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【BOSCH/ボッシュ】シーズン2のあらすじ感想:マフィアと警官と愛憎

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Photo: Bosch@amazon

ボシュ!おらG。

コロナ自粛期間が一旦終了してから、道が大そう混み始めてきました。

おかげで、これまで1時間20分くらいで(高速で)行けた母のリハビリ施設まで、最近は1時間40分~2時間近くかかるようになった。混んでると余計疲れる。やだなぁ。

母ちゃんのリハビリを待っている間に動画を観ているんだけど、ふだんインターネットの悪口言っている私も、この時ばかりはインターネットに感謝せざるを得まい。

インターネットがなかったら簡単に動画観れないもんね。ツ〇ヤまで行ってDVDレンタルして観終わったら返しに行く・・・という面倒くさい行動とそのための時間が必要になってしまう。それさえ忘れたら、もはや車中でおはじきをはじくか、一人しりとりするか、寝るしかないからな。

おかげさまで、Amazonプライムドラマの最長寿地味オッサン刑事ドラマ【BOSCH/ボッシュ】のシーズン2を観終わりました。

やなぎやさんが仰ってたように、シーズン2もササーッと連続視聴してしまった。

「すっっっっっごい面白いから観て!!!」と口を梅干しの形にすぼめて推薦するほどではないのだけれど、地味なのにずっと観てしまう面白さが魅力のドラマです。

 

【BOSCH/ボッシュ】シーズン2 あらすじ

刑事ものや犯罪捜査ドラマは数あれど、1話完結型が多いので、1シーズンで1つの事件ないしは2つの交錯する事件を扱うドラマは意外と少ないんですよねー。

「BOSCH/ボッシュ」は、「ザ・クローザー」「メイジャー・クライム」のような設定でありながらも、「ザ・ワイヤー」のような正攻さもあり、安定した面白さを提供しています。

さてシーズン2は、シーズン1から半年後の時間設定になっています。

上司を節約モードで窓に叩きつけて停職中だったボッシュが復職します。

ロスアンゼルスのマルホランド通りで、アルメニア系の中年男性トニー・アレンが銃殺され、ボッシュと相棒ジェリー・エドガーが事件の捜査を担当します。

トニー・アレンはポルノ映画製作者の富豪で、殺害される直前に女性と電話で話をしていました。女性は奥さんではなさそうです。

調べを進めて間もなく、トニー・アレンがFBIの監視下にあったことが分かります。FBIはその理由を教えてくれませんが、ボッシュが調べをすすめると、トニー・アレンの親戚に在ラスベガスのマフィアの親玉マークスがいることが分かります。

トニー・アレンは、マークスの資金洗浄(マネーロンダリング)に関与しているとFBIは捜査を進めていました。

まもなく、マークスの手下であるライコフがトニー・アレン殺害容疑で逮捕されるのですが・・・

他方、副本部長のアーヴィングの息子ジョージは、腐敗した悪徳警官の潜入捜査をします。

 

【BOSCH/ボッシュ】シーズン2 ネタバレ感想

シーズン1とは打って変わって、シーズン2はマフィア・警官・愛憎という入り乱れたお話でした。それでも不思議とまとまっていっちゃう辺り、なかなか上手いんだな。

舞台はロスアンゼルスとラスベガスを行ったり来たり。

ロスアンゼルスとラスベガスの距離を劇中で4時間と言ってたけれど、4時間て直行の話であって、途中で休憩入れたりすると5時間半~はかかりますよ。

私なんて虚弱体質な上にオシッコが近い(過活動膀胱?)から、1時間半ごとに休憩しないとダメだから、最後にラスベガスに行ったときは5時間半かかったもん。

ロスからベガスまでは426km~あって、日本でいうと東京から岩手県の盛岡市、兵庫県の神戸が400kmて知恵袋に書いてあった。どう考えても東京から4時間でそこまで行くのは無理だな。

そういえばベガスに向かう途中でボッシュの相棒がアウトレットで買い物したーいとか何とか言って寄ったけど、あれは多分「カバゾン・アウトレット」だね。カバゾンはリバーサイド郡の砂漠の中にあるアウトレット・モールで、ここは超安くブランド物などが手に入るのでおススメよ!店舗数も多い。ロスやOCからなら2時間くらいで行ける。

さて殺害されたトニー・アレンさんの犯人は誰なのかーということで浮上したのが、トニー・アレンのイトコでありベガスでマフィア業を営んでいるマークスという男の部下ライコフさんです。

