ミセスGのブログ

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【オザークへようこそ】シーズン3前半戦のネタバレ感想とあらすじ概要

オザークへようこそシーズン3感想

Photo: Ozark@Netflix

久しぶりのマイブログー。

自粛期間ゆえにブログも自粛してたというわけでは決してなく、単に子供がステイホームしているのでPCに向かうまとまった時間が取れないこと、両親の医療ケアが重なってPCに向かうこともままならなかったことが原因でした。

母ちゃんがガーデニングとは名ばかりの野良作業をして右肩の腱板を断裂して手術になったことから、やたらめったら忙しくなったサボリストGの日常です。

学校も再開したので送迎もあり、リアルに忙しい。わたしの「忙しい」は大抵、敬遠目的の「忙しい」であるが、今回は本当です。お願い信じて。

昨日は朝7時に家を出て、家に帰って来れたの夜7時でしたから。主婦なのに。

しかもだよ。娘が自粛中の課題を溜め込んでやがって、母おかんむり、土日は一日12時間を課題に費やし、学校開始後も夜12時までやって、2時に寝る生活を数日続けたら、夜中3時に目が覚め、呼吸困難に陥りました。

あぁこんな早くにお迎えが。まだセックルしたかった。でも眠い。とか思いながら1時間ほど息苦しさに耐え、深呼吸をしたらおさまったんだけどあれはなんだったのか。睡眠不足で自律神経のバランスを崩したのかなぁ。

寝不足と疲労が過度になると、さらに眠れなくなってしまわないですか?

娘も I don't know why but Im not happy. とか言い出したので、「アンタが課題サボったからやで」と思いつつも、「クレープでも食べて元気出せよ」とクレープを食べさせ、勉強も優しく教えるようにしたら気分が良くなったみたい。

こんな感じでして、maribuさんに御礼を言うことさえままなりませんでしたの。ごめんね。maribuさん、ところでウォーキングデッドの性格診断した?maribu さんは誰キャラになるのか、予測つかなかったのだけれど。

映画はこの間ネトフリのクリスヘムちゃんのアクションものを観て笑いました。予想に反して面白かったので、そのうち感想を書きたいと思っています。

えー今後もしばらくは母ちゃんのリハビリ通勤があるので(高速で1時間半かかる)、更新頻度はそうそう上がらないと思いますが、今後とも頼みますね。

では、今日は「オザークへようこそ」シーズン3の前半戦(1話~5話)を観た感想です。

 

【オザークへようこそ】シーズン3前半戦のあらすじと感想

「オザークへようこそ」シーズン1は割かし自分の中では好評で、 「ブレイキングバッドの次はこれ」と大風呂敷を広げて褒め称えました。

さりながらシーズン2で「失速、ブレイキングバッドと比べるとか無礼」と、私の評価を爆下げした「オザーク」。

シーズン3が配信開始したとて食指があまり動かなかったのですが、imdbで「シーズン3は秀逸」という感想をチラホラ目にしたので、観てみることにしました。ほかに観るドラマもなかったし。

とりあえず前半戦の第1話から第5話を観たところなんだけど、う~ん。「秀逸」なところがまだ全然出てこなーい。

シーズン2の最後は、主人公の会計士マーティの妻ウェンディの闇堕ちを予感させる終わり方でした。

影の主役はウェンディ!?みたいな素っ頓狂な終わり方をしてたやんかさ。もうこの時点で、マーティの口八丁スリリングドラマを楽しみにしていた私は、だいぶ気を削がれていました。

シーズン3はウェンディがそのままビジネスの才を発揮。ライバルカジノを強引なやり方(脅迫、営業妨害、殺人教唆)で買収したりと、マネーロンダリングのための事業を拡大していきます。

ウェンディがなんでそんなヤクザみたいになっとるかというと、ウェンディは自分たちがビッグになればなるほど、当局は目も光らせて注目してくるからカルテルも自分たち家族に迂闊に手を出せなくなると考えていたのでした。

しかマーティはウェンディのこの戦略に大反対。カルテルの恐ろしさを(ウェンディよりかは)理解しているマーティは、隙を見て金がたまったらすぐにでも家族で高飛びするのがベストだと考えていました。

夫婦は意見の不一致から互いへの不満と不信感を募らせます。夫婦カウンセリングもするんだけど、マーティがカウンセラーに袖の下入れたりして自分の便利に誘導しようとしています。

