正直、アカデミー賞とかどーでもいい。
だからアカデミー賞の話は致しません。そこまで映画通じゃないし。
気がついたらバレンタインデーが過ぎてたけど、バレンタインデーと同じくらいどーでもいい。
「えーアメリカ人てバレンタインとか大事じゃないの?」
マジョリティはな。
うちはほら、ああいう旦那とこういう嫁だからね、年の行事イベントに興味がないんですよ。
フェアとかは好きだよ!OCフェアは毎年足を運んだし、犬フェアも行ったし、博物館とかも好きだよ!
アカデミー賞なんてだよ?アメリカ映画業界人の白人特権階級が勝手に決めるだけで、そこには政治的配慮だとか世間の空気だとか映画以外の外的要因が絡んでくる、きな臭い賞なんですよ。
受賞して「オホホホホ」「オーマイガー」「センキューセンキューセンキュー」と言いながら、どうせ数年後には離婚する配偶者への愛とサポートをドラマチックに語り、「あなた最高だったわよ」「いやん、あなたも」と褒め称え合う姿がとことん寒い。
アメリカ人の社交的なあのシーンにはいつも白けるんですよ。ちなみにアメリカ人の旦那もああいうのが大嫌いでして、ひいては「映画スターは全員嫌い」という映画好きです。
先日はAリスターのジェニファー・・・なんだっけ・・・ブラピの元嫁の。元嫁といってもアンジェリーナじゃない。その前のジェニファー。
まぁいいや、そのジェニファーの誕生日パーティが開かれたようで、そこにブラピやらクル~ニ~夫妻が参加したようなんだけど、すこぶる気持ち悪いと思った。元夫を誕生日会に呼ぶか?
そもそも50歳にもなって盛大なお誕生日会開いてるあたり、自己愛と承認欲求の塊では無いのだろうか察するに余りアマール。
クル~ニ~夫妻のジョージは人権派弁護士の嫁、余りアマールと一緒になってNIMBY※慈善活動に忙しく、しっかり社会派大物俳優を気取るスノッブになってしまったし。(私はかつてクルーニーのファンであった)
※NIMBY:Not In My Backyardの略。ニンビーと読む。好ましくない施設など設置の必要性は分かるが自分の裏庭にはやめてという意味で、自分たちに迷惑のかからない範囲で慈善活動をする人権派アクティビストの偽善性を批判する標語。
クル~ニ~夫妻は各国首脳に難民受け入れを説いて回ったが、自身が所有するイタリアのコモ湖の豪邸付近に難民が押し寄せてキャンプを作り、町を掃きだめにして地域住民が怒ったときは黙認。
難民受け入れを説きまくっておいて、ヨーロッパに大挙した難民によりヨーロッパでテロ活動が活発化し、難民による性的暴行事件が起きるも知らん顔。自分たちはイギリスの安全な家から更に安全という理由でカリフォルニアのスタジオシティに引っ越し。
偽善とナルシシズムの世界、それがハリウッド。
ガガ様とブラッドリー・クーパーの寄り添いピアノ合奏なんて、完全にパブリックセックスやないか!全世界を前にあそこまで陶酔したいもんですよ。ガガ様は震災の時に日本に寄付してくれたりるすので好きではあるけど!
そんなアメリカの映画業界人が選定するアカデミー賞なんてどーでもいいんすよ。映画ブロガーのひとりアカデミー賞のほうがどんだけ価値があるか!
だいたいねーこうして拍手しながら「くそっ、なんであいつが」なんて思ってんだよ皆。
拝むがよい、罪人たちを!
