二日前に米国人夫という汚点を生かそうと思い「アメリカのコロナ感染率が高い理由」という尤もらしい記事を書いた瞬間、日本国内の感染率が爆発的に上昇しました。
約1年前は「日本は初動が遅かった。アメリカは中国人移民が多い地域は感染率が高いが初動は早かった」みたいな尤もらしい記事を書いた瞬間、アメリカ全土で感染率が爆発的に上昇しました。
結論としては、多分、私の言うことは当たらない!
というわけで皆さん、コロナ感染リスクを減らしながらも、無理のない様に人生をエンジョイして下さいね。
この年齢になったから分かる。一日一日が大切だと。
「ヴァイキング」シーズン4第1話~第5話のあらすじと感想を読む
さぁ、いよいよヴァイキングによるパリ再襲撃です。
前シーズンでのパリ襲撃と違いは・・・
ロロが寝返ったこと。
ラグナルはロロ率いるフランク軍と戦うことになります。
【ヴァイキング~海の覇者たち】シーズン4第7話あらすじ感想
ラグナルは川と陸からの分進合撃戦法を実施する。
ラゲルサが陸部隊を担当し、ラグナル達は川から攻めることに。
ハーラル王は「ロロはお見通しだ」と言いますが、ラグナルは「陸からの攻撃は予想していないはずだ」と言う。
これについてはハーラル王が正解でした。
ラグナルはシーズン2でホリック王を返り討ちにし、シーズン3でトロイの木馬作戦でパリの征服にほぼ成功といった立派な戦略を披露したけど、実戦術となるとロロの方が強いかもしれない。いかにも裏をかきそうだもの。
ラグナル達は、川の両岸に立っている塔をラゲルサら陸部隊が奇襲する間に船が塔門を突破しようとする戦術を立てます。
先頭隻はハーラル王が担当します。
いざ、進軍。
塔にはロロとギスラが並んで立っている姿が見えますが、二人の表情には不安は見られません。
ロロの立派な騎士の姿・・・それに対してラグナルの麻薬中毒者のホームレスみたいな姿といったら・・・阿片のせいでずっと口だけ赤い。
かつて家族も友人も失い一人飲んだくれていたのは、ラグナルではなくてロロだったのを覚えてますか?
ラグナルは愛する妻と二人の子どもと仲間に囲まれていたよね。
今は二人の立場がそっくりそのまま入れ替わってしまった。
陸部隊のラゲルサとエルレンデールは塔の背後の陸側から近づいて行きます。
・・・敵から丸見えじゃーん。
こんなに丸見えだと意味ないんじゃ・・・
フランク兵は一人一人の戦闘力は弱くとも、命中精度が高い弩を持っています。
ドラマではかなり早く連射しているように見えるけど、実は弩の速射性能は低く、1分間に2本くらいしか打てなかったそう。(ちなみに短弓は人によっては2秒に1本も可能、長弓では6秒に1本打てるらしいです。)
なので一列、二列、三列と弩の射手を幾重にも用意して弩を連射できる兵力を運用することさえできれば、ヴァイキングの襲撃を完全に封じ込めることができるはず。
ヴァイキングは騎兵さえ持たないし、基本的に軽装歩兵隊が主力で弓矢も補助的で戦い方もシンプルだからなー。フランク国とは圧倒的な戦闘技術の差があるんだよ。
で、ラゲルサ達が塔に向かってこっそり近づいて行くと、気が付いたらそこは沼沢地で、ヴァイキング陸部隊は泥に足をとられ思うように動けなくなります。
そこにロロの号令で弩矢が放たれ、ラゲルサ陸部隊は漸減していく。
この時代、斥候てのはまだ無かったのかね?
ヴァイキングは斥候はお嫌いですか?
地形や天候が戦略の基本てのは本当だなぁ。
ラゲルサたちヴァイキングは沼地から出て左翼に旋回し、森を背後に陣形を整えて盾の壁を作って進もうとする。
すると、塔前のフランク弩兵も左翼に旋回してヴァイキングたちと対峙する布陣をとる。
そしてヴァイキングの背後にある森中に隠れていたフランク弩兵が登場して迎撃される。あぁ、これはマズイ。
あのヴァイキング一猪突猛進ワイルドボーイだったロロが嘘みたいに冷静冷徹でした。
静かに手の振りだけで弓の一斉射撃命令を出すロロがまた渋くて格好いいのよね。
ラゲルサを見て踏みとどまるかな…と一瞬思ったのだけど、ついに吹っ切りましたね、かつてのラゲルサへの愛を。
ロロについては、かつての同胞しかも家族(弟)を何故裏切られるのか?と思ってたけれど、よくよく考えるとロロはヴァイキングで首位を競う戦士であるにも関わらず、いつもラグナルの影に押しやられてきたのよね。愛するラゲルサもラグナルの妻だし。
ラグナルは権力の座を欲するタイプではなく知的好奇心が旺盛で異文化や異教を理解したいという広い心を持っていました。異文化や異教にも偏見がなかったといえます。
ラグナルが王になったのは、まずラグナルの存在を脅威に感じたガブリエル・バーンが命を狙いにきたのでやむを得ず決闘の末、カテガットの首領になった。そしてホリック王がこれまた闇討ちに来たので返り討ちにした。その結果として王になったわけで、自分から積極的に攻め込んで王になろうとしたことはなかったよね。むしろカテガット民のために肥沃な土地を確保したかった。
そんな野心のないラグナルが王になった傍らで、兄のロロはラグナルのためにガブリエル・バーンからの拷問に耐え、ボルグ首領の口車に乗せられてラグナルを裏切ったことで家族も友人も失いカテガット民から総すかんにされ、ラグナルの赦しを乞い続ける毎日。唯一自分の味方であり続けてくれたシギーも失う。ラグナルは二番目の妻と息子たくさん作るし。
そんな中、パリという荘厳華麗な大都市の王に皇女との結婚、公爵の地位、財宝、戦略指揮官みたいな地位まで貰えるとなったら・・・心揺れるでしょ?
