私が夫と出会ったのは、私が20代の時でした。
それまでくっついたり離れてたりを繰り返していた相手がいて、その彼は私にとって理想的な人でした。エンジニア、くいっぱぐれなし、高給取り、頭が良くて面白い。欠点が見つからなかったくらい。
ところが、私が結婚を意識し始めたものの、同い年の彼はまだ結婚する気はなく、結局くっついたり離れたりを繰り返して最終的に私が耐えられなくなり、別れを告げました。
結婚したいと思った相手は彼が初めてだったので、とてもショックでした。立ち直るにも時間がかかりました。
暫くは恋愛とか結婚とかどーでもいいや…なんて会社勤めしながら思っていたものです。
旦那Gと出会う
旦那Gと出会った時も、そんなふうに全く運命の相手を期待していない頃でした。
最初に会った時も、なんっっっとも思いませんでした。運命の相手に会った時には、きっと何かしらの予兆とか、第六感とか、知らせがあるんだろうと思っていたのに。
でもね、初めて会ったような気がしないと感じたことだけは微かに覚えています。
彼に交際を申し込まれた時も「うーん…別に好きってわけでもないが、真面目そうな人だし、そう言ってくれるならまあ付き合ってみようか…」なんて頭の中で考えてました。
そんな相手とまさか結婚することになるとは…人生わからないものです。
一方、彼は出会った時から一目ぼれに近いものがあったそうで「やったーめっけた!」と心の中で思っていたそうです。たぶん、それは私が美人だったとかそういうわけではなく、単に胸とケツが大きかったからだと思います。
付き合い始めて2週間後、突然「料理できる?」と聞かれました。「まぁ…普通に」と答えたら、スーパーに食材買い出しに行って私が料理を作ることに。
これも結婚を意識してのスクリーニングだったと後から聞きました。彼の結婚の譲れない条件の一つが「料理ができる女性」だったのです。
小さいころから母ちゃん手伝って料理したり自炊もしてたので、料理はまったく問題ありませんでした。
もし料理が出来なかったらどうしてたんでしょうかねー。
一か月後くらいに「アイラブユー」と言われましたが、私が彼に言ったのは3か月後くらい。
でも本当に愛するようになったのは、一緒に生活し始めてからだと思います。
いつのまにか結婚することに
彼と結婚することになったのも、何故そうなったのかいまだに分かりません。というのも彼からプロポーズ受けたこともないし、私から結婚しようと言ったこともなかったのです。
だけど、いつのまにか結婚する方向に向かってました…今考えると本当に不思議だわ。
ただ、真剣な言葉というか、お互いを大事に思う言葉は投げかけていたように思います。
彼の写真や実物を見た周囲の反応はさまざまでした。まず会社の方からは「意外」「Gさんはスーツをビシッと決めたエリートタイプの人と結婚するかと思った」といった反応でしたが、私を小さい頃からよく知る友人は「父ちゃんに雰囲気がそっくり」でした。
母ちゃんは「あんたにしてはずんぐりむっくりな人選んだなーと思った」とか言ってましたよ。(割とずんぐりむっくり好き)父ちゃんは特に何も反応なし。
アメリカ人ということで反対されるかと思いましたが、私は小さい頃から英語が好きで英語に触れたい&海外を見たいということでチャンスがあれば外国に行っていたので、外国人でも仕方ないねと話していたそうです。
安定した職業というのも大きかったようです。
出会うべくして出会った
交際→結婚を経て、10年一緒にいて思うことは、当時はぼんやりだったけど、やはり選ぶべくして相手を選んだのだなということ。
大好きだった元彼は欠点もなく、喧嘩もあまりせず、人間として尊敬できる人でした。
でも「この人は私を死ぬまで愛してくれるだろうか、何があっても私を守ってくれるだろうか」と自分に問いかけたときに、YESと断言できなかった。
いや、「この先この人は突然私を置いて出て行ってしまうかもしれない、突然他に女性を作って出て行ってしまうかもしれない」そんな心の声に私は耳を傾けたんだと思います。
ところが今の旦那は、何があっても私を守ってくれる、死ぬまで愛してくれることをちっとも疑っていません。彼は欠点だらけです。喧嘩もよくします。口も悪いし、人として尊敬もあまりできませんし、まちがっても人格者じゃありません。(尊敬できるところもたくさんありますけど。)
別れたいと思ったことも何度もあります。生まれ変わっても一緒になりたいか、と質問されると分かりません。
だけど、今、彼を選んで良かったかと聞かれれば良かったと答えます。私には彼しかいない、そう思います。
当時は「好きまではいかないけど、まあいい人だな」くらいにしか思ってなく、どうせすぐに別れるだろうと思っていた相手です。
それから10年…ムカつくし、顔見たくない時もあるけど、今の方がずっと好きだったりします。
実は彼も私と出会うまで、特に結婚相手を見つけようと意識していたわけではなく、出会いというものに期待してなかったそうです。
Love happens when you least expect it.
It will happen when you least expect it.
運命の相手は一番予想していない時に現れるという意味です。
まあ、そんなの都市伝説なんて言われたりしてますけど、私たち夫婦はまさにこのケースでした。
PS. 万一離婚したら、ブログタイトルがミセスGからミスGになるかもしれませんが、優しい皆さんは、そこは突っ込まないで下さいねー。