コリン様も蝶ネクタイとか付けたくなかったねぇ、出席さえしたくなかったよね、早く帰ってビア飲もうねぇ。もはや八の字眉毛さえ機能していない。
というわけで本日のホラー「オーヴァーロード」でございますね。
imdbでも6.8点と微妙な位置にあり、健闘していることが伺える王道B級ホラーと言える位置づけの一作になっております。
映画の記事は2週間ぶりだわぁ。
【オーヴァーロード】作品情報
原題:Overlord
公開年:2018年(アメリカ)
監督:ジュリウス・アヴェリー
出演:ジョアン・アデポ、ワイアット・ラッセル、マチルダ・オリヴィエ、ジョン・マガロ
上映時間:110分
知っている俳優はフォードを演じたワイアット・ラッセルと声に特徴のあるイタリア系のジョン・マガロかな。
主演ボイスを演じたジョアン・アデポは、「フェンス」や「マザー」に出てるらしい。
どんぐりこんとしたジュリウス・アヴェリーはユワン・マクレガー主演の「Son of a Gun」も手掛けています。
【オーヴァーロード】あらすじ
Dデイにノルマンディー上陸するアメリカ軍の一個小隊。
通信基地になっている塔を爆破するという作戦を遂行しようとしたボイスたちだったが、ナチスが人体実験をして超人的な力を出す恐ろしいゾンビを作り出そうとしていた…
という充実のゾンビ映画です。
ゾンビファンは本作を無視できない。私にはわかる。
【オーヴァーロード】感想
ナチス✖ゾンビの組み合わせという試みは本作が初めてではない。雪山でナチスゾンビが出てくる「処刑山」や「ウォー・オブ・ザ・デッド」など探すと意外に多い。
それはひとえにナチス=悪者、ゾンビ=悪者を一石二鳥で倒すという勧善懲悪が心地よいからに他ならない。視聴者の情感に訴えてくるような名作に鳥肌を立て心震わすのも一興だが、ナチスゾンビを一網打尽にしちゃおうという一挙両得の映画は小難しいことを考える必要がないのでストーリーにも入りやすく、エンターテイメントとしては申し分ないのである。
とかなんとか難しいこと言ってるふりしてるけど、要はナチスとゾンビをまとめて倒すのは楽しいよねーというだけです。
さらに前半は戦争映画、後半はスーパーゾンビ系映画という有難い構成になっているので、戦争の恐怖だけでなくナチスゾンビの恐怖も楽しめるという至れり尽くせりの映画です。
ノルマンディー上陸のために飛行機に乗っているアメリカ軍兵士たち。テンプレ通り、機内では互いを弄り合ったり、戦火の恐怖を口に出したり、ガム食ったり、お祈りしたり「サーイエッサー」て言ってる。たぶん。(してなかったかもしれない。)
主演のボイスは分かりやすいボーイスカウト青年で、飛行機が銃撃されても無事に地上に降りるし、地雷は踏まないし、ナチスには見つからずにウロウロした挙句にいつのまにやら標的の塔にたどり着くし、フランス娘と仲良くなるし、ゾンビ実験を目撃して上司に報告できるし、最後は上司と力をあわせて通信基地を無事に爆発して任務遂行完了できるミラクルボーイであることが冒頭5分でわかる。
そんなミラクルボーイに欠かせないのは、一人だけ機内の仲間たちと距離を置き、静かに佇んで「俺できるやつなんです」風情を吹かしているフォード伍長である。
歴戦者のフォード伍長は、上官にも「あとはフォード伍長にしたがいんしゃい」と言われてミーティング終了するくらい上官からの信頼も厚い。
危険な任務に向かうグループの中で一際精彩を放っているフォード伍長にワイアット・ラッセルを起用している辺りバランスが良い。
横柄だしアメリカ人のくせして寡黙だしなんか近寄りがたくておっかねえ。ある意味このポジションは主役よりも大事で、B級映画の出来具合を左右するといっても過言ではありません。
後ほど上官に代わってこのナチス通信基地を爆発させるミッションの現場リーダーになるフォード伍長のキャスティングは、エリック・バナじゃ塔どころかティーガーダウンしかねないし、ジェレミー・レナーじゃ爆弾解除しちゃうし、そもそも出てくれない。
というわけで、ここはやっぱりワイアット・ラッセルなのです。
「ワイアット・ラッセルって誰?知らん」とか不敬なこと言ってる方はどなた様でございますか。
ワイアット・ラッセルの本名を教えるのでよく聞いて下さいねー。ワイアット・ラッセルが誰か知らなくても、これを見れば勘のいい人なら気付くはずだ。
ワイアット・ホーン・ラッセル
では、もう一度顔を拝んでみましょう。
分かりましたね?
