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【THE OUTSIDER アウトサイダー】スティーブン・キング原作ドラマ:第4話あらすじ感想

アウトサイダーthe outsiderドラマ第4話あらすじ感想

Photo courtesy: HBO

昨日はいつになく私的な内容の記事を投稿してしまいましたが、記事下の読者からのme too コメントに大分励まされました。持つべきものは読者。

スティーブン・キング原作の新作ドラマ【The Outsider アウトサイダー】第4話のあらすじと感想です。

前回の第3話を忘れてきたので復習しましょうかね。

まずは事件を担当していた主任刑事ラルフの代理の不良刑事ジャック・ホスキンスが納屋でフーディマンに噛まれてしまい、痛みを訴えながらほとんど中毒者みたいな不安定な言動をしています。 

テリーが無実かもしれないと思い始めたラルフは容疑者テリーの弁護士たちと会い、私立探偵のホリー・ギブニーを投入します。第3話ではホリーが事件の足跡を追うのが中心でした。

そしてホリーが同類の事件が他にも発生していたことを突き止めたところで終わりました。

 

【The Outsider(アウトサイダー)】第4話あらすじと感想

 第4話のタイトルは「The Grief Eater」。Griefとは、大切な人を失ったときの深い悲しみを意味します。Eaterはeat(食べる)にerが付いているので、食らう者ということになります。

悲しみを食らう者…ということはアレだアレ。

「モンスターズ・インク」の悲しみバージョンということだ。

 

同じ事件が起きていた

ホリーの捜査は続きます。

ホリーは、テリーとヒース(少女二人をレイプ殺害したテリー父の老人ホームで働いていた看護師、前回のエピソードで獄中自殺)という暴行歴の全くない二人の男性が何故突然おぞましい犯罪をしたのか、テリーの足跡を辿ります。

ヒースの同僚から、ヒースが廊下で男性(テリー)にぶつかったこと、そしてその頃のヒースの様子がおかしかったこと(やけに他人行儀で礼儀正しく、微笑を浮かべていた等)を告げられます。

さらに、事件後、ヒースの母が暴走運転をして自爆し、ヒースの兄弟も麻薬の過剰摂取で死んだと聞かされます。

フランク・ピーターソン(殺された少年)の家族が全員死亡したのと全く同じ。

深い悲しみに陥った家族を死に追いやる、これが「悲しみを食らう者」ということですかね。

「なんでそんなことするのか?」と聞かれたらどうしよう。「モンスターズ・インク」がスケア(その後、笑い声のエネルギー化に成功)を集めてエネルギー源にしていたように、フーディマン(勝手に命名)も悲しみを糧に生きているんだと思います!

でも考えてみると、テリーの妻子はまだ死んでないんだよな。なんでだろう。とはいえテリーの妻子は村八分状態で、学校からも退学の勧告を受けてしまったりと社会的に抹殺されてしまっています。テリーの奥さんグローリーは強い女性ですね。あとこの女優ジュリアンヌ・ニコルソンもいい。

グローリー・メイトランド(テリーの妻)

 

バーの人も感染?

ラルフはテリー(のドッペルゲンガー)が血だらけでバーに行った時の防犯カメラ映像を何度も見ているうちに、テリーがすれ違いざまにバーのクロード・ボルトンを引っ掻いたぽいことに気づきます。

ということは彼もフーディマンによって感染か。ゾンビと変わらんな。

ラルフはクロード・ボルトンに会いに行きますが、クロード・ボルトンは引っ掻かれたことは覚えてないと言います。

 

ジャック・ホスキンス刑事

すでに首の後ろを噛まれて感染した不良刑事ジャック・ホスキンスは、鹿の角を集めてなんかよく分からないことをしている。

ただ、ハードウェア店で買い物をした時は妙に落ち着いているので、もしかしたらこれはドッペルゲンガーで、防犯カメラに映ることを期待しているのかもしれない?

 

悲しみは疫病のようなもの

ドッペルゲンガーが本人の知らないところで人を殺しまくっているというと突飛でいかにもフィクションな話だけれども、アンディ(刑事?捜査官?)とホリーとのディナーの席で語ったように、「悲しみは疫病のようなもの」で、事件の被害者と加害者両方の家族をも殺してしまう」というのは、真実だというところが味噌よね。

本作ではドッペルゲンガ-という器を可視化させて悪魔を具体化しているけれど、宗教心があるとこういうのをリアルに感じるのかもしれないなー。

 

ヒースを感染させたのは誰か

テリーを感染させたのがヒースだとすると、ヒースを感染させたのは誰か。

ヒースは少女二人の殺人事件の少し前の2月にニューヨークに旅行に行っていました。旅行先のニューヨークから老人ホームの同僚にハガキを出していて、ハガキには「素敵な女性に出会った!」と書かれていました。

ホリーはニューヨークに向かいます。そこで、ヒースが出会ったという女性マリアという女性が出会ったこともない7歳の少年を殺害した罪で刑務所にいることが分かります。但し、マリアは生存中です。

テリーとヒースの事件同様、マリアも犯行時刻に他の場所にいることを目撃されていましたが、DNAと指紋が一致して有罪となっていました。

マリアに面会しに行くと、マリアはヒースのことをおぼろげに覚えているが、朝食の誘いを断ったといいます。

ということは…フラッシュバックに出てくるヒースとマリアの朝食シーン…あれはマリアのドッペルゲンガ-ということになりますね。その後に愛し合ってもいますが、際中にマリアがヒースの背中を引っ掻いて感染ということか。

ちなみにマリアの父と叔父は被害者の祖父に射殺されました。

じゃあ今度は、マリアを感染させたのは誰なの?ネバーエンディングストーリーじゃない?

マリアと面会後、隣に座っていた老女がホリーと話したいと申し出ます。

 

悲しみを食らう者

老女は、言うことを聞かない子どもたちを怖がらせるためにエル・ココというお化けの昔話があったと話します。どの文化にも、どの時代にも、そうしたお化けの話は付き物だと言います。

彼女は、お化けはただ子どもたちを殺して食べるだけじゃなく、悲しみを食らう者でもあると言います。殺害がメインディッシュなら、家族の悲しみはデザートであると。

最初にテリーの事件のバンの証言をしたデイトン在住の少年がやってきて、嘘をついたとラルフにいいます。少年はバンを盗んだ男を見たといいます。男はフードをかぶっていて、顔が崩れていたといいます。