娘が本でクィーンメリーについて読んで興味を抱いたので、クィーンメリーに乗船してきました。クィーンメリーはロングビーチ市にて海上で静態保存されています。クィーンメリーはあのタイタニックより大きい船です。
クィーンメリー
クィーンメリーの歴史
クィーンメリー号は1930年代に建造された最大級の豪華客船です。現役時代は1936年から1967年まで運航しました。多くの著名人を乗せただけでなく、第二次大戦中は兵士や物資を運ぶ輸送船としても活躍した特別な船です。
イギリスのウィンストン・チャーチル首相を描いた映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」が3月30日に日本公開されます。
チャーチルはこのクィーンメリー号に戦略室を構え、大西洋沖からオペレーション・オーバーロード(ノルマンディー上陸からパリ解放までの作戦の正式名称)やノルマンディー上陸作戦のDデイを指揮しました。
戦時中のクィーンメリーはカモフラージュのために灰色に塗装され、「グレイ・ゴースト(灰色の幽霊)」と呼ばれていました。
引退後はアメリカのロングビーチに
クィーンメリーは1967年に引退したあと、静態保存を申し出たアメリカのロングビーチにて、ホテルやウェディング、ロングビーチのランドマークとして人々に親しまれています。
1972年の映画「ポセイドン・アドベンチャー」の撮影にも使用されました。
クィーンメリーに乗船した著名人
- ボブ・ホープ(俳優、コメディアン)
- フレッド・アステア(俳優、ダンサー、歌手)
- ビング・クロスビー(クリスマスの名曲「ホワイト・クリスマス」の歌手)
- エリザベス・テイラー(俳優)
- クラーク・ゲーブル(俳優)
- グレタ・ガルボ(俳優)
- オードリー・ヘップバーン(俳優)
- リン・レッドグレイヴ(俳優)
- ウィンストン・チャーチル(英首相)
- ウィンザー公爵(エドワード8世)と公爵夫人
- ドワイト・アイゼンハワー(米34代大統領)
- エリザベス女王
- ジャッキー・ケネディ(ファースト・レディ)
- ロバート・ケネディ(米上院議員)
- ウォルト・ディズニー(ディズニー創始者)
入場料
一般チケット:大人32㌦、(4歳~11歳)子ども25㌦ ※4D Theater(ミニ映画)付きです。
18時以降は無料です。
アトラクションやイベントを含むとこれに加算されます。
すぐ近くにあるロングビーチ水族館とセットにすると、大人49.45㌦、子ども31.36㌦で断然お得です。
子どもは3歳までは無料です。
ミリタリー割引あります。何パートセントか忘れてしまいましたが、大人二人、子ども一人で合計52㌦でした。
駐車料金
一日18㌦、ホテル滞在する場合は一泊二日で22㌦です。
3時間以内であれば、レストラン利用による割引ができます(8㌦)。※事前に予告なく変更する可能性があります。
アクセス
クィーンメリー号はカリフォルニア州ロングビーチ市にあります。ロスアンゼルスから南へ約1時間ほどです。
ロスアンゼルス空港からは約22マイル(34.5km)です。 ロスアンゼルス方面からは、フリーウェイ405を南下し、710 Southを進んでいくと Queen Maryのサインを追って行くと、まもなくクィーンメリーが見えてきます。
レストラン
船内には3つのレストランがあります。
今回はプロムナード・カフェで食事をしました。口コミでクラムチャウダーが美味しいと聞いていたので、迷わずクラムチャウダーを試しました。濃厚でとても美味しかったです。
クィーンメリー乗船記
外観
エンジンルーム
エンジンルームがとにかく巨大で、ここに1時間半くらいは滞在してたんじゃないかと思います。エンジンルームは旦那が本領発揮する場所で、いろいろと解説をしているうち他の人たちのツアーガイドと化していました。うーん、旦那にここまで感心したのは初めてなんじゃないだろうか。求人してませんか?
このフロアや階段、手すりはすべて現代に後付けされたもので、もちろん当時のクィーンメリーのエンジンルームはこのように安全なエリアではありません。
実際は作業員はこのような狭い格子通路を歩いていました。危ない。
だって、こんなんですよ?
壁などもアスベストそのものでした。

レンチがデカすぎる。
巨大なスクリュー。しかし戦艦のスクリューはもっと大きいそうです。よく見ると分かりますが、皆さんコインを投げ入れています。
船内

こちらがチャーチルさんの私室です。
お美しい。
女の子が溺死したプール。クィーンメリーは幽霊が出るという噂でも有名です。中には入れず、ガラス戸越しに見えるだけです。
エレベーターはまだ使用可能です。乗ってみたけどかなり狭めでした。昔はツルツル鏡面仕立てが多いですね。
4Dシアター
こちらが一般チケットについてくる4Dシアター。15分くらいの短い映画ですが、クィーンメリーの生涯を分かりやすく説明しています。
4Dってどういうことかと言いますと、3Dの眼鏡をかけて見るのですが、たまに水しぶきがかかったり、椅子が振動したりと体感できるシアターということです。楽しいので是非見てみて下さい。
甲板

看板階にある電話交換機室です。
同じく甲板階にある無線室です。
遅めのランチも船内で取ったので、滞在時間は4時間半くらいでした。
帰りはフリーウェイを使わず下道で帰ることにしました。橋からクィーンメリーを見たところです。