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【トレッドストーン】あらすじ感想:ジェイソン・ボーン映画シリーズをベースにした新作海外ドラマ

トレッドストーン海外ドラマあらすじ感想ネタバレジェイソン・ボーン

トレッドストーン

2019年この秋にスターとした新作海外ドラマ【トレッドストーン】の紹介です。

「トレッドストーンてなんか聞いたことあるわ」と気付いた方、正解、それな。あれだよ。マット・デイモンが百科事典で人殺したり、人んちのタオル盗んだり、窓から飛び入ってきたり、CIAの女性を覗き見する映画シリーズがあったでしょ?

「トレッドストーン」は「ボーン・アイデンティティ」「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」「ボーン・レガシー」「ジェイソン・ボーン」といったジェイソン・ボーン映画シリーズのドラマ版です。

流行に敏感な私はもう10年も前に「ドラマ版つくりゃいいのに」と思っていたので、10年も経って今さら製作されても「別に」なんだー。と思ってたら、実はこのドラマ版は2010年に企画されていたらしい。ところが「ボーン・レガシー(2012年)」と競合してしまうということで脚本家トニー・ギルロイがシャットダウンしたそうです。

あと私は「『ホームランド』のクィンの前日譚のドラマ製作しろ」て3年くらい前から言うてるので、あと7年くらしたらホームランド外伝「ピーター・クィン」がリリースされると思います。

全然関係ないのに「別に」で思い出しましたが、麻薬所持で逮捕された沢尻エリカ容疑者の名前を実母が覚えられず

母「塩尻エリカが逮捕されたってよ」

私「塩尻…?」

母「あ、川尻エリカか」

の反復をやらされて苛ついています。

何の話だったか。風邪を引き始めたようなのでぼーっとしています。

さて「トレッドストーン」とは、映画「ボーン・アイデンティティ」で主役のジェイソン・ボーンがCIAエージェントとして洗脳されて暗殺部隊になっていた極秘プログラムのことである。

ドラマ版ではトレッドストーン計画の開始は冷戦時代に遡る。ジェイソン・ボーン同様に暗殺者に仕立て上げられたものの、その記憶は埋められているエージェントたちが眠りから起こされる様子を描いている。

とりあえず3話まで視聴したので紹介します。

 

新作海外ドラマ【トレッドストーン】

CIAのブラックオプス計画「オペレーション・トレッドストーン」の起源と現在を描く。「オペレーション・トレッドストーン」は、行動改造プロトコールによって志願者を超人的な暗殺者に仕立て上げるプログラムである。

プログラムはエージェントたちの性格を破壊し、記憶を消去し、さらに倫理観を失くして世界中で標的を殺すように訓練される。

ある日、何者かによって世界中に散らばるスリーパーエージェントが覚醒され、暗殺ミッションが再開される。

トレッドストーンの起源は1973年の東ベルリンに遡る。トレッドストーン計画に選ばれたエージェントの一人ジョン・ランドルフ・ベントレー(byジェレミー・アーヴァイン)は、ソビエトに捕らえられていたが脱獄する。

もう一つの時間軸は現在で、何者かによって起動し始めた「アセット(映画で使用された暗殺者たちの呼称)」たちは、標的を暗殺し始める。

 

【トレッドストーン】あらすじ・登場人物・感想(1話~3話)

まず1つ目の時間軸は1973年で、主役はジョン・ランドルフ・ベントレー。演じるはジェレミー・アーヴァイン(29歳)、183cmのイギリス人です。知らない人や、この人。「マンマミーア」だか「オーマイガー」だかに出てい29歳の若造です。私のように「最近の映画やドラマは主人公がやたら若いのぅ」と思っている人は、ただ単に自分が年を食ったことに気付いていないだけなのでご安心して下さい。

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1973年の時間軸の主役ジョン・ランドルフ・ベントレー

ジョンはいつの間にかロシアに捕まって、逆に「セケイダ(蝉)」という行動改造プログラムという名の拷問と薬物注射とペトラ嬢(ロシアの女エージェント)による洗脳を受けてました。現在のペトラお婆ちゃんを演じるのはガブリエル・シャルニツキー。若い時のペトラはジェシカ・アルバ似。

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ペトラ、1973年(左)とペトラ、現在(右)

ジョンは機を見てロシアの手から脱出します。9か月ぶりにCIAに無事に戻ったジョンですが、CIAからはロシア側に寝返ったと容疑を掛けられ、CIAからも逃げ出します。第3話までの1973年の時間軸の話はこんなところ。

