さぁ10月の目玉映画「エル・カミーノ:ブレイキング・バッド」の登場です。
「ブレイキング・バッド」のファンは、もう台風の心配どころじゃありません。
「ブレイキング・バッド」は2008年から2013年にアメリカで放映された海外ドラマ(全シーズン5で完結)で、いまだに絶大な人気を誇り、海外ドラマの至宝ともいえる、謂わば海外ドラマの頂点に君臨する一作でございます。
「ブレイキング・バッド」を観ていないと、本作エルカミに顔出ししてくれる貴重な登場人物の有難みが分からないと思うので、できれば「ブレイキング・バッド」をみて鳥肌を立て終わってから観るのがお勧め。
シーズン5の内容にも触れているので、ドラマのほうを観ていない方は読まない方がいいです。
【エル・カミーノ:ブレイキング・バッドTHE MOVIE】
エル・カミーノ:ブレイキング・バッドTHE MOVIEとか、最後にTHE MOVIEを付けなくていいのに…踊る大捜査線THE MOVIEみたいな語呂合わせしなくて良いんだけどな。
あらすじは「ブレイキング・バッド」シーズン5の最終回のあと、ジェシー・ピンクマンが白人至上主義軍団から逃げだした後が描かれています。
「ブレイキング・バッド」を観終わったのはずいぶん前なので、すでにシーズン5の内容を忘れてたことに気が付いた。
本作エルカミでは、ジェシーが逃げだした後の様子と、ジェシーが白人至上主義軍団に囚われの身になっている時の回想シーンと2つの時間軸で進んでいきます。
【エル・カミーノ:ブレイキング・バッドTHE MOVIE】登場人物
気になるのはやはり登場人物!
前情報が殆どなかったけど、主人公のジェシー・ピンクマンのほかに
- マイク
- スキニー(ジェシーのジャンキー友達)
- バッシャー(ジェシーのジャンキー友達)
- トッド(白人至上主義軍団のボスの甥、ウォルターと部下として仕事してたサイコパス)
- ジェーン(元カノ、ジェシカ・ジョーンズ)
- ウォルター・ホワイト
が出てきます。
ウォルター出てたよ!
マイクも元カノも出てきたね。それぞれ1シーンくらいだけど、これは「ブレイキング・バッド」ファンにはたまらない。
もうなんでもいいんだよ、話なんか。顔さえ出してくれればな。
ウォルターが驚くほど年取ってない気がする。もともと皺が多いからなのか。実は生きてたーとかいう設定でもいいから、また観たいなぁ・・・マイクも。マイクはスピンオフの「ベター・コール・ソウル」で主役級で出てるので会えますよ。長生きしてなー。
【エル・カミーノ:ブレイキング・バッドTHE MOVIE】あらすじと感想
シーズン5の後半あたり、驚くほど記憶がない・・・
ジェシーが捕まってた相手のこととかすっかり忘れてたわ・・・なんならトッドのことも忘れてて、ジェシーの回想シーンでトッドが出てきたときに「なんか見たことあるし、このサイコチックな冷血トーンも見た覚えがあるんだけど、誰だったっけか…」とか思っていた。
そもそも、あんな太ってたら分からんがな。
ジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)はちゃんと体型をキープしてますね。
スキニーとバッシャーも随分前だもん。シーズン1と2くらい?でも特にスキニーはなんとなく覚えてたな。トミー・ヒルフィンガーとか言ってるし。
BBの最終回でウォルターが壊滅させた白人至上主義軍団から逃げだしたジェシー・ピンクマンは、その乱射事件の容疑者として追われてしまい、スキニーとバッシャーの元へ逃げ込みます。持つべきものは友。ヤク中時代の友。
これが真面目な友だったりすると「やっぱり警察に届けた方がいいよな。彼のためでもある」とか正義感振りかざして通報しちゃったりするんで、一人くらい不良の友を持っておくと良いと思います。
どうやらジェシーは囚われの身時代に拷問されたりしてたようですね。檻に入れられたリ、ホイストで繋がれてたのは覚えてるけど。
ジェシーはとりあえず金を手に入れるため、白人至上主義軍団の一人トッド(ウォルターの部下だったよね?)のアパートに行って金を探します。
そこに現れた警察二人。しかし二人は警察に扮したキャンディ溶接工の二人でした。のちに分かりますが、そのうちの1人は、ジェシーが囚われていたホイスト機械の溶接を担当していた男。白人至上主義軍団の男たちと一緒にジェシーをあっちこっちに放り投げて遊んでいた男ですね。
この人、BBに出てたっけか?
トッドの隠し金を発見したジェシーは、この二人とやむを得ず金を分け、BBのときに行こうとしたけどやめた逃がし屋のオッサンのもとへ行きます。
逃がし屋のことも全然記憶にないや。でもこのオッサン出てた気がする…「あの弁護士」という言及があったけど、そういえばソウルとかどうなったんだっけ…
これはもうブレイキング・バッド見直すしかないかも…
というわけで、ブレイキング・バッドを観た人でも時間が経過しちゃっているのでかなり忘れている部分も多く、おそらくブレイキング・バッドを観ていないと何が何だかさっぱり分からないと思いますので、ブレイキング・バッドを観ていないと本作は観ても無駄だと思います。
ブレイキング・バッドを観ていると、マイク、ジェーン、ウォルターという重要キャラが出てきただけで感動ひとしおなんですけど、観てないと「誰だこいつ」としか思わないものね。
とりわけ最後の方に出てくるウォルターとの回想シーンは、この二人のツーショットを改めて目撃する日がくるとは思っていなかったので嬉しかったなぁ…
ウォルターの言うことを「何言ってんだこいつ」みたいに見ているジェシーの様子とか、ジェシーが「ビッチ」というところとか見れて嬉しかった。
ウォルターがてっきりジェシーが高校中退していたと勘違いしてて、「高校の卒業証書持ってるよ。ていうか、あんた卒業のあの場にいただろ、ビッチ」と言うシーンとかね。
この二人の関係は、かつての教師と教え子がドラッグのビジネスパートナーになったという異様な関係なんだけど、ブロマンスでも友人というわけでもなく、どっちかというと親子に近い関係へと昇華していて、映画でもドラマでもあまり見かけない特別な関係なんだよなぁ。ヴィンス・ギリガンはこういう人間関係の描き方がうまい!
重要キャラが殆ど死んじゃってるから映画も作りにくかったはずだよね。だから敵も無理やり作るしかなかった感があるけれど。撃ち方とかウォルターのやり口を継承しているし、ウォルターたちがジェシーの中に生きていることを垣間見てファンとしては安堵というか、うまく締めくくったなぁと思いました。
みんないなくなっちゃったし、ジェシーだけはなんとかやり直して欲しいというファンの気持ちも汲み取ってたと思います。