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Amazonドラマ【ゼロゼロゼロ】第3話あらすじと感想:イタリアの古頭と若頭の関係

ゼロゼロゼロアマゾンドラマネタバレ感想あらすじ

zerozerozero@Amazon

Amazon新作ドラマ【ゼロゼロゼロ】を観始めたら、止まらなくなってしまいました。

【ゼロゼロゼロ】は、イタリアとアメリカとメキシコを舞台にしたコカインワールドの話です。

イタリアン・マフィアがコカインのバイヤーで、メキシカン・カルテルからコカインを買い付けます。それをアメリカの船舶会社が運びます。

第1話のあらすじと感想を読む。

第2話のあらすじと感想を読む。

 

【ゼロゼロゼロ】第3話のあらすじと感想

メキシコ軍特殊部隊のマニュエル・コントレラス軍曹

コカインを乗せた船舶をメキシコ軍の目から逸らすことに成功したコントレラス軍曹とその仲間たち。上官と仲間一人を殺したあと、ヘリで陸地に戻りますが、事情を説明できずヘリの仲間たちも撃ち殺します。

これでコントレラス軍曹とチームメンバーたちは軍に戻れなくなりました。そこでコントレラスは自分たちの活路を見出すべく、麻薬カルテルの親分であるレイラス兄弟に傭兵として雇うように直談判しに行きます。

まぁ大胆。ナルコスが犬の言うことを聞くかしら。レイラス兄弟は一笑に付しますが、一触即発の事態を乗り越えて、レイラス兄弟はコントレラスたちと協力することにします。

コントレラスは麻薬市場におけるレイラス兄弟の支配力が弱いことを指摘し、卸売りだけでなく小売をすべきだと提案します。コントレラスらが街を支配することで合意に至ります。

コントレラスはレイラス兄弟と仲が良いのかと思うと実際は逆で、あくまでもビジネスでスパイをしていたようです。むしろ嫌い合っている。メキシコのカルテルは内部抗争やら外部抗争やら派閥が次々と登場して新カルテルが誕生したりと、しっちゃかめっちゃかなので、実際もこんな感じなんでしょうね。誰も信用できない。

コントレラス軍曹がチームメンバーを連れてレイラス兄弟に直に交渉しに行った時、レイラス兄弟のひとりが「お前たち、仲間を一人殺せば考えてやる。弱そうだからこいつ殺せ」みたいな妙な流れになったので、てっきりコントレラス軍曹が殺しちゃうかと思ってドキドキしたが、逆に麻薬カルテルに銃を向けて引かない姿勢を見せた特殊部隊。

麻薬カルテルの兄弟と銃を向け合うコントレラス軍曹

この麻薬カルテルvs特殊部隊チームの関係も見応えるあるわー。最後まで観ると分るんだけど、この2組はお互い嫌悪し合い、見下している関係なのです。なので、いつ情勢が変わるか予測できない。チャンスを見出したら寝首を掻くのが原則の究極のバトルロワイアルと言いますか。怖い怖い怖い!

 

航海中のクリス

海上のクリスはどうしているかといいますと、なんとキャプテンに裏切られてしまいます。クリスがキャプテンに殴られ、目を覚ますと、火事が起きていました。クリスは二酸化炭素を放出して火事を止めることはできたものの、船は無人になっていて、クリスは巨大なコンテナ船に一人残されてしまいます。

なお、乗組員たちは全員ボートで遠くに移動していました。キャプテンは船を眺めながら、クリスを裏切るまでに至った経緯を回想します。

キャプテンはクリスの親父のガブリエル・バーンと長年働いてきた友人でしたが、イタリアン・マフィアの若頭ステファノが手を伸ばしていました。断ろうとしたものの、多額の金をちらつかせられ、キャプテンは金を受け取ることに。

忠誠心もへったくれもない話だけど、キャプテンにとって友人のガブリエル・バーンは死んでしまったし、年老いて大金をちらつかせられたら心が動いてしまうのは分りますけどね。。

 

ドン・ミニュ、ステファノ、豚

第3話のメインはイタリアの話です。

若頭ステファノは祖父ドン・ミニュに呼び出されます。このときステファノはすでに身の危険を感じていて、妻もその様子を感じ取ります。

ドン・ミニュはステファノがアメリカのエマ・リンウッド(船舶会社の娘)に会いに行ったことについて尋ねます。ドン・ミニュはエマの洗礼式に参加したこともあるらしく、エマとの付き合いはステファノより長いことを伝えます。

不穏な雰囲気に包まれながら二人が向かった先は・・・

・・・豚?

豚がブヒー言いながら吊るされるシーンが若干トラウマ

このブタ、第1話でステファノがドン・ミニュの部下を食わしてた母豚だよね。

母豚を吊るしてどうするのかと思いきゃ、豚の首を切って生き血をすすり始めるイタリアン・マフィア。なんぼか豚が好きなのか。

コロナ全盛期にあって、中国で新型インフルが発見された今、この豚の生き血ドリンクセレモニーに誰もが不快感満載になること請け合い。

血がどうとかより、豚のブヒーという雄叫びがトラウマになるやないか。

ドン・ミニュが豚の血を呑み、ステファノも(嫌々)呑み干す。えええ飲むの?

表向きは豚の生き血ドリンク儀式で忠誠心を繕ったステファノですが、ドン・ミニュはもちろんステファノの下剋上を読んでいます。でも孫なのでステファノの気を変えようとして話し合います。

二人の骨肉の争いの理由は、ステファノの父(ドン・ミニュの息子)の時代に遡ります。ステファノの父でありドン・ミニュの息子は、ドン・ミニュと敵対し、戦争を起こします。その結果、女子供を殺さないというコーサ・ノストラの掟を破った息子(ステファノ父)をドン・ミニュは始末したというわけです。

まぁ、旧体制派と新体制派の戦いですね。

ドン・ミニュは、ステファノを殺す代わりに、目の前でステファノの仲間を生きたまま焼き殺します。

ステファノはどうやら気を変えたようで、ドン・ミニュに従うことに。わりとあっさり。

ただ、この間にステファノが携帯で妻に居場所を連絡し、妻がステファノの仲間に連絡したので、ステファノの仲間たちがステファノ救出のために急襲してきます。

ステファノは慌ててドン・ミニュを逃がし、自分はドン・ミニュたちに撃たれたフリをして仲間に救出されます。

ステファノは威勢良かったけど、やっぱり旧体制派の方が強いみたいだね。あっさりあきらめてしまったけど、今度は新体制派の仲間たちを敵に回してしまうことになり、ますます立場が危うくなってきました。

イタリア、海上、メキシコと舞台が3つあって、それぞれ面白い。同じドラマにしなくても良かったんでは…という気がしないでもないけど。