『アメリカン・アサシン』 のあらすじ&感想です。
主演は迷路コンテンツのランナー青年。共演にキートン。キートンはキートンでも、ダイアンの方じゃなくてマイケルの方ね。それからテイラー・キャッチュと千の顔を持つ男ナヴィド・ネガーバンが出ています。
日本公開は2018年6月29日です。
【アメリカン・アサシン】あらすじ
リゾート地のビーチで無差別テロ発生。婚約者を殺されたミッチは復讐を胸に誓う。ひとりで復讐しようとしてたらCIAに見張られててリクルートされる。
元シールズ(日本のじゃない方)のキートン指導の下、訓練を重ねる。誰かがプルトニウムを盗んだらしく、イラン辺りが絡んでそう。プルトニウムの行方を探してたらゴーストというローグ・エージェントが邪魔に入ってきた。
【アメリカン・アサシン】感想
引退したバットマン・ミーツ・ボーイスカウト・アサシンのよく分かんないコラボが実現。内容は核もからんだマジメなCIAスパイ映画なんだけど、「迷路ランナーとキートン」というタイトルでも良かったんじゃない、と思えるような映画です。
映画館などでポスターをチラ見したときには、このボーイがトム・クルーズに見えたもんで、トーマスはインポッシブルなミッションやリーチャーに飽き足らず、アメリカの国民的アサシンの称号にまで手を伸ばしたのかと思ったものだった。
ところが蓋をあけてみれば主演はトーマスではなく、迷路コンテンツに出ているらしい細マッチョなボーイであった。名前はディラン・オブライエン。メイズ・ランナーはまだ一作も観ていないのだが、予告を断片的に見た限りでは迷路コンテンツにはどうもスピード感が要されるらしく、その3作目を撮り終えたばかりのせいかスピーディな動きは見せてくれる。細マッチョはダテではない。
しかし私は細マッチョが嫌いである。オブライエンの二の腕を見てみてほしい。私より細いのではないだろうか。特に後ろからのショットは、二の腕の細さが際立つ。彼の二の腕はヘムズワースやロックの半分しかないので、これでアメリカ人女性を惚れさせようとは無謀だ。imdbの点数は10点満点中6.2点しかないし、腐ったトマトのトマトメーターは34%しかない。
冒頭の無差別テロはまぁまぁ迫力があるのだが、テロリストがバッタバッタと皆殺しにしている最中に、ホヤホヤ婚約者カトリーナが、逃げも隠れもせず「ミッチ(オブライエンのこと)どこぉ?」と呑気にミッチを探しているので、私の中で分泌されかけたアドレナリンは活躍の機会もないまま引いていった。
キートンによる殺陣教室や、オブライエンとイラン人女エージェントの身のこなしなど、まぁまぁ観れるシーンはあるのだが、とかくオブライエンの細マッチョにカリスマ性も何もあったもんじゃないので、映画を見続けるのがこの上なく苦痛であった。
小学生向けのボーイスカウト・アサシンという言葉がピッタリで、なぜにこの俳優が主演できているのかさっぱり分からない。
見どころといえば、イランの大臣役でナヴィド・ネガーバンがこっそり出ていることや、キートンが悪態をつくところや、美人のイラン人エージェントや、拗ねたキッチュが可愛いくらいであろうか。
海中の核爆発とそのインパクトは若干CGがチープではあるものの、海の中で核爆発起きたらどうなるの?という素朴な疑問に応えてくれている。これを観たときにクリスチャン・スレーターとジョン・トラボルタの「ブロークン・アロー」を思い出したが、当時の映画に比べてしまうとやはり昨今のアクション映画はキャラに重みがなく、手作りのラーメンではなくインスタントラーメンを食わされているようなそんな気分だ。
キートンは初代バットマン以降何をしていたのかちょっと思い出せないのだが、これを見るにエコライザーや96時間などの戦うシニア親父に憧れを抱いているように見えなくもない。
CIA長官代理の黒人女性も若すぎるし魅力がないし、この人のシーンはすべて早送りしたくなるほどヒドイ出来だった。
評価:15点