10年近くぶりに日本に戻ったとき、電子マネーやポイントシステムの種類が多すぎ且つ複雑すぎて、把握するのが大変だった。
スマホアプリと連携していたり、お財布ケータイがあったりと何がなんだかわからない。
ググりまくってやっと理解できたくらいなので、高齢者じゃこの複雑さは超えられない壁かもしれないと気の毒になった。
本来インターネット恩恵をもっとも受けられるのは肉体的に衰えを見せている高齢者のはずなので、もう少しなんとか簡素化して高齢者も利用できるようにしてあげればよいのに。
生活保護受給世帯のうち45.5%は65歳以上の高齢者世代。貧困層に高齢者が多いのである。
電子マネーを使うことによって還元されるのはわずか数パーセントだが、貧困者であればあるほどその恩恵は大きくなる。
しかしその高齢者の多くはスマホを使いこなして数十もある電子マネーやポイントシステムを把握することができていない。
ちょうど日本の街路の景観がゴチャゴチャ乱立しているように、日本の電子マネーとポイントシステムがゴチャゴチャ乱立しすぎているからだ。
レジに貼ってある「お取り扱いマネー」のところをみても、種類が多すぎてパッと見ただけでは自分の利用するサービスがあるかどうか判別さえつきにくい。
アナログからデジタルという時代の流れにうまく乗れた私のようなアラフォー世代でさえも、どの電子マネーを使用すべきなのか、どの電子マネーがお得なのか、ポイント還元は何パーセントなのか、きちんと把握している人は少ない。
人情的な面からいうと、日本人は、秩序が徹底された社会でマナーを高度に守り、空気を読み、周りに気を遣いながら、次々と飛び込むニュースを読んで神経をすり減らしているので、若い人でもメンタルが疲弊してしまっており、電子マネーや還元ポイントシステムをそれぞれ調べて比較して決めるというプロセスに頭をつかって消耗されたくないと感じているのが正直なところなのだ。
少子高齢化社会ではスマホを使いこなすことができない高齢者が多いので、必然的にスマホや電子マネー、電子決済の分野で日本は後れを取ることになった。
結局、先進国にこれ以上遅れを取らないようにと、○○ペイといったものをつぎ足し方式でリリースしていくので全体的なまとまりが取れず、今のような複雑で分かりづらい状況になってしまった。
もちろん電子マネーが一元化してしまうと、アップルやグーグルのように一社による覇権統治が懸念されるので好ましくない。私たちの選択肢は狭まれて自由を失うことになるし、他社を選びたくても選べる会社がないという多様性とは真逆の社会(グローバル社会による独占という皮肉なグローバル社会)ができあがってしまう。
とはいえ、今の日本の電子マネー状況は分かりづらく、とても電子マネーの利用を後押しできるような状況ではない。
アメリカの電子マネー事情
アメリカはというと、appleペイとgoogleペイの二強があるので、電子マネーを使う人はこの2つに収束するだろうし、もともとデビットカードとクレジットカードが普及しているので変わらずカードを使う人も多い。
しかもアメリカのカード自体にキャッシュバックが付いているので、わざわざキャッシュバックのためにアプリをダウンロードしたり登録する必要がない。
私のアメリカの銀行のクレジットカードには1.5%のキャッシュバックがついているので、買い物するたびに1.5%が銀行のキャッシュバック口座に戻ってくる仕組みになっている。もちろんキャッシュバック口座から普通口座にはオンラインですぐに移動することができる。
同時にほぼ全店をカバーしている楽天の Ebates アプリを使えば、すべてのオンラインショッピングでキャッシュバックを実現できるし、Ebatesはリアル店舗の数も増えている。
そもそも食料品をのぞけばアメリカの日用品は日本より安いし、毎週20~30%のセール日が敢行されたり、50%オフのセールも頻繁にある。またホリデイセール、サイバーマンデイ、ブラックフライデーなど、シーズンごとに目玉となる大幅なセールがあるので、ポイントや還元で数パーセントを求めようとする必然性さえ感じないかもしれない。
ポジティブな消費行動に狙いを定めているのがアメリカの消費動向である。日本のように「いかに節約するか」「どうやって数パーセントお得にするか」といったテレビ番組は皆無だし、大らかな国民性も手伝って日本のような節約志向の内向きな消費動向になっていない。
電子マネーどうしたらいい?
「交通系の板カードから始めて慣れさせれば良かった」という記事のように、すでに高齢者も使っている交通系のチャージ式カードから始めるというのも有効な手だろう。
新しい電子マネーに手を出すのは勇気がいるが、すでに使っているカードがお店でも使えるのなら心理的な壁も少ないし、チャージ式であればチャージした以上のお金を使わないので、浪費を心配することもない。
交通系の板カードに慣れている人なら、それとは別に一つだけ電子マネーを選んでおく。
このとき、外国資本は選ばないこと。とりわけ中国のように共産党が支配する国はリスクが高すぎるので絶対に選ぶべきではないし、日本に反日を仕掛けている韓国系の資本も選ぶべきではない。
中国共産党が現在進行形で香港でしていることを見ても分かる通り、中国共産党は好き勝手に国民を支配することができるので、電子マネーの凍結や没収をしようと思えば簡単にやるだろう。
韓国も日本に反日を仕掛け続けており、親日罪もある国なので、やはりリスクが高い。
私は最終的に日本企業である楽天を選んだ。楽天で買い物することも多いし、楽天のポイントは貯まりやすいからだ。(5と0のつく日はポイント5倍になったりする)
両親に頼まれたものも買ったりするので、高額なものを5と0が付く日に購入すれば、一気に数千円も自分のふところに入ってくるし、そうでなくても気が付くと万単位で貯まっていたりする。
楽天のカバー範囲は広く、その他の電子マネーを調べる必要はないと思っている。
楽天にはチャージ式の楽天Edyと楽天ペイ(クレジットカード・デビットカード・ポイントで支払い)とあってその違いも分かりづらかったが、このほど楽天ペイでEdyを利用できるように一元化されたようだ。
いちど導入すれば買い物のたびにポイント還元を受けられるので、みすみすポイント還元を受けないのは勿体ない。塵も積もれば山となる。
消費税10%になった今となっては数パーセントでも節約していくことが防衛のひとつと言えるだろう。
楽天Edyはチャージ式なので、浪費する心配はない。スマホがなくても使える。
下のバナー広告からカードを購入して、交通系の板カードのようにチャージして使うだけだ。このカードは楽天Edyとポイントが一体化しているチャージ式カードで55円で手に入る。
使うたびに楽天ポイントが貯まり(200円につき1ポイント)、そのポイントを使用して支払うこともできる。交通系のカードやTカード、ナナコ等とまったく同じ使い方だ。
同時に自然災害の多い日本では、現金も手元に置いておくことも重要だ。
現金と電子マネーを併用するようにすればリスク回避も数パーセントの税金を取り戻すことも同時に実現できるというわけだ。