【BRAVEN(原題)】を見た感想です。ゲーム・オブ・スローンズのドロゴ役やアクアマンのジェイソン・モモア主演のロードハウス的なアクション映画です。
【BRAVEN(原題)】作品情報
原題:Braven
製作年:2018年
上映時間:94分
監督:リン・オーディング
出演:ジェイソン・モモア、スティーブン・ラング(ドント・ブリーズ)
言語:英語
ジャンル:アクション
ジェイソン・モモアの父役に「ドント・ブリーズ」で盲目の退役軍人爺さんを好演したスティーブン・ラングです。悪役には、お馴染みのギャレット・ディラハント。
邦題予想
①ブレイブン
②ブレイブ
③ワイルド・ハント
【BRAVEN(原題)】あらすじ
山で父と妻子と暮らすジョー・ブレイヴン(ジェイソン・モモア)。部下の一人がドラッグの輸送に手を染めてしまったことから、ジョーたちにドラッグディーラーたちの魔の手が忍び寄ります。 家族を守るため、雪山でドラッグディーラーたちに反撃するジョー。
【BRAVEN(原題)】感想
派手なアクションではなくて、家庭のドラマをちょっと見せながらのロードハウス的なアクションドラマでした。ジェイソン・モモアは屈強でタフなイメージの役が多いので、今回もそうした役なのかと思っていたので予想外でした。
雪山でランボーだとかセーガルみたいな活躍をするのかと思ってると肩透かし食います。ちょっとミスッたり、被弾したりして「ヤベッ!」とか「クッソ!」とか言っちゃったりします。
でも私的には割と好きです。アメコミ全盛期でスーパーヒーローやCGばかりの映画が多い中、素朴でごく普通のファミリーマン父ちゃんが知恵を絞って一生懸命頑張って戦っている姿はとても新鮮でした。
ジョーたちは狩猟用の銃一丁しかないんで、ジョーはほとんど素手か、斧とかその辺にあるものを使って戦います。こういう風に、劣勢の中、そのへんにある日常品を武器にして反撃する話ってワクワクします。もともとジェイソン・モモアは体がデカイせいか(192cm!)、短銃似合わないもの。ハンティングライフルなら似合うんだけど。
やっぱり斧やクロスボウが似合います。そしてあのワイルドな風貌が、これまた雪山と似合うんだぁ。馬賊も水夫も似合うんだけど、山も似合う。あなた実はマザーネイチャーなんじゃないですか。
ジャケット1着で木登りしたり、最後の熊のトラップの使い方など、根性入ってるシーンもけっこうあります。
そんなジョーのお父さん役にまさかのスティーブン・ラング。「ドント・ブリーズ」で盲目だけど退役軍人の凄腕爺さんを演じたあの人です。
見えねぇなぁ~おい
見えんだけど、覚えてねぇなぁ、おい
今回は盲目じゃないんだけど、軽くアルツハイマーか痴呆を抱えていて、ときどき孫娘が分からなくなったり、バーにいる若い姉ちゃんを自分の妻と間違えて抱き寄せたりして袋叩きにあったり、っていうキャラです。
味のあるキャラなんだけど、ドント・ブリーズの印象が強すぎて、なんとなく変態爺さんに見えてきちゃう不思議。ジェイソン・モモアの父ちゃん役にしてはちょっと変態チック。
一人にしちゃうと爺さんの身が危ないので、ジョーと妻は、老人施設に入れることを考えるんですけど、ジョーは本当は入れたくない!と思ってて、爺さんも爺さんで「俺を施設に入れようってのか!!誰が入るか!!」みたいな一切話を聞かない頑固者。
でも爺さんがキャビンの中で敵をやっつけるシーンは、もうドント・ブリーズにしか見えなくて「爺さん!あんたその目、見えないんだろ!?見えてないんだよな、そうだよな!?」と問いかけてしまうこと間違いなし。
爺さんは最後やっぱり死んじゃうんだけど、「ああこれで施設に入れることもなくなったし、トラブルメーカーの爺さん亡くなったし、めでたしめでたし」的なまとめ方はちょっと都合が良すぎる気もしました。
評価:45点