ラッセルといえばこの人、ホーンといえばあの人でしょ?分かりやすいように青と赤でカラーリングまでしているブログ職人魂を感じなさいね。
これでも分からない人は救いようがないのでもういいです、次に進みますよ。
さて、このフォード伍長のように 上司や視聴者や仲間たちが一目置く存在感あるキャラクターの運命は二つに一つ。
①期待通りの格好良さを見せつけて散っていき主人公と視聴者を感動の渦に包む
あるいは
②幕開け早々にあっさりヤられて退場して本人と主人公と視聴者をビックリさせる
かのどちらかである。
ちなみに後者の代表的な例は、日本人の多くがタイトルの意味を理解できない上に発音もタイピングも面倒くさい「エグゼクティブ・ディシジョン」のスティーブン・セガール。
奇しくもワイアット・ラッセルの父カート・ラッセルが主役の作品だ。エグゼクティブ・ディシジョンは、デキる主役級キャラと見せかけて実は強者の噛ませ犬だったという恐ろしいセオリーを発明した意味で罪深い映画でもある。
エグゼクティブ・ディシジョンのおかげで、視聴者はラッセルJrが②の運命を辿るのではないかとヒヤヒヤしながら観なければならなくなったのだ。
ラッセルJrのフォード伍長とボーイスカウトのボイスたちは爆撃で撃ち落とされてしまい、パラシュートでなんとか脱出するも、生き残ったのは5人。上官が陸に着地早々ナチスにやられてしまうのでフォードがリーダー代行してミッション完了させることに。
5人は森の中を歩きだすが、そのうち1人も地雷で退場し、最終的に4名がターゲット付近の村に到着する。
ここまでスリリングでテンポが良い。B級とは思えない迫力のアクションシーケンスだけ目立ちすぎちゃってるのはJ.J.エイブラムスのせいか。「もうゾンビ出なくていいや」とそのまま対ナチス戦を願ったりする。
4名は途中で村民クロエと知り合い、クロエの家を隠れ蓑にすることに。
あ、画像まちがえた。これはサスペリアの人だった。
クロエの家に入る途中にナチスが現れたので、ミラクルボーイのボイスは仲間とはぐれ、コソコソ隠れて歩いているうちにいつの間にかナチスの塔の中にいた。デッド・プール2のドミノ並みに運がいい。
ボイスは、ナチスがまたなんか人体実験めいたことして何か作ってることを知る。
仲間が一人実験されてるのも発見。
ミラクルボーイは人体実験に使われていたウイルスの入った注射器を1本ゲットし、クロエの家に帰る。
クロエの家で具体的な作戦を練る4名だが、そこにクロエに夜這いをかけにきたナチス将校が現れる。
そこから先はまぁいいや。
ゾンビまだかと期待していたら申しわけないのだが、ゾンビはあまり出てこない。ゾンビというよりウイルスを注射されると超人力が出て不死身の体になるので、ゾンビの汚さやガウガウガウーという素朴さとあどけなさを期待していたらすまぬ。
こういう感じなの。でも爆発するから、ほとんど能力発揮しないまま終わり。
活躍するのはこの人だけ。クロエの家に夜這いにきてたナチス将校。
どちらかというとゾンビというよりモンスターものだよね。
ゾンビより前半の爆撃シーンやナチスとの攻防の方がスリリングで楽しめたので、モンスターいらなかったんじゃないかなぁーと思いつつも、まあなかなかのB級ホラーでした。