ウォーキング・デッドのスピンオフ第2弾「ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド」のシーズン1を観終わったので、あらすじと感想をまとめておこうかなと思います。
本作は2シーズンで終了することが決定しているので、あと1シーズンで終了します。
imdb評価は4.2と辛いっ辛い評価で、私もその気持ちは理解できます。
が、フィアーよりはマシ!
【ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド】シーズン1のあらすじと感想
1000人前後のコミュニティに住むアイリスとホープの姉妹。二人が幼い頃にゾンビ・アポカリプスが発生し、母は他の母に撃たれて死亡。研究者の父は共同市民体にどこかに連れて行かれて不在。
コミュニティの治安を守る兄貴分フェリックスの保護下、アイリスとホープは立派なデブとガリの高校生へと成長していた。
いくらなんでもこの組み合わせは…。二人のキャスティングはきっと光る物があったに違いないと観続けること10話…二人とも大根役者で、何故この二人が選ばれたのか混乱しました。この二人にいったい何を見たのか。何も見てなかったんじゃないのか。もう左の人がGさんでも良かったんじゃないの。
彼らは長年コミュニティの中で暮らしているため、外の世界を知らずに過ごしてきた。カミングオブエイジに近づくにつれ自我が芽生え始めた二人。優等生タイプのアイリスはコミュニティの中でもリーダーとしての性質を発揮し、ホープは反抗心と自立心旺盛で保護者のフェリックスを手こずらせながらも酒造能力を発揮するなど特殊な能力を身に着けていた。
そんなある日、二人のもとに父から緊急メッセージが入る。父、デンジャー。というわけで、二人は無謀にも父のもとへ向かいます。
二人の旅には、エルトンというロードオブザリングのホビット族みたいな子と、サイラスというブキミ系ボーイズ二人が加わります。主人公のガールズ達よりこのボーイズ達の方が味があったし、成長も著しかったね。サイラスに至っては一瞬レザーフェイスの子ども時代を思い出させてくれたし。
4人の旅路が始まるが、4人が居なくなったことに気づいた保護監督役のイケメン男フェリックスが相棒ハック(本名はジェニファーというらしい)と連れ戻しに行きます。
フェリックスの中の人は「ザ・フォローイング」でマギー・グレイスの隣人のゲイカップルの一人を演じていた人。本作でもゲイを演じているが、本人はジェンダーフルイド(Xジェンダー)の立場をとり、バイセクシャルであることをカミングアウトしている。女性の配偶者がいるが、ポリアモリーを宣言したことから両者の家族から感謝祭に呼ばれなくなってしまったそうだ。
劇中でフェリックスがゲイをカミングアウトしたために両親から勘当されるというシーンがある。ゾンビアポカリプスが発生して間もなく、両親の安否を憂慮したフェリックスが数日かけて徒歩で実家に到着するも、両親の頑なな態度と考えは変わらず、死ぬまで自分を受けいれてもらえなかったフェリックスの苦悩が描かれている。
同性愛者を描くこと自体は啓蒙されて然るべきだと思うのだが、いかんせん内容がゾンビなだけに突然過去に遡って登場人物の同性愛者が両親によって拒絶されるシーンを1エピソードで見せられても、とってつけた感が満載なので残念である。同性愛者ならともかく異性愛者にとっては感情移入よりも「またポリコレかよ」というゲンナリ感を起こさせてしまう恐れあり。フェリックスとパートナーが白人と黒人のカップルという設定、主人公二人が黒人と白人の姉妹という設定も加わって、ポリコレありきの設定になってしまっているのでドラマ自体から気が散ってしまう。ポリコレ入れるならアジア人をもう少し入れたらどうなのか。アジア人が要求しないからって堂々と人種差別的な設定を敢行するあたりがとことん気に食わない。
フェリックスの過去エピのパターンは他の登場人物でも同じパターンが繰り返される。ホープの過去、エルトンの過去、サイラスの過去、ハックの過去・・・