なのでロロの気持ちも分からないでもないんですよ。
さてヴァイキング陸部隊ですが、挟撃されては勝ち目はないどころか殲滅されちゃうので、ラゲルサは退却を命じます。
川を進軍中のラグナル達はどうしているかというと・・・
先頭隻ハーラル王のガレー船が塔に近づくと、両塔から矢が降り注ぎます。
盾の壁で必死に矢から身を守るヴァイキングたち。
降り注ぐ矢の雨を堪えれば…と思っていたんだけどね。
ガレー船が塔と並んだその瞬間!
水中に仕込んでいた鎖が引き上げられる~。ロロの案ですね。
後退しようとするが時すでにお寿司。
ハーラル王、ハルフスタン、フロキが乗ったガレー船が転覆する。
後続船も次々と転覆し、水中に放り出されたヴァイキングに無数の矢が落ちてくる。
さらにガレー船にむかって投石機で霹靂(火薬を充填した爆発物)がぶん投げられ・・・
火矢が放たれ、大炎上。
フロキが水中に沈んでいく。
・・・え?
フロキって…実は金槌なの?
今さらそんなこと言われても。
船乗りヴァイキングだから、泳げるものだと勝手に思ってたんだけど・・・
・・・沈んでいくフロキを助けたのは、やっぱりラグナルでした・・・
愛を感じるよねぇ・・・優しいなぁ。フロキなんてハーラル王とハルフスタンに愚痴ってたのに。
ラグナルはロロの仕打ちに怒り、ロロに向かって「これが俺の愛に対する答えか!」と怒鳴っていました。
勝利に歓喜するフランク国ですが、ロロの心は晴れないようです。勝利は手にしたけれど、弟を失ったからね・・・
あのイケメン兄弟の共闘はもう見られないのかと思うと寂しいです。
一方、ヘルガやトービ、子どもたちが残るヴァイキングの野営地でも危機が発生。
ローランド率いるフランク兵の奇襲に遭います。
ラグナルの息子たちは無事でしたが、ヘルガが重症です。なんかすごい火傷負ってない?
ヘルガは死なないで!
あといつも思うけど、ヘルガてブリちゃんに似てる。
ヘルガが助かるか分からず途方に暮れるフロキが野原に一人で座り込んでいると、向こうからアスラウグ王女がやってきてフロキの上に乗っかってきました。
フロキはアスラウグ王女とハーバードが性交している幻覚を見ていました。幻覚というかカテガットの今そこにある現実なんだけど。
なんでフロキがそんな幻覚見るのかなぁ。ハーバード、アスラウグ、フロキあたりは神様に近い感覚を持っておられるのかな。
アスラウグは預言能力が少しあるし、フロキはルーン文字だかを使った魔術みたいなの知ってたよね。それに何より神々への信仰心が人一倍強い。
ハーバードはまだ未知数すぎてよく分からんが、何らかの神様の化身のような存在なのでしょうか。そういうわけで波長が合っちゃうということにしておきましょうかね。
あとアスラウグは性交中の顔が上手だなと思いました。
ウェセックスではエクバートがマーシア国の王家の王子に会いに行きます。
何かの罠かと警戒していたエクバートでしたが、マーシア国はクィンスリスを女王として認めることはできないのでマーシア国をエクバートに譲渡してしまいます。
・・・当時の国の主権の重さは現代の感覚では想像できないけれど、ずいぶんと簡単に譲渡できちゃうんだね。
クィンスリスが統治者として不適合というのは分かるけど。
カテガットではハーバードがアスラウグとイチャコラしてたり(三男のシグルズが目撃してる)、カテガットの女たちと片っ端からキスして「子宝に恵まれますよー」とか言ったり、あんなことしたりとご乱心。
なんだこいつ。
それから3日、阿片の禁断症状でまともに話すこともできないラグナル。
ビヨルンに戦略を聞かれ「明日撤退する!」と怒鳴るが、ビヨルンが去った後も生首に向かって一人で話しかけている。幻聴も聞こえるみたい。
ラグナルのアヘン中毒とかあんまり面白くないよなぁ・・・ラグナル、シーズン4はずっとこんな感じで、なんで物語にアヘンを入れてしまったのか・・・
ちょっとドラマ的にアヘン中毒期間が長すぎない?もっと短くしてほしかった…というか最初から阿片は要らなかったよなぁ。