毎度好評、アメコミ嫌いによるアメコミ映画の感想です。いや好評かどうかは分からないよ!アメコミ嫌い組には参考になるかな!
アメコミ任せて野郎が読むと、鼻で笑いたくなるでしょうがそれもまた一興かもしれないよ!
自分で何書いてんだか、分かりません。
アメコミ嫌いとか言ってるけど、アメコミ映画ばっか感想書いてんじゃねーか!という声も聞こえてきそうです。本当はアメコミが好きなのかもしれません。
【ワンダーウーマン】作品情報
原題:Wonder Woman
公開年:2017
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、コニー・ニールソン
上映時間:141分
言語:英語
アメコミ物はたいてい上映時間が長いけど、これも141分か…長いなあ。でもなんたってワンダーウーマンですからね。ワンダーウーマンを何十年も心待ちにしていたファンが大勢いますから、この長さは妥当なんでしょう。
ワンダーウーマンのリメイクが製作されるというニュースが流れた時、おそらく殆どの人は、やった!という気持ちと大丈夫かな…という一抹の不安という2つの感情が頭を巡ったと思うのね。
それはワンダーウーマンに相応しい女優さんが何十年も見つからなかったことと、新しいワンダーウーマンによってオリジナルのワンダーウーマン(リンダ・カーターさん)のイメージを台無しにしてしまうんじゃないかっていう不安ね。
もちろん私はアメリカ人じゃないんで、オリジナルのドラマを見て育ってないんだけど、アメリカ人やワンダーウーマンドラマーはそう思っていたと推測できました。
ですからワンダーウーマン役をガル・ガドットが演じる!と聞いた時にはますます不安になったわけです。
ガル・ガドットといえばワイルドスピードシリーズに出てきたデルモの美人。えー綺麗だけど、あんな細い人を起用するなら私がやっても同じじゃねwとか思って…なかったけど、まぁとにかく不安だったわけです。
しかし!同じように「えー俺がやっても同じじゃね」とか言ったかどうかは定かじゃない旦那がワンダーウーマンを見て「けっこう面白かった。思ったよりも良かったよ、うん」なんて言ってたので、ガル様どうにかうまくやってのけたのね!さすがはミス・イスラエル!なんて思ってました。
ワンダーウーマンを見ないまま1年が過ぎ、先日ジャスティス・リーグとかいう深爪師匠によればロックバンド映画を旦那に引きずられて見に行きました。
映画の出来はよく分かんないけど、ワンダーウーマンがとにかく可愛い格好いいんですよ!ガル様すてき!!
というわけでワンダーウーマンは見るぞと心に誓ったわけです。
それがワンダーウーマンを見るに至った経緯です。
ここまで、どうでもいいですよね。
予備知識なしで観たんですが、ロビン・ライト(ペン)や中世コスプレに欠かせないコニー・ニールソン、それからクリス・パインが出ています。
【ワンダーウーマン】あらすじ
パラダイスで女だけで暮らすアマゾネス軍団。ダイアナという小さな女の子がこっそり大人の戦闘トレーニングを真似て「ハイヤー、ホッ!」とかやってる。
のちのワンダーウーマンである。
第二次世界大戦中にスパイとしてドイツ軍に潜入していたクリス・パインが敵軍に襲われながらパラダイスの世界に入り込んでしまい、ワンダーウーマンに助けられる。
ワンダーウーマンはアレス神が神経ガスを作って人々を殺そうとしているドイツ高官だと信じ、クリス・パインと一緒に暗殺に向かう。
【ワンダーウーマン】感想
最初はワンダーウーマンの故郷であるパラダイス島でダイアナ(ワンダーウーマン)が子どもから大人に成長します。ダイアナはアマゾンのプリンセスなんだって。
このアマゾネス軍団がすごい。全員女なんだけど、300(スリーハンドレッド)顔負けの戦闘能力で、みんなごっついコスプレしてる。
そんでもって馬に乗って体を落としながら地面の槍を取るわ、グレート・ウォールのバンジージャンパーみたいになって弓矢を射るわ(もちろんスローモーション)、バービー人形がCGでぐらんぐらん動いてるような不自然なしなやかさ!子どもがバービーをグルングルンしてるみたいでなんか怖え。
ダイアナの母はコニー・ニールソン、その姉がロビン・ライトで、この二人のパワーシスターズがアマゾネスのリーダーになってるんだけど、アラフィフでこのコスプレしながら戦闘したらバービー人形みたいになってるっていうのが新鮮っちゃあ新鮮よね。
ここにヤングな美人を入れちゃうと途端にリアリティなくなっちゃうから。いやいやこの設定自体リアリティがないんだけどさ!
