ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想、世の中のお話

アメリカで列を割り込みされたので文句を言った

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時差ボケが治らない。

時差ボケは子どものほうが現地時間への順応が早いですね。

私はまだジャパンタイムで過ごしているので、ほぼ皆さんと同じ時間に起床して皆さんと一緒に寝ていますよ。

今日のニュースG3は、帰国早々にアメリカ人に嫌味を言った話です。

 

空港で列に割り込む外国人

日本からアメリカへのフライトを降り、イミグレを通過し、スーツケースをカートに載せて税関(customs)に並んでいた時でした。

この日は税関が混んでいて、すでに80mくらいの長蛇の列ができていました。

長蛇の一番後ろに回って列に並び、少しずつ歩み進めていたのですが、左からスタンションの隙間を縫って割り入ってくる人が3人ほどいました。

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左の列に並んだ私

割り込み人1人目はアメリカ人男性で、私の前にあったすき間を抜けて他の列に紛れ込みました。すでに私のカートの前に足を踏み出してしまったので、私が止まらずにそのままカートを押すと轢いてしまうのでやむを得ず止まりました。(この人はすき間をぬって消えて行った)

そのすぐ後には今度はアメリカ人女性(20代、ブロンドのチリ髪、眼鏡をかけているのでここではメガネちゃんと呼びます)が先人に続いて私の前に無理やり割り込もうとしています。

私はカートを押していて、前の人との間に割って入る隙間はなかったのですが、無理やりそこに割って入ろうとしたわけです。

ここは絶対、是が非でも入れませんよ。

インドなんかに行くと、人々がまったくの隙間を出さずに重なるようにして列を作っていますが、あれは列に割り込まれないようになんですよね。以前、インドの子にいつも列を割り込まれて、その都度注意しなければいけなかったんだよなぁ。

無事にブロックに成功したGですが、メガネちゃんは私の後ろに割り込み、私の前にいた老夫婦がもたついて止まってしまった隙をみて、私と老夫婦の脇からスーッと抜けて追い抜いていきました。

メガネちゃんはカートを持っておらず、小さめスーツケースとトートバッグなので細い場所を抜けられるのです。

イラッとしながら進んでいると、左の列の進みが遅いことに私は気付きます。中央にいたアメリカ人が「中央の列にいるんだぞ」と言い合ってるのを盗み聞きしたので、スタンションが切れたところで中央の列に移動しました。

目論み通り、中央の列の方が幅が広いせいか進みが早く、私たちはとうにメガネちゃんを追い越していきました。メガネちゃんから10人分くらいは先行したと思います。

ところが…

税関まで2番目に迫ったそのとき。

なんとメガネちゃんが私の後方から左側にあったすき間を抜けて私の前に割り込んできました。というのも中央列は幅広く、カート一つではブロックできません。大人二人いればブロックできそうですが、私と娘だと娘の横に大人一人が通過できる隙間ができてしまうんですねー。戦略ミス。

しかもメガネちゃんに次いで、顔くらいまでのドレッドヘアを垂らした長身の黒人男性も割り込んできました。(多分この人はアメリカ人ではなくキューバ、ドミニカ、ハイチ系の黒人か、それ系のアメリカ人。)

お前もかい。

 

思い切り嫌味を言うことにした

そこまで秩序だった列ではないにしても、ディズニーランドの列くらいにきっちり並んでいるし、あの状況で横をぬって列を抜かしたら誰だって気分悪くなります。

おまけにメガネちゃんには3回目の抜かしハラスメント。さらにドレッドヘアの黒人まで真似して抜かす。

私を抜かしたということは、私の後ろに並んでいた10人前後の方々も抜かしてきたということですよ。

さぁ、Gさん、もう我慢できません。

だってメガネに割り込まれたの3回目だもん。

娘のほうを向くとGはおもむろに

「娘よ、左側のスペースを死守しなさい。そうしないと人々は列を抜かして割り込もうとするから。私たちの前にいるこの二人のようにね!!人々は時にとても無礼なのです。マナーを持ち合わせていないのです。他人の思いなど気にかけないのです。愚かですね。」

と言いました。

もちろん前の人に聞こえるように言うのがポイントね!

