金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手(15歳)がTBSのビビットという番組に登場したものの、スタジオでくだらない質問ばかりを浴びせ、挙句の果てにセクハラ質問までしたため、ネットで炎上している。
ザギトワ、堀尾アナの「男性のタイプは?」にダメ出し「いい質問じゃない」秋田犬の名前も再び言及 : スポーツ報知
ザギトワ選手への質問一覧がヒドい
スタジオで金メダリストのアスリートに投げかけられた質問は以下の通り。
- 「来日は4回目と言うことですが、春に日本に来るのは初めてですか?」
- 「花粉は大丈夫ですか?」
- 「やっぱりオリンピックは普通の大会とは違うんですか?」
- 「なんでそんなに頑張れるんですか?」
- 「12歳で(親元を離れて)寂しくないですか?」
- 「(一緒に住んでいる)お祖母ちゃんの存在も大きかったんじゃないですか?」
- 「動物がお好きなんですかね?」
- 「羽生選手のことどう思われますか?」
- 「どんなタイプの男性をボーイフレンドにしたいですか?」このセクハラ発言に対して、テリー伊藤が「いい質問だ」と煽る ⇒ ザギトワの隣にいた和田明日香さん(タレント?)が明らかにこの質問に拒否反応、ザギトワ選手も顔を強張らせる。
- 「秋田犬のどんなところが好きですか?」
- 「秋田犬を初めて見たのはどこで?」
- 「動物全般が好きなんですか?」
- 「エキシビジョンでのトラ柄のコスチュームは誰のアイデアですか?」
- 「秋田犬の名前はどうするんですか?」
- 「ロシアでペットショップにはよく行きますか?」
- 「日本を歩いていて、ファッションとかメイクとか、日本の女の子たちはいかがですか?」
- 日本の料理は好きか?
- 日本が好きと聞いたが、どんなところが好きか?
- 「オリンピックが終わって全く変わりましたか?」
- 「身長もまだ伸びてるんですよね?」
- 「2022年北京オリンピックについて」
- 「金メダリストになって注目されるようになったが、大切にしている言葉や助けになっている言葉などあるか?」
- ドーピング問題でロシア代表として出れなかったことについて
- スターズ・オン・アイス(エキシビジョン)について
- コリラックマ
- 寿司
- 「またこの番組きてくれますか?」
これが金メダリストをとった世界1のトップアスリートにすべき質問だろうか?
フィギュアについて触れるわけでもなく、質問のフォーカス第1位は日本についてどう思うか(羽生選手についての印象も含む)である。
ザギトワ選手の余暇の過ごし方を聞くなら聞くで、フィギュアとプライベートのバランスの取り方、プライベートはどうやって過ごすのが自身の状況にとってベストか、といったように、アスリートに対するもっと適切な質問ができるはずだ。
あげくのはてに堀尾アナの「どんなタイプの男性をボーイフレンドにしたいか」発言にはドン引きもいいところである。失礼、非常識を通り越してセクハラといってもいい。未成年である15歳のザギトワ選手にこんな不躾な質問をするとは神経を疑うよりない。マスコミはいつもインタビュー対象者の性的指向をストレートを前提にしかしていないが、同性愛者かもしれないという可能性さえ頭に浮かばないのだろうか?何よりアスリートというのを忘れている。
その他の質問もアスリートへの質問というより、15歳の外国の可愛い美少女を目の前にして舞い上がり、「可愛いわねぇ」「頑張っててエライわねぇ」と下の者をねぎらうかのような印象で、とてもアスリートへのリスペクトを感じられなかった。
羽生選手のプライベートに関する質問が不適切であることさえ気づかない非常識なマスコミ
日本のマスコミが失礼な質問をするのはザギトワ選手だけではない。
同じく金メダリストの羽生選手が2月17日放送の情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」に登場したときのことだ。視聴者から羽生選手に「今聞きたいこと」がパネルにまとめられていたのだが、その中に「お嫁さんはどうするんですか」というプライベートに触れる質問が入っていた。
その前の「お酒は飲みますか」という質問にも羽生選手が「お酒は飲めません」と一言だけ返事をしたこともあって、プライベートにかかわる質問をすべきじゃないと考えた安住紳一郎アナが機転を利かせて「現役のアスリートに聞く質問じゃないのも入っていますので、答えなくていいのは答えなくていいと思います」と言って事なきを得た。
本来なら番組制作者がパネルを作る段階でこのような質問を却下していなければならないはずだが、日本のマスコミはアスリートのプライベートを探るような質問を平気で採用し、質問するのである。
この件は視聴者がアスリートへの質問として不適切であることを理解してネットで知れ渡ることになったのだが、問題はマスコミ自身が不適切であることを理解していないことだ。
この上なく失礼で変質的で非常識な質問・対応をするマスコミ
トム・ハンクスが来日したときには、大変失礼で変質的な質問をしたこともあった。驚くなかれ、マスコミはなんとタレントの青木さやかに「お子さんといつまでお風呂に入ってましたか?」と問わせた。これはアメリカだったら完全にクビが飛ぶ。
先月3月13日にはリュック・ベッソン監督が自身の映画のジャパンプレミアのために来日したが、ゆりやんとかいう肥満のお笑いタレントに珍妙な衣装を着せて「アイアム・セックスシンボル」などとワケのわからないことを言わせたためなのか、ベッソン監督は「オーマイガー」と言って途中退場してしまった。
2006年トリノオリンピック男子フィギュアスケートでプルシェンコが金メダルを取ったときも、「荒川静香さんはどうですか?」など日本の選手のことばかり聞いていて、日本のマスコミの失礼さに腹が立った。プルシェンコは4大会連続メダル獲得者である。
海外から俳優やスターが来ると、決まって「日本をどう思いますか?」「日本の女の子はどうですか?」という質問もお決まりだ。インタビューをしている相手は眼中になく、日本をどう思うかという質問ばかり。失礼すぎるし自己中心的にもほどがある。それ以外は「ボーイフレンドはいるのか」だの「好きな人はいるのか」だのプライベートに関わる不躾な質問を平気でするし、失礼だと微塵も感じていない。
そのほか、さんまがメッシ選手にした質問など、挙げたらキリがない。
だからマスゴミと言われる所以である。