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【ライン・オブ・デューティ】シーズン1感想:イギリス発TWDモーガンが色男な優秀ドラマ

ライン・オブ・デューティシーズン1感想

ライン・オブ・デューティ

暑いわ台風は来るわで日本に生きるって大変だわ。雨に降られ、風に吹かれ、湿気の中で生きる日本人は忍耐力が凄まじい。皆すごいよ。

これがカルフォーニアだと、毎日温暖なカラッとした気候で、気持ちよく過ごしているわけ。そこからして忍耐力の基盤が違うんだよね。だからたまに大雨振るとけっこう皆大騒ぎ。

インフラも住宅も大雨を想定してないから、簡単に冠水したり、軽い嵐で停電になったりするし、傘持ってない人が多いからフードかぶって歩いてたり。

雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ…太宰治の顔して宮沢賢治はそう続けたけれど、日本人の精神性はこの熱帯雨林化する過酷な気候にも鍛えられているのです。

この気候に耐えている皆だから、他はそんなに我慢せずに自分の好きなようにやりたいようにやったほうがいいよ。

さてイギリス発の優秀ドラマを発掘したので皆にご紹介しますよ!

その名も【ライン・オブ・デューティ】です。

 

【ライン・オブ・デューティ】

【ライン・オブ・デューティ】は、【警視ステラ・ギブソン】【ハッピー・バレー】に次ぐイギリス発の優秀ドラマといえますね。

なんとウォーキング・デッドのモーガンがシーズン1で主役級で出ているんですよ。

ウォーキング・デッドのモーガン(レニー・ジェームズ)はメンタルきたしてて「殺せ」だの「殺すな」だのイチイチうるさいのであんまり人気ないんだけど、 本作のモーガンはめちゃ格好いいですよ…これ本当!ワタシ、ウソツカナーイ。

いやそもそもレニー・ジェームズはイギリスでは演技派の俳優として名の知れた方なんですよ!それがアメリカのウォーキング・デッドに駆り出されて、シーズン1は見事だったのに、カムバックしてからグダグダにされてしまいましたからね…フィアーに出させているけど、なんか可哀想だわ。

警察や犯罪捜査ものはイギリスもアメリカもごまんとあるけれど、ライン・オブ・デューティは「インターナル・アフェア」という警察内の汚職などを摘発する内務捜査を描いた異色のドラマです。

警察ものでもたまに演出があるけれど、内務捜査官は仲間の刑事や警察を告発しなきゃいけないので、警察仲間から忌み嫌われる部署であります。それもあって、内務捜査を描いたドラマってあまりないですよね(私の知る限りでは)。

最近では「運命の7秒」とかね。映画では「インファナル・アフェア」とか、おとり捜査系はよくありますけどね。

エニウェイ、パッケージイメージではモーガンは内務捜査官の主役っぽいですが、実はモーガンは捜査される方です。(!)あのモーガンが。これがいい感じなのよね。たぶんモーガンが不正を捜査する方だったら、ここまで評価高くなかったかもしれんわ。

 

【ライン・オブ・デューティ】あらすじ

若手刑事のスティーヴ・アーノットが、警察内部の不正を監視する部署に配属される。彼には誤射事件をめぐり内部告発をした過去があった。

Netflix

捜査中、単純なミスによって無実の人間が誤射されてしまいます。警察はそれを隠蔽しようとしますが、若手のアーノット刑事は罪悪感に耐えきれず、内部告発をします。

その後アーノット刑事は内務捜査官に配属されます。

上司から花形刑事のトニー・ゲイツ(レニー・ジェームズ)を監視するように命令されるアーノット刑事。

最初はトニー・ゲイツに好感を抱き、尊敬すべき人物だと感じていたアーノット刑事ですが、次第にトニー・ゲイツに疑惑を抱くようになります。

 

【ライン・オブ・デューティ】感想

ウォーキング・デッドのシーズン1のモーガンはクールでございやした。もともとレニー・ジェームズは好きだったんだけど、ウォーキング・デッドでメンヘラなキャラに仕立て上げられてしまって以来、あんまり好きじゃなくなっちゃったのよね、ごめんねモーガン。

でも本作ライン・オブ・デューティのモーガンは超COOLよ!断言します。

私はモーガンがてっきり主役で内務捜査官かと勘違いしていたが、実はモーガンは捜査されちゃう方です。

モーガンは当初、「多重検挙」で汚職捜査の対象になります。しかしモーガンは仕事で汚職していただけでなく、プライベートでも妻子がいるのに昔婚約していた女ジャッキーと浮気してるんですよ。そして職場では警察仲間に一目置かれる存在です。

モーガンが?と耳を疑いたくなるかもしれませんが、そうなんですモーガンが完全に色男なんですねぇ。しかも似合ってる。

以後、モーガンではなくトニーでいきます。と思ったけど、ずっとモーガンて書いちゃったのでもうモーガンでいきます。

シーズン1は全5話と短めのドラマですが、すこぶる濃厚、濃密、骨太です。

モーガンとその部下 vs 汚職捜査班の対立もだんだん露骨になり、汚職捜査班の一人がモーガンのチームに潜入捜査したり、緊張感のある展開が4話まで続きます。

ただジャッキーの裏の顔が出てきたころから、若干話が複雑になっていくので少し混乱しました。汚職捜査班のアーノットとフレミングとモーガン、この3者の緊迫感あふれる攻防が一番の見どころなので、モーガンの汚職を挙げるのであれば、ジャッキーのひき逃げ事件に隠蔽だけでも十分でした。その方がジャッキーの裏の取引も追加して展開していくよりストーリーに集中できたように思います。

第5話はころっと話が二転三転してしまうので、悪玉をあげるためにモーガンの罪を帳消しにしようとする展開には疑問符が湧いたし、今まで一度も出てこなかった悪玉を急に追い詰めようとするのも急ぎ足な展開で気持ちがついていかなかったなぁ。

だけどモーガンは魅力あるキャラだったし、ゲーム・オブ・スローンズの壁でジョン・スノウと対立していたオーウェン・ティールも格好良かった。

ライン・オブ・デューティは現在シーズン4まで放映されています。