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【ナルコス:メキシコ編】シーズン2第8話あらすじと感想:パブロ・アコスタ

ナルコスメキシコ編シーズン2

Photo courtesy: Narcos Mexico@Netflix

【ナルコス:メキシコ編】シーズン2第8話のあらすじと感想です。

後半からの加速が凄い。

ナルコス祭りもいよいよ佳境よ、knoriさん!

 

【ナルコス:メキシコ編】シーズン2第8話あらすじ感想

シーズン2は回を追うごとにどんどんドラマがヒートアップしてきました。しかも深い。キャラクターの数名は特に深く掘り下げられていて、ナルコスのドラマとしての魅力がグッと増しています。

局所的にチラホラあったシーズン1とは打って変わり、激しくスリリングな展開が繰り広げられています。

 

パブロ・アコスタがアメリカのメディアに接触

自分はカルテルに戻らないつもりだとアマドを追い返したフアレスの麻薬王パブロ・アコスタは、第8話の冒頭でアメリカのメディアに麻薬カルテルについてインタビューを受けます。

パブロは何故DEA捜査官との取引を超越してメディアに話したのだろうか考えてみた。

このエピソードで最期を迎える前にパブロは「俺は密告屋じゃねえ」と言っていたこと、それからメディアに話した内容は実は麻薬組織にとって重要ではない情報ばかりだったこと、可能だったのに最後までDEAとの司法取引に応じなかったことを考えると、やはり犯罪者の不文律を破ることー密告屋になることーはプライドが許さなかったのだと思う。

パブロはフェリックスのようにビジネスと割り切った麻薬王ではなく、地元に根付いた古風で保守的な麻薬王だったため、たとえフェリックスに報復するため(そしてミミと子どもと幸せに暮らせる)だとしても密告をするという選択をすることはできなかったのだと思う。

メディアに些末な情報を暴露することだけが、あの情況でできる最大の抵抗だったのかもしれない。

パブロはフェリックスと違ってアマドや他の麻薬王には信頼されていたので、その気になれば他のカルテルと協力してフェリックスを倒すことができたはず。それをしなかったのは他の麻薬王たちを巻き込むことを善しとせず、静かに麻薬ビジネスから足を洗いたかったからなんだろうな。

 

大統領選の不正操作が発覚

麻薬王フェリックスは大統領選の不正操作に必死。しかし、不正操作はバレてしまいます。そこで与党PRIの政治家が無理矢理電源を落として電気系統をすべて切ってしまうという暴挙に。もはや選挙も糞もないじゃん。

与党が選挙を不正操作していることがバレてフェリックスはピンチを迎える。(与党PRIからは庇護を約束されているので伸び伸びと麻薬ビジネスができるから。)

フェリックスは藁にもすがる思いでシナロアのエル・チャポティワナのベンハミンに電話をかけ、物理的に選挙結果に不正を加えるように依頼する。

チャポはシナロアのボスのパルマをお咎めなしでボスの座に戻してくれるならという条件で依頼を受け容れる。

ティワナとシナロアは無理矢理PRIの投票数にゼロを追加してまわり、PRIが勝利する。なにこの無茶苦茶ぶり。

メキシコ国民の皆さんはさぞ無念でしょうね。カルテルと政治の癒着が酷すぎる。コロンビアも司法行政とカルテルの癒着はあったけれども、ここまで酷くなかったような…パブロ・エスコバールが政治家目指した時は追い出されたし。

 

メキシコ警察とFBIの合同捜査

パブロはGFミミの身を案じて姿をくらまし「安全な場所(オヒナガのサンエレナ)」に身を隠します。パブロ・アコスタの地元オヒナガはここ。国境沿いの町。

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チワワ州オヒナガ

ウォルト捜査官はパブロのインタビューの新聞記事をみてミミの家に急行しますが、ミミやパブロの姿はなく、そこにはFBI捜査官がいました。FBIは「メキシコの犬たち」と組んでパブロを捜索しています。※メキシコの犬たち=カルデローニたち。

