ミセスGのブログ

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坂上忍の「妊活してる?」に見る、日本人の致命的に低いプライバシー意識

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バイキングというフジテレビの昼のワイドショー番組で、坂上忍が横澤夏子に「妊活してる?」と質問したことで、炎上しているらしい。

この方は以前から失礼な発言を繰り返すことで度々炎上させているようだが、あまりにもひどいので批判する。

 

日本人のプライバシーの意識の欠如

当ブログでも過去に何度か指摘したことがあるのだが、日本人はプライバシーの意識がまだまだ低い。

農耕民族の日本人が村社会で村八分にならないように生きていかざるをえなかった背景や、国土やパーソナルスペースの狭さが影響している可能性も否定できないが、ごく普通の日常会話の中でプライバシーに踏み入り過ぎている人が多いことは間違いない。

坂上忍という芸能人が、バイキングというフジテレビのお昼の番組で、横澤夏子に「妊活してるの?」というプライバシーに土足で踏み込む質問を生放送中に投げかけたことで、問題視されている。

「これの何が問題なの?いちいち目くじら立てすぎじゃね?」と思った人は、どうしようもないどプライバシー意識が低いので、すぐさま考えを改めて、プライバシーについて学んだほうがいい。

「ご結婚は?」
「子どもはまだ?」
「子ども作らないんですか?」

といった質問は明らかにプライバシーに踏み込みすぎているので、絶対に質問してはならない最低限のマナーだ。言わずもがなだが、さらにこのような質問はセクハラにもあたる。坂上忍のように、これはプライバシーに触れることであり、セクハラにもあたるという点を全く分かっていない人が多すぎる。

結婚も子どもも当人同士の問題なのだから、他人がとやかくいう資格はないし、個人の生活や人生にかかわる質問は簡単に投げかけるべきではないのである。

あるカップルは子どもを作らない選択をしているのかもしれないし、あるカップルは仕事に忙殺されて作りたくても余裕がないのかもしれない。経済的に無理であきらめたのかもしれない。あるカップルは女性あるいは男性になんらかの原因があって作れないのかもしれない。生殖器以外で人知れず何かしらの病気を抱えているのかもしれない。あるカップルは不妊治療中かもしれないし、あるカップルは不妊ではないかと悩んでいる時かもしれない。またあるカップルは、女性の方がトランスジェンダーで子宮を持たないのかもしれない。誰であっても、デリケートな問題だ。

夫婦によって事情が違うのである。したがって、このような質問をすることは、相手の事情を気遣うどころか土足でプライバシーに踏み込み、相手を傷つけているかもしれないで、失礼この上ないことなのである。

さらに悪いことに、このような発言をする人物を延々と起用しているテレビ局もテレビ局で、会社自体や番組制作スタッフもこれを問題と捉える人がいないほど、プライバシーの意識が低い者たちの集まりなのかもしれない。

スポンサーであるライオン株式会社や森永乳業は一体どう考えているのだろうか?このような質問を平気で投げかける人物に注意することなく起用し続けるとしたら、テレビ局同様、プライバシーの意識がまったくない時代遅れの会社だと思って間違いないだろう。

こと礼儀正しさにかけては世界一といってもいい日本人であるのに、プライバシーの問題にはため息が出るほど疎い。唯一の救いは、出演者のホラン千秋が「デリケートな問題ですから」とコメントしたことだ。これが正常なレスポンスである。しかし、その後の坂上忍のコメントは「えっ?そうなの?」で、改めてため息をつかざるを得ないのであった。

唯一許される例外は、親しい間柄での会話である。それでも、もちろん、話の流れで相手が切り出してきた時に限る。たとえば親しい友人が「子ども可愛いよね、欲しいなー」と言ってきて「やっぱり子ども欲しい?」とか返せばいい。あくまでも本人が話すべき事柄なので、他人はむやみにそんな質問をせず黙って聞いてればいい。あなたの問題ではないのだから。