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またか…親の放置による子どもの死亡事件が止まらない日本:放置する親は訴追すべき

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4月27日、茨木県那珂市のショッピングセンターで、車中に放置された生後3か月の乳児が死亡した。

生後3カ月の男児、車中で死亡 母親と祖母は買い物中:朝日新聞デジタル

事件の経緯はこうだ。4月26日の午後2時半ころ、男の子の母親(29歳)は、祖母(57歳)長男(1歳)とともにショッピングセンターに買い物にやってきた。

授乳後に3か月の乳児が寝たため、車中に寝かせたまま買い物に出かけたという。4時間後、車に戻ると乳児はぐったりして意識がなかった。

母親によれば「車は4カ所の窓を2~3センチ開けて施錠していた。3回ほど様子を確認しにきたが、異常はなかった」という。

またか。

「今月の親の放置による子ども死亡事件はこちらです」と言いたくなるくらい、親の放置による乳幼児の死亡事件が毎月のように発生している。 

カナダ在住のブロガーさくらさんも、ご自身のブログで子どもを放置することがいかに子どもの生命を危険にさらしているか啓蒙している。

子供を置き去りにするのは育児放棄だと認識すべきで、処罰するべきです - simple life blog

当ブログでもここ数か月で似たような記事を何度か紹介している。

正直、皆さんも子どもが親に放置されて死に至る事件を聞くたびに「またか…いい加減にしろ」と感じているのではないだろうか。

ちなみにこのときの天気は晴天で、最高気温は21.2度。外気温が21度だと、社内温度は40~50度になる。3か月の乳児は40~50度の中に4時間いたことになる。

JAF|エコ&セーフティ|JAFユーザーテスト|車内温度|車内温度/夏

JAFの調査によれば、子どもを車内に置いて離れたことがある人は28.2%だという。

JAF|「子どもを車内に残して車を離れたことがある」は28.2%

 

 

乳幼児の放置は保護責任者遺棄罪が成立することを親は認識すべき

空調も効いていない車内に子どもを放置すれば保護責任者遺棄罪が成立するのだが(保護責任者遺棄罪の法定刑は、3か月以上5年以下の懲役)、肝心の親にまったくその意識がないため、平気で車の中に乳幼児を置いていくケースが後を絶たない。

そのため、親がまず乳幼児を放置したら罪に問われるということを認識すべきだし、社会は啓蒙していく責任がある。

子どもを置き去りにするのは重罪であるということが頭の隅にあれば、車中などに放置するのをためらうようになるはずだ。

また私たちは子どもが車中で一人でいるのを見かけたら、5分待って保護者が現れないようであれば勇気をもって通報すべきである

 

放置したら必ず罪に問うべき

今回のケースで母親が逮捕されたのかどうかは明らかではない。子どもを失ったショックと自分が刑事訴追されるというショックとダブルの苦しみを受けることになるので、そのあたりは弁護士が日常的な虐待や放置がなかったか客観的に判断し、裁判所も情状酌量するだろう。

しかし子どもが無事が否かに関わらず、やはり放置した保護者の罪は問うべきだ。

子どもを放置する保護者は、放置しない保護者に比べて保護者としての責任感の意識が弱い。子どもを車中に放置したけれども無事に子どもが保護されて罪に問われないのであれば、再び放置を繰り返すだろう。

罰金を科すだとか、警察⇒裁判所への出廷というプロセスを経て子どもの親権を取り戻すくらいの制度を設けたほうがいい。子どもを放置することの重大さを親に自覚させなければ、いつまで経っても子どもを放置する親はなくならない。

考えたくないことだが、故殺の場合もある。

「車内温度が上がるのは太陽光線が当たるせい、屋内駐車場なら温度は殆ど変わらないから10分くらい子どもを置いて行っても大丈夫だろう」というバカもいるはずなので、放置したら罪に問われる、ピリオド、を徹底させるべきだ。

親が子どもを一人にしなければ、今回も防げた事件である。

 

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