海外ドラマ【ベター・コール・ソウル】シーズン2のあらすじ&感想です。シーズン1はすごくスローな展開でしたけど、シーズン2はだんだんブレバの世界観がジワってきて一気見しちゃいましたよ。
ベター・コール・ソウルは、大人気ドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品で、ブレイキングバッドで弁護士を演じていたソウル・グッドマンが主役のドラマです。
詳しいネタバレはしていません。
【ベター・コール・ソウル】シーズン2のあらすじ
ジミー(ソウル)は夢の法律事務所で働くことが決まる。高級車や住居まで用意され、何もかも完璧に思えたが、ジミーは満たされない日々を過ごしていた。
老人ホームの案件を引き続き担当するも、ジミーの独断が上司を激怒させたり、仕事が思うようにいかない。
キムと恋仲になり、2人は時にたまたま見かけたリッチな男に詐欺まがいのこと仕掛け、エキサイティングな時を楽しむようになる。
マイクはナチョに依頼された仕事の余波で、義娘と孫の身を心配する。
【ベター・コール・ソウル】シーズン2の感想
ベター・コール・ソウルはもう「ブレイキング・マイク」で良かったんじゃないかね?それくらいマイクが主役。いや主役はあくまでソウルだけど、視聴者の興味は完全にマイクに向いとるね。少なくとも私はマイクばかり見つめているんだよ!30歳くらい年上だけど、マイクなら真剣交際したいの。
マイクはブレバで素性をよく知らない時から魅力があったけど、ベター・コール・ソウルでマイクのことをもっと知れてすこぶる嬉しい。孫を大事に思う気持ちとかキュンときたよね。
マイクと間抜けのプライス(メガネかけた野球カードマニアの素人ドラッグディーラー)の凸凹コンビも視聴者が見たすぎるコンビだし、ナチョとマイクという強面同士の対決、マイクと義娘と孫という組み合わせ、マイク絡みの話は興味あるし全部見てて満足できるのよね。
マイクの細かい仕事にいつも感動しちゃう。ナチョと練った計画の実行シーンとか細部まで完璧で、アラセブンにして必殺仕事人。玄関マットとか、返り討ちとか、とにかく仕事が丁寧、どこの工作員かと思うほど素晴らしい71歳。
でもナチョに依頼されたおかげで大変な目に…でもマイクは義娘と孫のために金が必要だから、背に腹は代えられぬ思いで依頼を受けます。義娘と孫を思うマイクが余計心配で仕方ありませんでした。
更なる驚きはあのスーツ姿のどくろブーツ履いた兄弟の登場!トゥコの従弟だっけ?これは予想外で嬉しいけども、怖いんだよぉ!この二人、ブレイキングバッドでハンクにやられたんだっけ?ブレイキングバッドまた見返したくなってきた。
ブレイキングバッドとベターコールソウルは善人、悪人、脇役問わずドンピシャのキャストを起用しますよね。数エピソードにちょっとずつ出演しているだけでのめり込んじゃう魅力があるんですよ。みんな人間臭すぎて魅力的なのよ。
ウォーキングデッドはシーズン3くらいから出演しているキャラ達に全然親しみが湧かなくて、結局オリジナルキャラにしか興味が持てなかった。私だけならいいですけどね。それでオリジナルキャラをどんどん退場させちゃったもんだから、番組自体への興味も確実に薄れたんですよね。
ちょっとしか出演していないのに各キャラに親しみが持てるブレイキング・バッドとベター・コール・ソウル、何シーズンも出てるのにキャラに親しみが持てないウォーキング・デッド、その差は何かと考えると、やはりオリジナルキャラと重要な絡みがあるかどうか、キャラが話の主流に関与しているか、影響を与えているか、それから各キャラの個性の有無ですね。
間抜けのプライス、ナチョ、サイモンさん、ソウル(主役だけど)あたりがちゃんとマイクの魅力を引き立てるキャラになってるんですよ。ウォーキング・デッドの初期シーズンに人気が出たダリルも、失踪したソフィアを健気に探す姿勢や仲間を助ける姿勢を目にして私たちは魅かれていきましたよね。
ってなんでウォーキング・デッドの話をしているのだろうか。
エニウェイ!ソウルを主役にしても脇をマイクでガッチリ固めたのはやはり賢い選択だなと実感します。ソウルの軽くてお喋りで口八丁な性格がマイクの寡黙でニヒルな性格と相性抜群なんですよね。2人のやり取りにプッと笑ってしまうこともしばしば。
ブレイキング・バッドの世界観は、アメコミコンテンツでいうならデッドポールなんですよ。アメコミ嫌いな私はデッドポールが一番楽しめましたが、こういう斜めに構えたブラックジョーク系のドラマがやっぱり好きだわ。
マイクとトゥコが一緒に出てくるシーンは体が震えそうなりましたね。何この豪華共演。ブレイキングバッドではマイクとトゥコが顔を合わせたことはなかったですよね。
このタフな二人が一緒に映ってるだけで気持ちが高揚しましたよ。ドンパチしてるわけじゃないのにあのド迫力。トゥコ役のレイモンド・クルースは「クローザー」や「メイジャー・クライム」のフリオ・サンチェス役でもお馴染みですけど、犯罪者役と刑事役どちらもハマッてますよね。
昔から映画でもよくメキシカンギャングのメンバー役をこなしてきてるので、本当にそれなりに見えるんですよね。レイモンド・クルースなんと57歳で、もうすぐアラカンですよ。ウォーキング・デッドのメルルみたいに最近のアラカンは元気いっぱいで頼もしい。
ソウルとチャックの関係は実はあーんまり興味ないんですよね。ハワードあたりはおもしろいんだけど、チャックはどうでもいいよ。
法律事務所のポリティクスやパワーゲームに馴染めないソウルの性格は的確に表現されてましたね。ブレイキングバッドとベターコールソウルのクリエイターのヴィンス・ギリガンはキャラの展開が本当にうまいんだな。
ソウルがキムと遊び心から金持ちを騙すゲームも、人並みの成功に幸せを見いだせず、やがてブレイキングバッドしてソウル・グッドマンになる将来を期待させる伏線として優秀だし、キムからプレゼントされたコーヒータンブラーが会社支給のベンツのカップホルダーに入らなくてそれを壊すシーンも、はたからみたら絵にかいたような成功が必ずしも万人にとって幸せでないことを語ってくれるし。
さて最後はクリフハンガーで終わりましたが、気になる終わり方ですねー。正直チャックwith電磁波アレルギーにイライラしすぎて、チャックとジミーの骨肉の争いはもういいよーという感じなんですけど。
あとガスはまだ出てきませんでしたね。シーズン3から出るのかな?