マーティが事業拡大に反対なので、ウェンディはカルテルの弁護士ヘレンと親しくなり、ライバルカジノを強引に買収します。

その過程で、カルテルの麻薬王ナバロとも直接会談したり、電話で話したりするようになります。果てにはちょっとした人生相談みたいな対話までします。何やってんだ一体。

そして、その会話をマーティが盗聴してます。

はて。このドラマのメインフォーカスは一体何だっけかー。

ドラマ開始した頃は、ドラッグマネーを資金洗浄するマーティの手腕を楽しみにしていたわけ。マネロンを扱うドラマって珍しいし、新しい切り口を期待してたんだー、僕としては。

ところがだよ?蓋を開けてみたら夫婦間と家族ドラマに殆ど時間を費やしているし。地元のナバロとは無関係な麻薬製造業者や神父があまり面白くないドラマを展開してて、ナバロとマーティ軍の脇でちょこちょこ問題起こしてるだけだし、カルテルのメンバーもあんまり出てこない。

シーズン1でカルテル中間管理職として唯一存在感をはなっていた渋メンもシーズン1であっさり殺されたまま、カルテルからの報復もないし。

オザーク地元民のレッドネックで、たまにタブーワードを使わずに話すルースも、期待したような頭脳戦は見せてくれないどころか、足を引っ張るようなことばかりで見せ場がないし。

ルース嬢は、シーズン1でマーティと共に頭のキレる役どころを約束されていたはずじゃなかったのか。

マーティはFBIの司法取引も考えちゃうし。麻薬ビジネスにどっぷり浸かっておいて、考えが甘すぎでは。

そんなこんなしてると、ウェンディとナバロの電話を盗聴してたのがナバロにバレてマーティが突然カルテルにさらわれます。

それはいいとしても、マーティはメキシコで監禁され、音楽大音量&光攻撃という麻宮サキ流の拷問を受けます。

「なんでこんな事をするのか」とカルテルのボスであるナバロに聞くと、ナバロはなぜか

「アナタノー  ホシイモノハー ナンデスカー?」

と聞いてくる。

「え?僕の欲しいものデスカ?それは...まぁ、そりゃーアレですよね。家族に会いたいということ、ですよねーやっぱり。」

とか言うと、ナバロに数発平手打ちを喰らう。

答えが違ったらしい。

なんだこのスパルタ式カウンセリング時間は。

カルテルのボスはそんなに暇なのか。

そのうちカルテルの金の電子送金にトラブルが発生。マーティに代わって日常の資金洗浄業務を担当管理しているルースは焦ってウェンディとヘレンの元に泣きつくが、ウェンディもヘレンもどうしていいかわからない。

3人で「これやばいって」「どーするよ」「マーティじゃないと直し方分からないんだよ!」とギャーギャーやっていると、今シーズン投入されたウェンディの弟が「うるさい黙れ!!」と叫ぶ。

...で?

という具合で、このドラマはドラマ性が全くありません。

電子送金は当局が警告を出したために保留されていて、マーティがボスに命令されてパソコン上ですぐ直すんだけど、何なの、あの直し方は。

マーティの説明がよく分からなかったけど、あんなんで直るか?しかも会計士ていうよりITガイ

マーティは電子送金トラブルを直したので「欲しいものわかった、資金洗浄は僕がやっても安全と判断した時にやる、FBIが見張ってるので、僕のやり方でFBI捜査官を抱き込む。あと貴方のリスペクトが欲しい」とか言う。

色々と現実味がない。

ナバロは鼻で笑って、マーティは間もなく解放される。

マーティの持ち味は口八丁だったはずだけど、全然生かされてないし、キャラとしても弱い。

同じ弱キャラでも、「ベター・コール・ソール」のジミーは口だけで死ぬか生きるかという苦境を乗り越えてきたよね。

マーティだけじゃなく、ウェンディにも愛着湧かないし、魅力的なキャラが皆無。

唯一好きなのはルースだけど、威勢がいいジャジャ馬娘という印象なだけで、仕事は失態続きだし、当初内面に感じた有能さは霧消しちゃって、単なる口の悪い田舎ガールみたいになってる。

どこが面白いんだろうか。

唯一面白かったのは、第1話の冒頭の5分。ウェンディの弟が臨時教師をやっているシーンで、授業中に女子生徒に画像が送られてきて女子生徒が悲しみ、画像を送った行為に激怒して我を忘れるシーンだった。

これは彼の性格を端的に表すエピソードとして心が温まるし、ブラックコメディ的な面白さがある。

しかし、その後に判明するのだが、彼は双極性障害を患っているらしい。ゲイと疾患を取り入れるのは昨今のトレンドだけど、双極性障害という設定を入れるべきだったのか甚だ疑問。今のところドラマのドラマ性に全く寄与していない。FBIエージェントのゲイカップルの私情も蛇足。ポリコレに配慮した結果、蛇足を付け足し過ぎて本筋に集中できず、散漫な印象が拭えない。

後半に期待したいところだけど。