ワンダーウーマンの時代設定は大戦中でした。ドイツ軍の高官がしれーっと英語喋ってるけどまぁいいよいいよ。そもそもドイツ人起用してないし、まぁいいよ。わざわざドイツ語訛りもどきで英語喋ってるドイツ軍だけどね、いいよもう、全部許すよ。現場で戦っているドイツ人はドイツ語という統一感のなさもいいよ、もう。
ワンダーウーマンが世界大戦を舞台にグレー色に染まる地上をド派手なコスプレで歩くシーンが見られたからいい!!
ワンダーウーマンのあの決めポーズやってみたいよね。ワンダーウーマンのコスチュームは毎年ハロウィンで売ってる永遠のアイテムだけど、あれ着たくなっちゃうよ!あれ着て皆で決めポーズやろう。
戦闘中の動きがちょっとCG丸出しなのがちょっとな。アベンジャーズシリーズの方が戦いのCGはうまくできてた気がする。接近戦だとコテコテCG感は多少緩和されるけど。
ワンダーウーマンがクリス・パインに淡い恋心を抱いたり、やり取りで大人への階段を一歩登って一皮むけたり、アレス神と戦いながら怒りをエネルギーに変えて真のワンダーウーマンとして誕生したりと、ワンダーウーマンの魅力が美しく描かれた作品です。
ガル・ガドット様はジャスティスリーグでワンダーウーマンコスプレ姿を見てすでに惚れちゃったんだけど、背も高いしゲームオブスローンズに出ても良さそう。何を着ても隠せないオーラ、今後の活躍が楽しみです。
クリス・パインはあまり好きじゃないんだけど、本作はだいぶ印象が違いました。ワンダーウーマンの相手役として真面目で素朴で誠実な役がピッタリ。
ワンダーウーマンを下界に連れて来て面倒見る様を、異邦人を日本で接待する自分に重ねてしまい、ちょっと見直したんですよね。「ナンデー店頭ノサンプルトチキンノサイズガ全然チガイマスカーオカシイデスヨー」なんてことを言われるんで、ワンダーウーマンに「なんでーアレスやっつけにいかないの、人間おかしい!」とか言われてるクリスパインの心労が伝わってきました。
なんでもクリスパインはワンダーウーマン次回作に出場するとか?
今回ワンダーウーマンを見て気づいたことがあります。それは自分のアメコミ嫌いがどこから来るのか、気付かされたこと。
ふかづめさんがいつも「Gのアメコミ嫌いはどこから来るのか、もしかしたらアベンジャーズみたいにアメコミヒーローがわちゃわちゃしているのが苦手なのかもー」と分析してくれてたんだけど、当たっているかもしれない。
考えてみたらアイロンマン1あたりはまぁまぁ面白いと思ったし、ウルバリンもXメンがぞろぞろ出てくるまでは好きだった。パニッシャーは大好きだし、先日見たデッドプール2は面白くて気に入った。
これはね…きっと主人公一人とじっくり向き合えるかどうかにかかっているのだよ!!
それはもう実際の社会生活そのものを反映していて、たとえば私は極端に集団が苦手です。だからアメコミ世界でも集団が出てきちゃうとダメなのよ!ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとか。
アベンジャーズもソー目的で観てるだけだし、ワラワラ出てきちゃうからまるでド派手なパーティ会場にでもいるみたい。
一方で気の合う人とは1対1でじっくり向きあうことが好きなんですよね。
ワンダーウーマンは彼女しか出てこないからワンダーウーマンとじっくり向き合えるし、デッドプール2も主人公にフォーカスしてたから楽しめた。アメコミでも好きな作品を見ると、主人公とマンツーマンで心を通わせるかどうか!で私の評価が左右されるわけです。
アメコミ映画が自分の内面に秘められたソーシャル傾向を照らし出すとは思わなかったよ。映画は奥が深いわ!
評価:70点