先日の暑い午後、国道を車で走っていた時、煽り運転ではなく誘い運転に遭いました。
誘い運転…て何だろうか。要はナンパみたいなもんでしょうか。
国道二車線の右側を走っていると、左車線の車が私より少し前にでた状態で並走していました。ちらっと目をやると、ドライバーの男性(30代くらい)が私を見てニコっとしながら手を振りました。
「ん?知り合いか?」と思いましたが、知り合いではありません。タイヤがパンクしててそれを知らせようとしているのかなとも思いましたが、車に異常はありません。
なので、無視して走りましたが、再度同じ彼が並走してきて、またニコっとして手を振っている。彼の前がかなり空いてきたのに、前に行かずに並走しています。
チラッとみているわけでなく、顔をグルッと右後ろに向けてこちらに話しかけている感じで、ちょっとお辞儀をしながら手を振っています。
「あんた、早く行かないと後ろの車に怒られるわよ」と思いつつ、思わず眉根に皺を寄せてしまいましたが、何ですか、私に一目ぼれですか。
しばらくそんな調子で走ってたので、「家に付いてこられたら困るなぁ…」とか思い始めたんだけど、さすがに少したったら居なくなりました。
おっかしいなぁ…ナンパされるような年でも顔でもないんだけど…
多分、視力悪いんだと思います。
でもけっこうイケメンだった…作業衣ぽかったからマリブさんてことはないか。ふかづめさん京都だし。ヤッホー。(そういえば、やっと邦画特集終わるってよ!)
あの時の貴方様が万一この記事を読んでいたとしたら、どちら様でしたでしょうか?もしお知り合いだったら気付かずに失礼いたしました。ナンパじゃなかったら勘違いで失礼致しました。
さて、Netflixオリジナルドラマ「13の理由」シーズン3がリリースされました。
自殺した高校生ハンナ・ベイカーが自殺した理由をカセットテープに残して同級生に預け、ハンナがなぜ自殺したのか真相を暴いていくという斬新なプロットで話題騒然になった「13の理由」。
シーズン2は後付けが多く蛇足に感じましたが、シーズン3までリリースされちゃった。もちろんハンナを演じたキャサリンはシーズン2で降板する旨をきっぱりと示し、シーズン3には戻ってきませんでした。
正解です。
シーズン2でも蛇足に感じたのに、シーズン3に出演するわけないよね。「13の理由」はシーズン1だけで終了していたら後々まで記憶に残るドラマになっていたことでしょう。
ハンナが出ないのにシーズン3をやる意味があるのか…という一抹の不安は私にとって現実のものとなりました。
全13話ののうち半分の7話まで観終わったところですが、くじけそう。
【13の理由】シーズン3の感想:つまらない6の理由
感想といっても、ほとんど「つまらない理由」を述べたも同然です。
アニが鬱陶し過ぎ
シーズン3に投入された新キャラのアニ・アチョラさんに心底嫌気がさしています。
ハンナ・ベイカーの代わりにナレーションもアニがしているんだけど、もう1秒たりとも聞きたくないくらいウンザリしています。
そもそもブリティッシュアクセントの英国人をアメリカのティーンドラマに入れてきたのは何故?
そして最悪なのは、このアニの存在です。
新キャラがハンナと同じくらい登場シーンが多く、完全に主役の立ち位置になっています。
そもそも貴方は誰なの?
バックグラウンドも素性も分からない新キャラが突然出てきて、ナレーションし始めて「クレイのことを本当に信頼できる?」とか言ってるんですよ。いやいや貴方誰なの?視聴者はクレイのことをお前より知ってるから!って感じですよ。
そしてアニは登場人物全員の私生活に首を突っ込みまくる異常なほど詮索好きな人間で、質問ばっかりするのね。詮索好きってアメリカで一番嫌われるタイプなんですよ。日本ではお互いのプライベートに関わることを質問し合って友好を深めることもありますけど、アメリカだとたとえ近しい人でもお互いのプライベートに首を突っ込まない、余計な詮索をしないっていうのが原則なんですよね。
むこうから話してくれば聞くけど、だからといって余計な質問や詮索はしないとうのが対人関係の常識なんですよね。助言が必要なら「助言してほしい」と言われるし。
だからアニの存在が滅茶苦茶鬱陶しくて、アメリカの某掲示板でもアニの悪口大会になっている。そのくらいあり得ないキャラクターなのねー。
ブライス・ウォーカー家でも家政婦はミタばりに聞き耳立ててますよね。聞き耳どころかウォーカー家のすべてを目撃してる…
とにかく、うぜえええええ!!
