やはり娘を置いていけるわけもなく、娘を取り戻そうとするでしょう。

とするとジューンがハンナを取り戻そうとするのを見越したセリーナあたりがワナをはって待ち構えている可能性が大なので、ジューンが再びギリアドに捕らわれの身になってしまう可能性も…そしてその暁にはニックが手を貸していたことがバレてニックが処刑とかされてしまいそうで怖いです。

 

過去の回想シーン

今回の回想シーンも吐き気を覚えるような過去シーンでしたね。娘が微熱があったためタイレノールを飲ませて学校に行くのですが、その後高熱が出てしまい、娘は病院へと運ばれました。

勤務先でうっかりスマホを携帯していなかったジューン(オフレッド)は、娘がERに運ばれたことを学校から知らされ、慌ててERに向かいます。

娘を看病していたナースor医者に感謝するジューンでしたが、ナースor医者は働く母への明らかな偏見と蔑視をジューンに向けます。これ腹立ったわー。しかも同じ女性からの暗示的な非難というのが気持ち悪い。

 

グロシーン

今回はちょっとグロシーンがありましたね。私にとっては絞首刑の模擬処刑もグログロでしたが、オフレッドが耳をハサミで切るシーンが堪えました。

私はてっきり追跡装置を耳に埋め込まれていたのかと思ったのですが、ショーランナー によれば、ジューンが耳から取り出したのはGPSではなく侍女の印だということです。

 

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「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」は、Huluで見ることができます。