現在シーンでは登場人物同士がだべり、モチベーショナルな会話をし、たまにゾンビ退治。そこに過去の回想シーンが挿入されるというワンパターンな構成になっている。この辺りは本家ウォーキング・デッドのシーズン6以降と、スピンオフの「フィアー」でもお馴染みの構成だが、困ったことにひどく退屈で冗長的で嘘くさい台詞だらけな場合が多い。
フェリックスとハックはすぐに4人に追いつくが、姉妹の熱意に押され、旅に同行することになる。コミュニティに戻る予定だったが、このとき誰も知らないことにコミュニティは市民共同体によって皆殺しにされていた。(理由は不明、脅威は潰すとだけ言っていたがフェリックス達のコミュニティに脅威的なものは何もない)
旅の途中で詐欺師のパーシーとその叔父トニーに会い、いったんは騙されて荷物を奪われるものの、ゾンビ窮地を助けられて仲直り、旅に同行することになる。ちなみにこの第6話と第7話が一番面白かったが、この二話はウォーキング・デッドのエイブラハム役を演じたマイケル・カドリッツが監督している。
パーシーとトニーの2人が加わってまもなく、トニーが何者かに惨殺されてしまう。パーシーの姿はなく、現場には記憶が不確かなサイラスの姿があった。アイリスといい感じになったパーシーに嫉妬心を燃やしたサイラスが二人を殺したのでは?と仲間は疑い、サイラスはひとりグループを去ることにする。
友達思いのエルトンはサイラスの無実を信じて、サイラスの後を追う。
なお、ホープは幼い頃に自分がエルトンのママを銃の暴発で殺害してしまったことを言えずに自責の念に駆られていたが、ハックに「だまっとけ」と言われたにもかかわらず、罪悪感に耐えられずにエルトンにゲロってしまう。だまっとけよ!
いるよねーこういう人。言って自分だけスッキリする奴な。浮気して「本当のことを言わなきゃ!」とかなんとか綺麗事言ってゲロってすっきりしちゃうやつ。相手のことを本当に考えていたら、死んでも言わないんだよ!!だまっとけ!!
ホープがハックに相談してたときのハックの返しは相当格好良かったと思いマック。まぁ、ハックが一番好きなキャラというのもあるソック。
ハックの中の人は「ジ・アメリカンズ」の綺麗なロシア人スパイの人ですね。ロシアとインドのハーフらしいですよ。好きだなーこういう顔。
そんなハックが。私のハックが!?
ここから先、言いたくない。
「衝撃の展開!」「ウソッ!」「あー驚いたーこらまたビックリな展開ー」とか言うのが悔しい…というのもあるけれど、あまりにも滅茶苦茶なストーリー展開ゆえに、怒っているからです。こんな展開に「衝撃の展開」とか使いたくないんだ。勿体ない。分かるか。
まぁ、言うけど。
結論からいうと、ジェニファーことハックは市民共同体の手下・スパイで、市民共同体のボスの命令で「アセット」なる重要人物を確保する任務を担っている。今回のアセットはホープなので、ホープを確保するためにパーシーとトニーを殺害してサイラスに罪を着せたりしてグループを分散させようと攪乱していたというわけだ。最終話でホープは市民共同体によってヘリで連れて行かれる。
え・・・
これって1話で終わる話だよね?
第1話で市民共同体がコミュニティにきて、ホープに話して一緒に来てもらうか、皆殺しにして(どのみち皆殺しにしたけど)ホープだけ連れてくるか、で終わるよね?
わざわざ父のフリして電子メッセージを送って、旅に出して、こんな徒労させる意味あった?
なんのため?
何なんだよーもう!!
この辺はね、フィアーみたいな感じだね。フィアー観てる人なら分かると思うけど、この脱力感、虚無感、感じて観たい人は今すぐフィアーの4~6シーズンを観てみるのがおススメ!
で、当のホープとアイリスだけが気付いていることなんだけど、ホープとアイリスは二人セットで初めて能力を発揮できる双子のような関係にあるらしい。相互影響していて、どちらが欠けてもダメということ。まぁ、現実離れした話だけど、それはそれで可愛らしいな、と思いました。可愛らしい設定とかゾンビの世界には要らないけどな。
その後、フェリックスとホープは森をうろうろしていたら、フェリックスの彼氏のウィルにばったり出くわす。
・・・
け、け、けつろーん!!
アメリカは狭い!
たぶんディズニーランドもない。ディズニーシーぐらいの広さ。
あと、パーシーが無事でよかったです。