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【ナルコス:メキシコ編】シーズン2第4話あらすじ感想:エル・チャポの地下トンネル

ナルコスメキシコ編シーズン2

Photo courtesy: Narcos Mexico@Netflix

連続視聴は辞めようと思ったのに、「ナルコス:メキシコ編」 が止められない。それでも1日2話くらいまでにセーブしているんだけど。

1話読んだら記事を無理くり書くことにしたら、嫌でも1日1話しか観れなくなるかもしれないから「あぁ感想記事を書かなきゃ」と思いつつも続きが気になって次話、そのまた次話と進めていっちゃうんですよねー。

ちょうど「ナルコス:メキシコ編」第6話の途中まで観たところなんだけど、シーズン2よくできとる!

S1はミゲル・フェリックスが麻薬王にのし上がる経緯が描かれているので、アクセルを踏み始めた状態なのに対し、S2はアクセル加速して増減を繰り返しているようにカルテルのポリティクス(というよりもパワープレイというべきか)が存分に書かれているので格段に満足度が高い。

 

【ナルコス:メキシコ編】シーズン2 第4話 あらすじ感想

ウォルトの弟は麻薬中毒者だった

DEA捜査官として現場のチームリーダーであるウォルトは、架空の人物であり、DEA捜査官の複合体というキャラクターです。

今回はウォルトの弟が実は麻薬中毒者で、2年前に死亡していることが明らかになります。ウォルトが麻薬捜査に熱意を燃やしているのは、カマレナ捜査官の死だけでなく、とてもパーソナルな事情もあったという設定にしたのでしょうね。

 

ネトとラファに再会

フェリックスは刑務所にいるネトに会いに行きます。ドン・ネト。キャラとして好きだったのでまた出演してくれて嬉しい。ネトとラファというキャラがすごく好きだった。

もちろん裏切って見捨てられたのでネトはフェリックスを冷遇します。ていうか、お前どのツラ下げて会いにきたんだ、と思いますよね。

でもフェリックスは多分「マズった」と自分で気が付いていて、しかも外の世界でフェリックスの状況が悪化してきたからドン・ネトにすり寄ってきただけであって、いずれにしても利己的な人物には変わりないですね。

ドン・ネトはカマレナ捜査官の死に関与したズノーがアメリカで逮捕されたことやプラサ内のゴタゴタやトラブルを聞きつけていて、フェリックスに「お前はもうすぐ終わりだ」と言います。

フェリックスはドン・ネトに助言を求めますが、ドン・ネトはアメリカに自首するように言うだけでした。

その様子をフェンス越しにジーッと見つめるのは・・・ラファ

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フェリックスの友人で部下だったラファ(ラファエル・カロ・キンテロ)、スカーフェイスのアル・パチーノと同じ格好している。

 檻の中で果たしてラファは何を思う。ラファがまた登場してほしいな。

 

ズノーが大陪審で証言を翻す

前回、DEAの華麗な戦略で飛行機でテキサスに飛ばされて逮捕されたズノーは、取り調べですべてを吐き、いよいよ大陪審の前で証言することになります。

大陪審で「キキ・カマレナ捜査官の殺害を命令したのはミゲル・フェリックスですか?」と尋ねられると、ズノーは「いいえ、彼に会ったことは一度もありません」と答えます。落胆と憤怒で茫然自失のウォルト。

さらにDEAのミーティングで、これまでのズノーの情報を元に捜査を続ける方針を固めていると、国務大臣が現れ、捜査官や検察の労をねぎらいながら、カマレナ捜査官の事件は解決してめでたしめでたし、と捜査を終了させようとします。

現場の人たちと官僚とのギャップが凄すぎて、観ているだけで吐き気がしますね。

 

カルデローニ再登場

ウォルトは尾行されていることに気づきます。尾行する相手を待ち構えると、それはカルデローニでした。

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カルデローニ(メキシコ連邦司法警察の司令官)

覚えてるかな?

S1で、打倒グアダラハラ・カルテルで先陣を切っていたメキシコ連邦司法警察の司令官を。カルデローニは、強制捜査でミゲル・フェリックスに銃口を向けるところまで行ったけれど、フェリックスがカルテルと繋がっている政府高官のオーディオテープ(と200万ドルの賄賂)を餌にしたので、みすみす見逃した人物です。

ミゲル・フェリックスが帝国に返り咲いたのも、カルデローニが逃がしたせいでした。

汚職警官なのかクリーン警官なのかさっぱり分からない複雑な位置だけど、このナルコスの世界ではそれが標準仕様だったりするから面白いんだよなぁ。

さてカルデローニがここにいる目的は「ズノーに証言させないため」には違いませんが、カルデローニは情報提供を申し出ます。その代わりに、ウォルトたちにミゲル・フェリックスとその仲間たちに裁きを下すように言います。

カルデローニは実在の人物ですが、数多くの汚職疑惑で有名な人物です。ある時は、テキサスのエルパソに自らコカインを密輸したこともありました。

アメリカの雑誌QGは、カルデローニをこう評しました。

Mexican cop, a killer, a narc, a drug boss, a billionaire

(メキシコの警察官、殺人犯、ナルコ、麻薬のボス、億万長者)

