ミセスGのブログ

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国際結婚の一番大変なことは、子どもの教育問題である

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夏休みを利用して、アメリカから日本に一時帰省中です。

今年は、娘を日本の小学校に体験入学させて頂きました。

一時帰国中、子供を日本の小学校に一時体験入学させるための手続き

 一時帰国中、日本の学校に子どもを体験入学させて苦労したこと(体験談)

実際に経験してみて、実感したことがあります。

それは、国際結婚の一番大変な点は、子どもの教育問題だということです。

 

困難だらけの国際結婚

はっきりいって、国際結婚は大変です。金銭的にも精神的にも負担が大きく、離婚率も高い、極めてリスクの高い結婚であります。

ビザ手続きや、子ども絡みの手続きなど、日本人同士の結婚であれば必要ない作業が山ほどあります。私たちは複雑なケースだったことや、私のウッカリも手伝って、ふつうの人より大変な目に遭ったりしています。

もちろん、国際結婚をしているからのメリットもたくさんあります。ふつうに日本人同士で結婚していたらとても経験できないことも経験できます。毎回、困難を乗り切るたびに、「これを乗り越えられたんだから大丈夫」と旦那と話していました。

しかし、子どもが義務教育にさしかかったことで、国際結婚の一番大変な点は実は子どもの教育だと実感しました。なぜなのか。 一言で言えば、ビザの手続きや結婚手続き当人でコントロールができますが、子どものアカデミックな面は子どもに委ねなければならず、コントロールが及ばないからです。

 

国際結婚の最大の困難は、子どもの教育

海外に在住していて、お子さんがいて、将来日本に戻る予定があるのであれば、海外でも日本の学校に入れたほうがいいと思います。

実際に日本で小学校に体験入学させてみて分かりましたが、日本語の読み書きの習得は、アルファベットよりはるかに困難です。

子どもの時に日本語を習得して、ある程度おおきくなってから英語の読み書きを習得するのと、子どもの時に英語を習得して、ある程度おおきくなってから日本語の読み書きを習得するのとでは、後者の方がはるかに大変になります。

片親が日本人で、海外と日本を行ったり来たりしているのであれば、英語も日本語も、会話はなんとかなると思います。しかし問題は読み書きです。

海外で育って日本のテレビに出演しているハーフタレントを見ても分かる通り、会話はできても読み書きができない、特に漢字はお手上げ、ということになります。

私の旦那はアメリカ人ですが「子どもに日本人としてのルーツを忘れて欲しくない。日本人としてのアイデンティティも育てさせたい。日本語は絶対に教えてやってほしい」という考えで、私も同じ考えなので、できる限り、アメリカにいる間もひらがなの読み書きをしていました。

しかし圧倒的にボリュームが足りていないと気づきました。おそらく、1年半くらい遅れを取っていますので、今後は平仮名・カタカナ・漢字を毎日やらせるつもりでいます。

日本にいるハーフの方や帰国子女の方は、日本語の会話はできても読み書きが苦手という人が多いように思います。たとえば英語とスペイン語など同じアルファベット圏のバイリンガルであれば、読み書きも随分楽ですが、日本語は英語と言語体系がまったく異なるので、幼少期にしっかりと身につけなければ、あとあと身に着けることは大変難しいことになるでしょう。

アイデンティティの問題もあります。毎日アメリカの学校で、子どもたちは胸に手を当てながら、アメリカ国旗にむかって、Pledge of Allegianceというアメリカへの忠誠の誓いをするのです。

そんな状態である程度成長した段階で日本に帰国するようなことがあれば、アイデンティティのクライシスが待っていることでしょう。アメリカに忠誠を誓って生まれ育ったのに、突然日本人になれと言われても、日本への愛が突然生まれるわけではありません。

アメリカ人でもあるが、日本人でもあることを忘れないようにするのは、両親の務めでです。そこで大事になってくるのはやはり母親の役割で、お母さんたちの負担はさらに増えるわけですが、娘の将来を思えば背に腹は代えられません。

これからは日本語教育にもっと時間を割いていこうと決意した所存です。