ドレッドヘアの黒人はチラッとこちらを見て、気まずそうにし始めました。

メガネちゃんは(割り込みしたので)次が自分の順番だったので、そのまま税関のところへ向かいました。

次は黒人ドレッドヘアの方の番ですが、彼は気まずそうに手を出して、小さい声で言いました。

「…お先にどうぞ…」

バッチリ聞こえていたようです。

でも私は頭にきていましたし(だいたいがメガネちゃんのせい)、過ちを正したという良心を彼に与えたくなかったので、「いまさら?いえ、けっこうですよ」と返答しました。

彼は「本当に…?」と決まずそうに聞きましたが、私が話したくない様子を嗅ぎ取り、申し訳なさそうに税関に進んでいきました。

 

SNSに投稿するのではなくその場で言おうとすることの大切さ

私はもともとそれほどマナーにうるさいほうではありませんが、列の割り込みはやはり完全にマナー違反だと思うので、列を割り込みされた場合は殆どの場合に注意を促します。

それで聞かないようだったら何を言っても無駄なので放っておきますが、なかには「一人くらい割り込んでも大丈夫だろう」という甘いダメ元精神の人が多いので、ダメなものはダメと周囲が注意を促すのは、社会の秩序を維持していくうえでも必要な責任だと思うのです。

最近はこうしたマナー違反に遭遇すると、SNSに投稿して炎上させて社会的制裁を科すことがルーチンになっていますが、できればSNSではなくその場で注意することのほうが大切です。

なぜならその場で注意することは勇気が要ることだし、自分の殻を破ることにもなるからです。とくに内向的で感情を表に出さない日本人にとって、自分の殻を破って自己主張することは難しいことです。

私も見ず知らずの人間に文句を言うということがなかなかできない人間ですが、旦那がすぐになんでも言うタイプなので大分感化されてきたように思います。

日本人は相手の気持ちを考えて行動する優しい気質を持った人が多いのですが、相手の気分を害したくない、人から嫌われたくない、周囲の人の目が気になるといった懸念から、自己主張をしなかったり、嫌だと思っても我慢してしまいがちです。

そしてもやもやした思いを消化できず、SNSに投稿して他の人たちに共感してもらうことでやっと心の平静を得ることができるのです。

ただ、SNSに投稿することで他人を糾弾することは、プライバシーの問題もさることながら軽いマナー違反で相手の社会的地位を破壊してしまうという危険もはらんでいます。思った以上に世間が反応して炎上し、社会的な制裁が過度になってしまうリスクもあるのです。

そうした一面からSNSでマナー違反を糾弾することに私は懐疑的です。マナー違反は法律違反とは違いますし。

マナー違反を見かけたらその場で注意を促してその場で解決する、そのほうがよっぽどシンプルだしお互いのためになります。

また、ある状況でその場で不条理や不合理に文句を言えないということは、他の状況でも言えないということになり、自分の社会的な強さと存在感をますます不利にします

痴漢に文句を言えない女性は、おそらく100%に近い確率で列に割り込む人を注意できないはずです。

SNSに投稿してマナー違反を糾弾する前に、文句があるならその場で行動を起こせるようにしたほうが総体的にみて自分にとっても社会にとっても健全ではないでしょうか。

ただし、相手が反社会的な人間だったり、危険を感じるような相手で、注意した結果、自分に危険が及ぶことが予想されるような場合は別ですけどね。

今回も私が文句を言ったことで、もしかしたら相手が逆上したり逆切れしていた可能性もありますが、空港の税関の前だし、そこで暴力を振るわれる可能性はゼロに近いと判断しました。