マーダーミステリー繰り返し過ぎ
「13の理由」は火サスのようなマーダーミステリードラマに落ちてしまいました。
第1話~第7話まで、「タイラーには秘密があった。タイラーが本当に殺人を犯せる人間か?わからない」「トニーには秘密があった。トニーは殺人を犯せる人間か?わからない」「クレイにも秘密があった。クレイが本当に殺人を犯せる人間か?わからない」という基本的に同じことを冗長的に繰り返しています。
登場人物全員容疑者!みたいにしたかったのかなぁ…
しかもこれを上記のアニがこそこそ周囲に嗅ぎまわって話しているわけですよ。だから余計にアニに苛ついてくるんですねー。
登場人物に秘密をもたせて、怪しくさせて、容疑者に見立てて、アニ捜査官が秘密を暴いて「でも違いましたー」と一人ずつ容疑者から外していくパターンにウンザリ…これすっかりそのまま「プリティ・リトル・ライアーズ」じゃん。
7話終了したところだけど、いまだに問題の「アメフト対抗戦」のシーンが出てこない。
詰め込み過ぎ
いくらなんでも詰め込み過ぎじゃね?
シーズン1はあくまでもハンナの自殺が焦点で、その理由として虐めや性的暴行が描かれていました。
でもシーズン3はポリコレだけに留まらず、銃乱射事件(未遂)、殺人、親子の確執、中絶、虐め、フェミニズム運動、不法移民の国外強制退去、ドラッグ、ホモセクシュアリティと、現在の社会現象・社会問題を網羅しています。これはいくら何でも詰め込み過ぎじゃない?
ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー(SJW)のケイシーにもウンザリしました。SJWが苛つく存在であることをPRするなら成功と言えるけど。葬式であのデモとかやりすぎ、最悪。
ケイシー役はテレビ版「スクリーム」シーズン1&2のオードリーでしたね。
社会派ドラマは嫌いじゃないけど、これだけ社会現象・問題を詰め込んでると、論争の的になることに必死過ぎてるように感じられて、あざといったらないわ。
ポリコレ過ぎ
もう言うまでもないけどポリコレ度が過ぎる。
黒人のアニが性的接触を図るのが白人男児だけとか、どこの世界の出来事なの?最近のドラマって白人×黒人のカップルばっかり。
異人種間同士の国際結婚をしている私でさえ思うんですけど、リアルライフで白人×黒人のカップルってほんっとうに稀ですよ。
別に居てもおかしくはないけど、すべてのドラマで毎回目にするから、あまりにもリアルライフとかけ離れていてポリコレ臭にウンザリしてしまう。
ヒスパニック系と黒人系のゲイカップルであるトニーとケイレブのカップルなんて、まずあり得ない。表立って言わないけど、ヒスパニック人種と黒人種が交際することが互いにとってどれだけタブーなことであるか。黒人ギャングとヒスパニックギャングの対立がどれだけ激しいか。もちろんドラマだから普通に見てるわけだけど、あまりにもリアルライフからかけ離れていて嘘くささが目立つ。
カリフォルニアはリベラル州なんでゲイが多いけど、ほとんど同人種のパートナーですよ。
連続レイプ魔のブライスが善人過ぎ
連続レイプ魔という社会悪ではあるもののブライスというキャラはおもしろいキャラだったと思います。俳優も上手だったせいか、ブライスは好きなキャラでした。
だけどね、連続レイプ魔のブライスをすっかり善人に仕立て上げるプロットには「はあっ?」ですよ。
そもそもブライスを善人に仕立て上げたのも、殺害ありきなんですよ。連続レイプ魔のブライスが死んだところで登場人物も視聴者も気にしないでしょう?だからブライスを「実はいい奴だった」という設定にしないと、みんなブライスの殺人犯が誰かという興味を抱かないでしょ?
ブライスにはいい一面もあったというのを描くならいいけど、シーズン3のブライスは聖人のようで、あからさますぎ。シーズン1と2は一体何だったんだ‥という思いを抱きました。
せっかく母ちゃん(ノーラ)や父ちゃんという面白い家族設定があったので、この辺がちょっと残念でした。
セックスシーン多過ぎ
セックスシーンが異常に多いですね、このシーズンは。
まるでソフトポルノを見ているかのよう。
そういえばゲイであることが明らかになったモンティですけど(シーズン2のレイプシーンでちょっと思ったよね)、モンティ役の男性32歳だってよ!!それにビックリ。