Netflix海外ドラマ【ナルコス:メキシコ編】シーズン2の第3話のあらすじと感想です。
おもしろいので一話で終わらず二話は続けて観てしまうので、数話ごとに感想を述べようかと思ってたんだけど、内容が濃密なので感想が一話毎になってしまう。
【ナルコス:メキシコ編】シーズン2 第3話 あらすじ感想
焦るフェリックス
フェリックスの時代の終わりを感じさせる演出が増えてきた。第2話ではフェリックスが静かに思索する様子が見られましたが、第3話の冒頭ではフェリックスが森の中で追われているような夢を見ています。夢では、元妻に「すべてが変わった。彼らはあなたを追っている。逃げて」と言われ、フェリックスが「失敗した」と告白する様子が描かれています。
第2話でメキシコ最古のガルフ・カルテルの首領フアン・ゲラと同盟を結ぶ交渉に向かった時も、いつになく焦燥感をあからさまにしてましたものね。
警察の司令官ヴェルディンが死んだことを知って、あのときキキ・カマレナ捜査官を殺害してしまったことのツケがまわってきたことをフェリックスも十分感じているようですが、実際のフェリックスはどうだったのでしょうねぇ。ドラマ版ではフェリックスはキキ・カマレナ捜査官の拉致に反対してたので、余計に苛立ちが募っている感じですね。後の祭りだけど。
パブロ・アコスタと恩人の確執
テキサスでアメリカ人女性ミミ(ソシー・ベーコン、ケビンベーコンとキーラ・せじうの娘!)と仲睦まじく暮らしていたフアレス・カルテルのボス、パブロ・アコスタですが、どうやらファーミンという人物を探していたようです。のちに分かりますがファーミンは人生の恩人らしい。
人生の恩人との確執なんだけど、詳細は明らかにされていないのでさっぱり分かりません。でもファーミンの息子をアコスタが殺してしまったみたいなことを言ってた。
アコスタはファーミンの妻に自分を撃ってこの戦いを終わらせようみたいなこと言うんだけど、妻が引き金を引くことはなく、結局ファーミンたちとアコスタたちで銃撃戦を経て、ファーミンが撃たれて死亡する形で幕を閉じました。
麻薬カルテルの本筋とは全然関係ない話みたいだけど、アコスタがファーミンの亡骸に敬意を示していて「彼には敬意を払うべきなんだ」みたいなこといって格好つけてたので、パブロ・アコスタの人物像の掘り下げが目的だったんだと思います。
突然カルテルの仕事を投げうってテキサスで女と住み始めたり、人生の恩人と殺し合ったり、ぶっ飛んだ人物ですよね、パブロ・アコスタは。
DEAのルーベン・ズノー・アルゼ奪取作戦
DEAは警察の司令官ヴェルディンを拷問して、同士キキ・カマレナ捜査官を拷問殺害した首謀者の名前を聞き出します。
瀕死のヴェルディンの口から出た言葉は「ルーベン・ズノー・アルゼ」でした。(スノーとも発音する)
ルーベン・ズノー・アルゼは事業家でありソーシャライトで、元大統領の娘と結婚しています。が、その実、メキシコの麻薬カルテルとメキシコ政府のパイプ役として暗躍しており、叔父はカマレナ捜査官の拉致を命じたメキシコの国防大臣。
シーズン1でDEAと軍がマリファナ畑を急襲したあとに、ズノーの叔父の国防大臣がキキ・カマレナ捜査官の誘拐を命じました。フェリックスは「アメリカ人捜査官を拉致るのはまずい」と反対したけど、あの時の判断は間違ってなかったわけだ。結果として実行してしまったけれど。
キキ・カマレナ捜査官が拷問殺害された農家もズノーが所有するものでした。
ズノーは、カマレナ事件に関わった警察の司令官ヴェルディンが殺されたことを知り、激しく動揺。海岸沿いの別荘に身を潜め、軍に警護をさせます。
DEAは戦略を練ります。軍が警護する場所を急襲してズノーを捕獲するのはほぼ不可能なので、アメリカがズノーの現在地を把握したことを故意にズノーに知らせることで屋敷から外に移動させることに成功します。
ズノーはまんまと飛行機に乗り込みますが、到着した先にはテキサス州警やアメリカの捜査官たちが待ち構えていました。DEAはあらかじめズノーの飛行機のパイロットに金を払い、テキサスに行くように仕向けていたのでした。
この作戦は功を奏しましたね。厳重な警護をかいくぐってターゲットを確保するのは至難の業なので、檻から出すのが一番の手。銃撃戦や負傷者を一切出すことなく、鮮やかにしかもひっそりとズノーの身柄を拘束できました。こういうのは見てるだけでも清々しいね。
ズノーの慌てふためきぶりも面白かった!