もう1つの時間軸は現在です。

CIAの協力の下、ロンドンで北朝鮮のクォン将軍が元ジャーナリストのタラ・コールマンと接触し、「セケイダ(蝉)たちが起動された」と伝えます。さらにクォンは、それがトレッドストーン計画及び冷戦時代に行方不明になったミサイルと関係があると言います。

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クォン将軍、お馴染みの顔

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タラ・コールマン(元ジャーナリスト)

タラはクォン将軍に頼まれて、パリにいる娘を探しあて保護しようとします。途中で北朝鮮の工作員に命を狙われますが、なんとかエルトリア?大使館に駆け込みます。

タラは元ジャーナリストの一般人なのですが、北朝鮮の悪者たちとフランスでカーチェイスを繰り広げたり、怪我を追いながらもクォン将軍の娘を連れて亡命さすことができたのでかなり有能です。

タラにクォン将軍との面会を依頼したのはCIAですが、そのコンタクトはCIA現場エージェントのエド(エドワード)、その上司がエレン・ベッカーです。エレン・ベッカーは「24」など国家保障ものでお馴染みのミシェル・フォーブズ。

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CIAエージェントのエド(左)と上司エレン・ベッカー(右)

エレン・ベッカーは映画版のパメラ・ランディ的立ち位置かな?トレッドストーンのことを知っています。というか「トレッドストーン」「ブラックブライアー」といった、映画版のタブーワードがびしばし投げかけられているけど、いいんか?

さて、クォン将軍ですが、北朝鮮で女暗殺者のソーユンに暗殺されてしまいます。

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暗殺者…?

おーいおい、オジサンは「アジア人を入れろ。大人しいからってアジア人の存在を無視すなー」と常々口うるさいこと言ってきたけどね、何も細くてか弱いアジア人を超人パワーの女暗殺者役にしろとは言ってないだろ。 

でもまぁ非力そうで蝿さえ殺さなそうなアジア人女性(しかも善き妻であり母)がビルとビルの間を綱渡りしたり、将軍と死闘を繰り広げた挙句に絞め殺したりするというギャップ萌えはあり。

クォン将軍のおっさんも中年の肥満体で頑張ったので、健闘を称えます。いつもご苦労様です。

そしてもう1人、突然超人的パワーを出して周りをドン引きさせている人物はダグさんです。ダグさんは突然記憶がなくなったり、雪の中で目を覚ましたりと、若干混乱しています。

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ダグ

ダグはいつの間にか標的の写真を手渡されていました。でも標的が見当たらないので妻と仲睦まじい様子で家に帰っちゃいます。するとトレッドストーンの掃除屋にお礼参りを受けます。死闘の末、殺される寸前で妻のサマンサに助けられます。どうやら妻のサマンサもCIAの組員のようですね。

時間軸が二つあって、主役のジョンが1973年で若い衆になってるから、現在軸で見ることはないんでしょうね。そもそも続編あるのか分かりませんが、続編あるとしたら1973年の方の時間軸はやがて不要になるだろうし、そうしたらジョン役のジェレミー・アーヴァインはお役御免になるのかな?

いまいちダグ役の子が格好良くないので、ダグだけじゃ力不足。ジョンだけでも力不足。だからこそジョンとのダブル主演キャストなのだろうけど、どうしても最近のドラマは一人で牽引できるだけの存在感ある主演キャラが不足しているよね。これは映画でも言えることかもしれないけど。

主役一人にフォーカスするのではなくて「トレッドストーン」を焦点にして、そのプログラムで作り上げた暗殺者(アセット)たちの群像劇みたいな仕立てになっている。

でもそもそも「トレッドストーン」「ブラックブライヤー」はジェイソン・ボーン3部作によって秘密が暴かれてしまったのだから、物語としてのサスペンス要素がない状態でドラマをどうやって盛り上げていくのだろうか。

冷戦時代のロシアが絡んできてるので、ロシアもセケイダ計画というトレッドストーンと全く同じプログラムを実行していて、トレッドストーンのアセットを拉致って洗脳してダブルエージェントに仕立てあげてたっていう筋書きかしらね?

各アセットがスリルあるアクションシーンを見せつけるだけに終始してしまうんではないかとちょっと心配はある。アクションシーンが割と金がかかっていてドラマとして満足いくレベルなだけに。