ボッシュシーズン2

ライコフ

スクービィ・ドゥビドゥーの人だよね。

古くは90年代のホラー映画「スクリーム」に出ていた人だよね。

あの頃は癖があったけど、燻されてエスプリの効いた中年親父になっていました。髪の毛、ライコフのように坊主っくりの方が似合ってるじゃん。

坊主頭がけっこう好きでさ、とにかく短髪が好きだー。髪の毛があっても好きな男性ていうたら、コリン様しかいないような…

ブサオもこなすコリン様が素敵。

さて、捜査のためにライコフさんのストリップバーに訪ねてきたボッシュを、ライコフさんは荒々しく歓迎します。鼻血出たボシュ。

ライコフの自宅を捜査すると、トニー・アレン殺害に使われた銃が見つかります。

ライコフは「お前が仕込んだんだろ、ボッシュ!」と叫び

ボッシュは「ざけんなー、そんなことするかボシュ!」と叫ぶ。

トニー・アレンはロスアンゼルスで殺害されたので、ライコフはベガスからロスアンゼルスに移送されます。

ライコフとボッシュが激しくやり合ったあとの移送だけど、欲を言うと、ベガスからロスへと向かうこの砂漠の一本道で、ライコフの口封じのためにマークスが刺客を送り込んで銃撃戦という展開を期待したんだけど、実現しませんでした。

意味ありげに現地警察が州境まで護衛してくれて、それをドローンで上から映していたもんだからさ。銃撃されて、ライコフとボッシュが敵同士ながらも手を組むという土壇場のブラザーぶりが見たかったんだー。

その後、ライコフを取り戻すために(取り戻して殺すのか、保護するのかはマークスしか存ぜぬ)マークスはサモア兄弟を送り込んで、なんとボッシュの元妻エレノアと娘マディを誘拐します。ボッシュは相棒と二人で無事にエレノアとマディを救出。

で、ネタバレしてしまうけどスクービィ・ドゥビドゥビは実はFBI捜査官で、マークスの組織に潜入捜査をしてたわけです。したがって、ドゥビドゥビはトニー・アレン殺害犯ではあり得ません。

この在ベガスのアルメニア系マフィアとのやり取りと同時進行で進んでいくのが、副本部長アーヴィングの息子ジョージの警察への潜入捜査です。

ジョージのこと好きだったのに。ああいう展開になってしまってショック。

このシリーズは、割とさらりと親しみキャラを殺害させちゃうんだよね。今シーズン3を観始めたんだけど、同情すべきある人物もさらりと殺しちゃうし。

ジョージが潜入捜査していた悪徳警官グループは、トニー・アレンが住んでいたコミュニティの警備員で元刑事のナッシュをリーダーに、金のためにいろいろと悪事を働いていたわけだ。

このドラマのちょっと残念なところは、最初から犯人をけっこう大っぴらにちらつかせてしまうところかしら。ナッシュが登場した瞬間に「あぁ、お前か、殺したの」と思っちゃったし、冒頭でトニー・アレンが殺害されるシーンも、犯人の顔を見せちゃってるからね。

トニー・アレン殺害実行犯のモーは、「Lの世界」のアリスを演じたレイス・ヘイリーなんだけど、悪徳刑事役がハマってて素敵でした。アリス役より全然イイと思いました。レイス・ヘイリーは私生活でもレズビアンであることを公表していて、Lの世界ではフェミニンタイプの女性だったけれど、今回のモー役のようにタフなタイプの女性の方が似合っていると思った。

「Lの世界」のリブート(The L Word: Generation Q」が2019年から放映開始されましたが、レイス・ヘイリーも勿論出演しています。

物語はこうしてアルメニア系マフィアと悪徳警官とトニー・アレンを取り巻く愛憎劇という3つのベクトルから進んでいき、最終的にこの3つがガチンコ対決のド派手な銃撃戦という見せ場を迎えます。この銃撃シーンはけっこう迫力あったね。

トニー・アレンの未亡人ヴェロニカもビッチでセクシーで良かった。ヴェロニカ役の女優さんは、ロー&オーダー性犯罪捜査で、容疑者の弁護士役でよく出てきます。

ボッシュを取り巻く刑事たちもいいよね。ボッシュの上司グレースも理解ある人で好感持てるし、同僚のベテラン刑事バレルとムーアのコンビがドラマを過度にシリアスにさせずに明るさを維持してくれる。

シーズン1で地雷女を演じたジュリアもちょこっと出てくるけど、グレースとその友人の女性上官にスマートにやり込められてたね。格好いいなー、ああいうスマートな返し。ジュリアはもう出てこないのかな?

ボッシュが寡黙で地味で節約モードキャラなので、周囲に光るキャラが多い。この辺りは「メイジャー・クライム」ぽい。「ザ・ワイヤー」にも似ているけれど、ザ・ワイヤーのジミー・マクノルティはもう少し派手で猪突猛進だからね。

それにしてもボッシュが「俺が行くまで何もするなよ!」と言っているのに、どうしてシーズン1もシーズン2もボッシュを待ってあげないの?もう少しボッシュに花を持たせてあげて。

というわけで、シーズン2もさらっと連続視聴してしまいました。

BOSCH/ボッシュはAmazonプライムで視聴できます。