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【シカゴP.D.】シーズン6放映開始!第1話のあらすじ感想:シカゴPDらしい「新しい通常運転」

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日本ではまだ認知度が低いけれど、本国ではシカゴ・ファイアに勝るとも劣らない人気の海外ドラマ【シカゴPD】シーズン6が放映開始されました。

シカゴPDはシカゴ・ファイアのスピンオフで、シカゴ・ファイアの1年後にシカゴ・ファイアの悪役ぶりで人気が出たハンク・ボイトを主演にシカゴの特捜チーム「インテリジェンス」の犯罪捜査を描いたドラマです。

シカゴ・ファイア同様、安定した人気を誇り、前シーズンでは視聴率でシカゴ・ファイアを抜いたほどです。

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シカゴ・ファイアのシーズン7も同日放映開始しました。

 

【シカゴP.D.】シーズン6開始

シカゴP.D.は去年、オフセットで主役ハンク・ボイトを演じるジェイソン・ベギーの攻撃的な態度や切れやすい性格、セクハラ発言などが問題になりました。

ちょうどエリン・リンジー役のソフィア・ブッシュがその前にシカゴP.D.を降板しています。ソフィア・ブッシュは降板理由を明らかにせず、当初は共演者で恋人だったジェイ役のジェシー・ソファーとの未来が見えなかったことが原因ではないかと伝えられていました。

しかしジェイソン・ベギーの問題言動が明るみになって、ソフィア・ブッシュもインタビューでこのように発言したこともあり、ソフィア・ブッシュが降板したのはジェイソン・ベギーの問題言動が原因だった可能性も出てきました。

It's a complicated question to answer only because 99.9 percent of the people who are on that show are my family, and they are people I would go to war for. They are people who I will protect and have chosen to protect very specifically, who I love very much. . . . What I will say is -- compared to most women that I know, and women that work in industries that are far less supportive of women than mine, if you can imagine -- it's all gravy. To have encountered two really terrible people over the course of my career, is kind of a cakewalk.

ここで職場で出会った two terrible people と言っていますが、一人はおそらくワン・ツリー・ヒルのクリエイター「マーク・シュワーン」だと思われます。マーク・シュワーンは数々のセクハラ告発を受け、「The Royals」のクリエイター兼ショーランナーを解雇されました。

もう一人は明らかにしていませんが、もしかしたらシカゴPDで共演したジェイソン・ベギーの可能性があります。

ソフィア・ブッシュは「事態が解決されなければ、降板する」とかねてからスタッフに伝えていたようで、23話撮影が経過しても事態が変わらなかったことから、辞めることを決意しました。

シカゴPDではハンク・ボイトの娘のような位置で、二人の絆をばっちり感じる設定でしたので、ファンとしては本当だったらショックですね。

ジェイソン・ベギーは自分の過失を認め、共演者や同僚に謝罪し、アンガーマネジメントなど必要な対策をとっているということです。ジェイソン・ベギーというよりハンク・ボイトというキャラが好きなので、ドラマを台無しにしないように頼みますよー。

それでは【シカゴPD】シーズン6第1話のあらすじ感想です。

なお、シーズン5の最後ではインテリジェンス・チームの誰かが亡くなっており、その続きも書いていますので、ネタバレ知りたくない方はここで引き返してください。

【シカゴPD】シーズン5の感想は↓(ネタバレ注意)

【シカゴP.D.】シーズン5の感想(ネタバレなし):衝撃!あの人が死亡!! 

 

 

 

【シカゴP.D.】シーズン6第1話あらすじ

前シーズンであの人の仇をうったボイトですが、内務調査を受け、しばらく停職措置を受けます。

ボイトの指示でアントニオがチームリーダーとなりますが、先輩を失って憤りを隠せないルゼックは、ボイトの銃撃シーンでボイトに有利な証言をしようとしないアントニオに食ってかかります。

一方、街では若者のドラッグによる死が相次いでいました。手がかりが見つからず、事件の突破口が開かないままさらに犠牲者の数は増え続けるます。ボイトへの接見は一切禁じられているものの、手がかりを得るためにルゼックはボイトと秘密裏に会って情報を得ます。

 

【シカゴP.D.】シーズン6第1話の感想

前シーズンでダニー・ウッズを退場させることに成功したボイトでしたが、今度は新しい副本部長が登場します。海外ドラマ「ザ・ブレイブ(感想ここ)」や「アフターマス」など行き場を失っているアン・ヘッシュが登場して複雑な気持ち。

アン・ヘッシュ自体は嫌いじゃなかったんだけど、そこはかとなく漂う「売れない感」が気になる。お祓いしてもらった方が良いんじゃないかというくらい、見てると悲壮感を感じるんですよね。

でも前シーズンのダニー・ウッズみたいに警察内部にボイトの敵がウロウロしていると、肝心のボイト節が制限されてしまうので、「シカゴを守るためなら法を破る」というシカゴPDの良さが抑えられてしまいます。

そのためアン・ヘッシュはウッズみたいにボイトを葬ろうとするタイプではないような気がしますね。今のところ、ボイトの敵か味方か判断はつきませんが、どちらとも判断できないミステリアスさを残すとおもしろいかもしれません。

今シーズンの第1話は派手さはありませんが、New Normalというタイトルに見合ったもので、シカゴPDらしさを感じる始まりとなりました。

シカゴPDの「ノーマル」といえば、「正義」のためにボイトが法を犯して事件を解決するという「ノーマル」であり、そこがシカゴPDの魅力。法の手が及ばないところに手を出すダークヒーロー的存在のハンク・ボイトがドラマの要です。

今回はそんなシカゴPD的ノーマルに戻る回でしたね。シーズン5はダニー・ウッズがボイトを闇に葬ろうと常に監視していた状態だったので、ボイトが思うように動けない、なんともフラストレーションがたまるシーズンでした。

それが「ノーマル」に戻ることを予感させる第1話だったので、安心しました。

ボイトが停職処置を受けて事件にかかわることができないため、インテリジェンスチームは迷走します。アントニオは汚職を嫌い、清廉潔白な刑事で、汚職刑事のボイトとは正反対。

先輩オリンスキーを失ったルゼックは頭に血がのぼって、杓子定規な捜査しかしようとしないアントニオになにかと食ってかかります。一方アントニオはルゼックがこっそりボイトから情報を得ていることに気づき、注意をします。やっぱりインテリジェンスは、ボイトいないと、まとまらんな。

そして事件の解決はボイトが悪人を脅すことで突破口を見出します。もちろんアントニオは違法捜査に怒りますが、皮肉なことに事件はあっさり解決。

アントニオは自分の陰で部下を使って違法捜査をするボイトに怒りをぶつけますが、ここでのボイトが渋い。

「お前はクリーンでいなきゃいけない」

アントニオには常にクリーンでいることを求め、自分が手を汚す役をやると。自分が法を破って事件を解決できるのなら本望であると。そのために汚点のないアントニオの存在も不可欠であると伝えるんですねぇ。ボイトの手の内を知って複雑な気持ちのアントニオ。

アントニオとしても事件は解決できたし、自分の手柄になるし、自分の手はクリーンだし、悪いことなし。アントニオだって事件を解決したいのはやまやまだし、ボイトの力を借りれば事件を解決できることは想像できる。でもボイトに話すだけでも警察のルール違反だし、ボイトのやり方には賛同できない。でもでもボイトのやり方が間違っているとは言えないアントニオ。

ここらへんが非常にシカゴPDらしくてね、シカゴPD健在を実感しました。