ついに日本でも、デビットカードでスーパーのレジで現金を引き出せる「キャッシュアウト」システムが実施されるようになるそうですね。
でも、デビットカードのキャッシュアウトに対する消費者の皆さんの反応は…ネットで見る限り、すこぶる宜しくないです。
- レジ員の負担が増える
- 待っている人がいると使いづらい
- 面倒そう
- これ以上複雑化してどうする
などなど。
この「キャッシュアウト」システムですが、英語ではcash back(キャッシュバック)システムといいます。
日本ではすでに「キャッシュバック」というカタカナが市民権を得てしまっているので、キャッシュバック=払った金額のうち一部戻ってくる、と認識してしまうからかな?
私も日本で使われている「キャッシュバック」というカタカナ語に慣れてしまっていたので、レジのクレジットカードリーダーの画面に Do you want cash back?(キャッシュバックしますか?)と書いてあるのを見たときは、まさか自分の銀行のお金を引き出すことだとは思いもしませんでした。
キャッシュアウトシステムについては批判的な意見ばかり目にしてますが、読んでいる限り、使ったことがないことへの不安と間違った知識による誤解もかなり多く見受けられました。
アメリカで頻繁に使われるデビットカード
アメリカではデビットカードはクレジットカードと同じように普及していて、もはやアメリカの大事なインフラの一つです。
最近は電子マネーも多く普及してきているので、もはやカードさえアナログに感じる時があるくらいです。
私は家計のやりくりにはクレジットカードは殆ど使いませんが、デビットカードはよく使います。そして、デビットカードを使って支払うとき、同時に「キャッシュアウト」します。つまりお店で何か買うのと同時に現金を下ろすわけです。
これでわざわざATMに行く必要もありません。ATMのバカ高い手数料を払う必要もありません。アメリカATM手数料はなんと3~5ドルですから。お店によっては1ドル手数料を取るところもあるそうですが、今のところガソリンスタンド以外では取られていなかったと思います。
以前は、旦那の給料が振り込まれたら、旦那がATMに行って口座から現金を下ろして私に現金を渡すという流れでした。
しかし、最近はATM手数料が高いこともあって、旦那が自分の口座から私の口座にオンラインで振り込みます。そしてスーパーで買い物をしたとき、レジでデビットで支払いを済ませると同時に「キャッシュアウト」して口座から現金を下ろします。
アメリカでのデビットカードの使い方
簡単です。
デビットカードをスライドさせる端末画面に
Do you want cash back?
と表示されるので、Yesを選択し、金額を選択します。
端末画面に
20ドル 40ドル 60ドル Other
と表示されるので、下ろしたい金額を選ぶだけです。
もっと下ろしたい場合は、Other を選んで100ドルとか自分で数字を入力します。
レジにお金がない時なんかもあるので(笑)、下ろせない時もごくたま~にあります。(殆どありませんが)
いちど200ドルと入れたら弾かれました。改めて100ドルと入れたら通りました。店によって上限があり、私がいつも使うスーパーでは100㌦が上限です。
店員が Do you want cash back? と聞いてきてくれる時もたまにあります。
これでATM手数料を払わなくて済むし、ATMに行く必要もなし、買い物ついでに現金が下ろせる。一石三鳥くらい便利です。
日本とアメリカの生活環境の違いがデビットカードの普及の差に
ただ、これはあくまでもアメリカのケースであって、日本で本当に便利と感じるか、浸透するかどうかは疑問が残ります。
というのも、日本では物理的に移動距離が少ないですし、ATMがそこら中にあります。コンビニで買い物するのと同時にATMで下ろせますしね。
アメリカは国土が広いので物理的な距離移動が大きく、ATMもすぐそこにあるというわけではありません。ニューヨークとか都市部ならともかく、まず車がないとATMまで辿り着けません。要するに億劫なのです。そのため、スーパーに行った際に一緒に現金を下ろせるのがとてつもないメリットになるわけです。
でも慣れてしまうとこのデビットカード+キャッシュアウトシステムは止められない。本当に便利だな~とつくづく思うシステムであります。