ミミはパブロの居場所を突き止め、ウォルト捜査官を呼び出します。

ウォルトはパブロのもとへ急行しますが、まもなくメキシコ警察とFBIの合同捜査班がやってきて、パブロは四面楚歌になり建物に立てこもります。

メキシコ警察はカルデローニが指揮していました。ウォルトはカルデローニにパブロを殺害しないように懇願しますが、カルデローニは聞き入れません。

ウォルトは自ら建物に入っていき、パブロを川の対岸に連れて行き、アメリカで司法取引と証人保護をすると説得します。ミミが妊娠していることも告げると、パブロはやがて同意します。

ウォルトは自分の身体とアメリカからの公式な司法取引の書類を盾にしてパブロを守りながら川に近づいていきます。

しかし途中でパブロが「もういい、伏せるんだ。ミミにすまないと伝えてくれ」と言ってウォルトを伏せると、捜査陣に発砲して撃たれて死にます。

ウォルトは悲しむミミを川に乗せ、アメリカに戻します。

パブロの死後、地元の人々1000人以上がパブロの葬式に参列し、パブロの死を悼みました。パブロがオヒナガに多額の寄付をしたり、地元の公共サービスを改善したりしていたのは史実で(劇中ではいつも屋根を直してるw)、そのために地元民には愛されていたようです。

・・・切ない最期でしたね。

パブロ・アコスタは保守旧来の最後の麻薬王で、名誉や仁義を重んじるおもしろい人物でした。アコスタのような麻薬王が死んでいき、台頭してきたのがシナロアのチャポやティワナのフェリックス兄弟たち若い世代です。この世代はすでにメキシコにコカイン密輸が常となった世代であり、暴力の中に生まれ育った世代で、現在まで続くメキシコの超暴力的な麻薬カルテルの下地になっていると言えます。

そんな中でミミとパブロの恋愛を加えたのは正解で、不本意ながらもパブロとミミがこの世界から足を洗って逃げ出せることをふと願ったりしてしまう。

でもパブロは自分のような男はハッピーエンドで終わるようなものじゃないと分かっていたので潔く散っていった。人間て善か悪かでは語れない一面があるんだよなぁ。

劇中のパブロとアマドのコンビが好きだったので死んじゃって寂しい。

なお、ナルコスは事実に着想を得た創作なので、史実と異なる点も多々あり、キャラクター像も実在の人物より遥かに突飛だけど、ミミ・ウェブ・ミラーは実在の人物でかなり史実に即しているようです。

ただし、ドラマは二人の関係も脚色しており、劇中ではテキサスのミミの自宅にパブロ・アコスタが滞在していましたが、実際は国境を越えてアメリカ側に来たことはなかったそうです。

また、劇中ではミミは妊娠したままパブロと永遠の別れをして現場を去っていきましたが、実際はパブロが身を隠している最中に、テキサスの近隣住民との諍いが銃撃戦に発展した際に流産してしまったそうです。

アコスタの死後、ミミはアコスタを通じて知りえた情報のために狙われていることを知り、FBIの協力の下、メキシコから逃げました。ミミはその後、カリフォルニア州に引っ越し、現在はキャスティング・ディレクターをしているそう。(なんでも俳優ではなく、リアル・ピープルを起用しているそう!)あと、ミミはテキサスになんと3000エーカー(12平方キロメートル、東京ドーム260.8個分)の土地も保有しています。羨ましい!

ミミを演じたソシー・ベーコン(ケビン・べーコンの娘)は、役作りのために実際にミミの家で4日間を一緒に過ごし、直接話を聞かせてもらったり、現在は友人関係にまで発展したそうです。

 

アマドが飛行機に仕掛けられた追跡機を発見

アマドが偶然、飛行機に仕掛けられた追跡器を発見しちゃう!

アマドはパブロが死んだばかりで意気消沈しているけど、果たしてこの仕掛けられた追跡機をどう利用するのか!?

まぁ、さすがに70トンのコカイン密輸をサボタージュすることはないと思うけど…となるとDEAチームがヤバイやん。

 

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