向かって左が実際のカルデローニ、右は親しくしていたメキシコ大統領カルロス・サリーナス。カルデローニはのちにこの大統領の汚職も告発した。

カルデローニを弁護するアメリカの捜査官もいると同時に、カルデローニは麻薬カルテルとの取引で利益を得ていたという複雑な人物です。

アメリカ人捜査官数名は、カルデローニはミゲル・フェリックスを見逃す見返りの500万ドル(5億円強)の賄賂を断ったと証言しています。また、カマレナ捜査官の事件では全面的に協力してくれたとも証言しています。

ドラマ版ではドラマのために若干の変更や脚色がされていますが、察するに、汚職警官か否かと言われればYESだが、アメリカ人やメキシコ政府の利益は守ろうとしていたというところかな。

大義のためなら汚職や殺人を厭わない人物といえましょうか。

なお、実際のカルデローニは2003年にテキサスの弁護士事務所を出たところで暗殺されています。54歳の若さでした。

 

イザベラ

イザベラはというと、コカインのバイヤーが見つからず、ティワナ・カルテルのエネディナ(ベンハミンの妹でティワナ・カルテルの財務を担っている野心溢れる会計士)に話を持ちかけます。

エネディナは「勝手にコカインをコロンビアから買って密輸してたらミゲル・フェリックスが許さない」と冷たくあしらいますが、イザベラがその後ティワナでろくでもない男と組もうとしていたので、エネディナが割って入り、イザベラのコカインを密輸することを約束します。

イザベラは完全にthird wheelというか蚊帳の外でワチャワチャやっていて気が散る存在になってきましたね。もはや彼女の美貌とオッパイを楽しむためにいるようなものというか…

架空の人物なので仕方ない気もします。

 

ミゲル・フェリックスがCIAに接触

さぁ~麻薬王ミゲル・フェリックスが大芝居を打って出ました。

カマレナ捜査官の殺害の余波が想像以上に悪い影響を及ぼしていて、解決策の見えなかったミゲル・フェリックスですが、ここで転機が訪れます。

ホンデュラス人のマッタ(イザベラの紹介でフェリックスをコロンビアの二大カルテルに紹介した人物)が所有する飛行機がニカラグアで撃ち落とされてしまうという事件が発生します。

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マッタ(麻薬密輸人。メキシコの麻薬密輸者とコロンビアの麻薬製造者のパイプ役)

ここで歴史背景を説明しますと、ニカラグアではこのとき左翼政治運動「サンディニスタ民族解放戦線」が活発化しており、右派ゲリラ「コントラ」と紛争状態にありました。(劇中でちらっと言及あり)

マッタは右派ゲリラ「コントラ」を支援しているので、ミゲル・フェリックスを説得して支援を頼みましたがフェリックスは断っていました。

「コントラ」の裏にはアメリカがいて、CIAが武器を輸送して軍事援助をしています。

そこでミゲルは大胆にもニカラグアでCIAに面会します。米軍キャンプにある飛行機の中に入るように言われると、フェリックスは動揺して「絶対入んない!」と駄々をこねるが、「飛行機に入らないならCIAに会えないからね」と言われ、渋々入ります。

するとCIAのあの人物(本家ナルコスに出てた人)がいて、飛行機を出そうとしてフェリックスを焦らせます。フェリックスの慌て具合がとてもおもしろいので、ここ見てみてね。ディエゴ・ルナの慌てふためく姿が滑稽です。

CIAはフェリックスをこのままDEAに引き渡せば万々歳と言いますが、フェリックスはブリーフケースを開けるように言います。中には地図が入っていました。そこでCIAは飛行機を止めます。

要するに、マッタの飛行機が撃墜されてしまってCIAの武器の密輸が困難になったので、フェリックスが自分がニカラグアに武器を運ぶと提案したわけです。滑走路も飛行機も自分が用意できるので、マッタは必要ないと。その見返りにDEAを抑えて欲しいと提案しました。

CIAは提案に乗っちゃう。

きったねー!

きったねー!あいつら、きったねー!

しかしフェリックスはこれまた自分の保身のためにマッタという(一応)仲間を裏切ることになりましたね…。ずる賢いなー。そんなことやっているから周りから人がいなくなっちゃう。これがいずれフェリックスの尻を噛むことになるんだろうなと今から予測できますよね。

パブロ・エスコバールはいつもファミリーを優先する男だったから、仲間からは信頼があった。金をばら撒いていたので地元民からも歓迎されていた。だから最後までパブロを守ろうとする仲間がいたものね。

でもフェリックスののし上がり具合とのし下がり具合がおもしろくて仕方ない。

 

エル・チャポがトンネルに着手

ティワナ・カルテルとの敵対が収まらないシナロア・カルテルですが、ここでエル・チャポが想像力を働かせます。

なんとついに地下トンネルに着手します。

エル・チャポは国境のあちらとこちらの建物を現金で購入し(400mくらいて言ってたかな?)、地下トンネルを掘り始めます。

地下トンネルのアイデアはエル・チャポが最初だったのかな?

エル・チャポはやがて本作でも主人公になるキャラクターなので、動向に目が離せない。

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まことちゃんチックだけどエル・チャポ

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