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【新感染 ファイナル・エクスプレス】感想:韓国発ゾンビ映画はなかなかの力作

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Photo by Katie Jo Ash, MPRM - © Well Go USA


「新感染 ファイナル・エクスプレス」を視聴した感想です。韓国発のゾンビ大作映画です。プサン行きの電車でゾンビが暴れます。ホラーというよりはアクション要素が強いですね。

 

【新感染 ファイナル・エクスプレス】作品情報

原題:Train To Busan(英題)
製作年:2016年
上映時間:118分
監督:ヨン・サンホ
出演:シム・ウンギョン、リュ・スンリョン、イ・ジュン
言語:韓国語
ジャンル:ホラー

英語の題名は Train To Busan(釜山行き列車)なんだけど、新感染=新幹線に掛けているのかしら?

 

【新感染 ファイナル・エクスプレス】あらすじ

別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。

夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。

異変に気づいたソグは、サンファ(マ・ドンソク)とその妻ソンギョン(チョン・ユミ)らと共に車両の後方へ避難する。やがて彼らは、車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知り……。

シネマトゥデイ

 

【新感染 ファイナル・エクスプレス】感想

久しぶりに力の入ったゾンビ大作を見た気がします。スケールの大きさではブラピのワールド・ウォー・Z以来ではないでしょうか。ホラーよりアクション色が強いですが、最後まで楽しく見ることができました。

今回はNetflixで見たのですが、英語吹き替えも日本語吹き替えもなかったんですよね。韓国語わからないのでこれまた英語の字幕で見ることになったのですが、これがまた辛かった。

日本語ならビジュアル的に読みやすいのですが、アルファベットだけの字幕ってかなり目が疲れます。特に本作は息を尽かせないホラーアクションなので、画面と字幕と両方見なきゃいけなくて非常に疲れました。

登場人物はなかなかいい味を出していましたね。主人公のお父さんがやけに表情が硬い人でして、なかなか感情を読み取れない部分はありましたが、ファンドマネージャーをやっていて非情な人というイメージから、最後は他人を助けるようにまでなるという変化をさりげなーく演出できていて良かったと思います。

そんなお父さんが娘を助けるために自分を犠牲にするシーンは感動しました。子役の子がまたいいんだ、これが。すごく自然で上手でしたね。可愛いし。

あと妊娠した女性の夫役の男性が存在感ありすぎてかなり好感もてました。日本にもいるいる、こういうおっさん。ちょっと角田信なんとかさんに似てますね。韓国の俳優あまり知らないので、有名な人なのかもしれません。

主人公の男性もこの男性も、どっかで見たことあるような。妊娠中の奥さんに完全に尻に敷かれているのも微笑ましかったですね。できれば最後まで長生きしてほしかったな。奥さんも可愛かったです。

高校生カップルの青い純愛もちょっと泣けました。

ゾンビはヤマカシ系です。ワールド・ウォー・Zのように走って、群れるとゴミ津波のようになって襲ってきます。これはあまり好きなタイプのゾンビではないんですが、ある程度人間とタイマンで戦える感じだったので許せます。

トンネル内とか暗くなると見えなくなるという設定も、ゾンビものにとって美味しい設定ですね。人間がその弱点を利用できるので、話がふくらみます。電車内という限られたスペースの中で、できることは最大限やってくれたゾンビ映画です。荷物棚やトレイなども有効利用しています。

スーツ姿の偉そうでイヤなオヤジが最高にムカつくのですが、これを見てたらセウォール号沈没などを思い出しました。こういう自分さえよければいいイヤな奴はどこにでもいるもんですが、今回のこのオヤジは輪をかけてクソでしたね。

評価:70点