明けました。
昨年は身内に不幸がありましたので、お祝いの言葉は慎ませて頂きますよ。
さっそくですが、やなぎやさんのお𠮟りを頂戴したいが為、2021年後半に読んだ本も紹介しますよ。(「さっそくですがやなぎやさんの御叱りを頂戴したい」というのも何ですけども)
あぁ、むやみやたらに呼んだのでまた叱られる。
でも、赦して欲しい。
むやみやたらにやなぎやさんを呼ぶのが好きなんだ、私は。
- 2021年前半に読んだ本
- 1.セルフドリブン・チャイルド
- 2.未来のイノベーターはどう育つのか――子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
- 3.世界最高の教室
- 4.スマート・シンキング
- 5.最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方
- 6.新・エリート教育 混沌を生き抜くためにつかみたい力とは?
- 7.世界を変えるSTEAM人材 シリコンバレー「デザイン思考」の核心
- 8.科学が教える、子育て成功への道
- 9.Dark Horse「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
- 10.征夷大将軍・護良親王
- 11.今だから知るべき!ワクチンの真実 予防接種のABCから新型コロナワクチンとの向き合い方まで
- 12.古代史講義 (ちくま新書)
- 13.知られざる名城の仕掛けと謎
- 14.毛利元就 戦国人物伝
- 15.戦略で読み解く日本合戦史
2021年前半に読んだ本
順不同です。
ちょっと新年早々ボーっとしながら書いたので、日本語がかなり変かもしれません。。
1.セルフドリブン・チャイルド
子どもがちょうど中学受験を迎える年ごろだったので、教育関係の書籍を読み漁りました。
我が家は米国に戻ることにしたので受験はしませんでしたが、既存の教育を考え直したり、我が子にとって何がベストかを考えたりするきっかけになりました。
アメリカの最新教育の様子を知りたくなり、それ系の書籍を読み漁りました。
2.未来のイノベーターはどう育つのか――子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの
現在活躍するイノベーターがどんな育ち方をしてきたのか。我が子の将来の成功を望む親として気になるところだと思います。
3.世界最高の教室
ビル・ゲイツが絶賛とかいう煽り帯は無視して頂いてだね。
実際にゼロからチャータースクール(米の中等学校で、州や学区の認可を得て独自の理念・方針によって公費で運営される)を興したダイアン・タヴァナーによる著。
チャータースクールは従来の公立学校とはまったく異なる教育で90年代から増えてきてるのですが、私もチャータースクールにはかなり興味があるので大変参考になりました。
4.スマート・シンキング
初めての場所や土地に行った日は、普段よりどっと疲れが出ませんか?
それは私たちの脳が視覚から色々な情報を採り入れて処理しているからです。体は疲れていなくても、脳が疲れるとストレスや疲労が溜まります。
脳が疲れると、大事な決断をするにも判断力が鈍ってしまいますよね。
これを防ぐには「習慣化」することがベストだと言われています。
職場には毎日同じ道を通っていますよね。周りを見回したり考えたりしなくても、行く方向が分かるはずです。それは脳がすでに記憶しているので新しい処理をしなくて済むからです。パソコンのキャッシュのようなものですね。いちど読み込んだページを再び開くと、前回より早く読み込むことができますよね。あれと同じです。
ビリオネアは毎日身に着ける物さえ決めていて、洋服3着を着回したりするらしい。人生は決断の連続。日常のこまごまとした事柄の決断に脳を患わせていては、仕事上で大事な決断をするときに脳がすでに疲れてしまっています。余計な決断事をしなければ、大事なシーンでベストな決断ができるというわけです。(余談ですが、交渉で相手からYESを引き出したい時は夕方など午後の遅い時間にスケジュールを入れろと言われていますよね。あれも相手の脳の疲労を考えての戦術というわけです。)
実は、私の夫も日常をかなり習慣化している人物です。もともとシンプルマインドな人なのでしょうが、ある地点に行くには必ず同じ道を通ります。一年中同じ服を着回し、ボロボロになったら同じ服をまた買います。同じデオドラントを付け、同じ石鹸を使います。同じ財布を使い続け、壊れたらスペアの同じ財布を使います。マックでは必ずチーズバーガーを2つとポテト、コーラを注文します。16年間、彼がマックでチーズバーガー以外を注文しているのを見たことがありません。ヘアカットも同じ、もちろん同じ床屋に通い続けます。靴も同じブランドの同じ型をずっと履いています。
彼の脳はいつもクリアで、余計なことを考えていません。
どうやら、脳を疲れさせない自衛本能のようです。私と真逆。だから私はいつも脳が疲れています。
イチローさんも毎朝カレーを食べると言ってましたよね。一流の人は何がベストかを本能でわかっているのだなと感じます。(夫は別に一流でも何でもないですけど)
5.最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方
子どもが失敗すると、親はついつい叱ったり責めたりしてしまいがちですが、その対応方法ではやはり子どもに悪影響を及ぼしてしまいます。
どんな悪影響を及ぼすのか、そうしたことが本著に書かれています。
受け身の発想を捨て、自ら考え、判断を下し、行動を起こせる自律した日本人を増やすことは、いまの日本が国を挙げて取り組まなくてはならない喫緊の課題
また、テストの点数アップが学校の目的となったことで、勉強時間を増やすことも大半の学校が手段として採用しています。手段は長年使われていると目的化します。「机に長時間座っていることが正しい」という、壮大な勘違いが生まれる所以
しかし、それを教員から押し付けられ続けていると、そのうち「よくわからないルールは黙って我慢する」ということが習慣化し、疑問すら抱かなくなります
面白そうな話題が沢山でしょう?
6.新・エリート教育 混沌を生き抜くためにつかみたい力とは?
VUCA(Volatile, Uncertain, Complex, and Ambiguous:激動、不確実、複雑、曖昧) な世の中をどう生き抜いていくか。
米国の先端企業ではすでに従来型の学力評価方式から脱却して新しい採用方法が取られています。
というのも、こうした先端企業を真っ先に辞めていくのはいわゆる名門大学を卒業した人が多いことが分かってきたそうなんです。
辞めたのは他にやりたいことが見つかったからかもしれないし、入社して思っていたのと違ったのかもしれない。あるいは起業したくなったのかもしれないし、もっと挑戦したくなったのかもしれない。そうしたポジティブな理由で辞めたのかもしれないし、単に頭が良すぎてマッチしなかった、つまりオーバークオリファイだったという可能性もありますが、統計的に名門大卒のエリートは殆ど数年のうちに辞めていくということです。
戦後日本が工業化による高度経済成長を迎えたことで大学進学率が上がり、学力競争が激化した昭和の後半には、大学受験に成功することが小中高教育の大きな目的となってしまった。この目的からの逆引きが、塾産業を成長に導き、テスト偏重型教育に拍車がかかるという悪循環を生んでいる。いわゆる「偏差値エリート」の登場を招いた
正解のあるテストに最適化された子どもは受動性が高く安定志向が高い…日本破壊的イノベーションが起きない理由のひとつは、間違いなく教育制度にあるでしょう。
アメリカの最先端教育方法を採用しているハイテックハイの様子も詳説されていて、子どもの創造性やメタ認知能力を引き出そうとするような教育環境を整備しようとする機敏な方策転換姿勢を羨ましく思います。
7.世界を変えるSTEAM人材 シリコンバレー「デザイン思考」の核心
日本でもチラホラと聞かれ始めた「STEAM教育」について書かれた一冊です。
就学児、いや未就学児のお子さんがいる親御さんに是非一度読んでいただきたいです。
8.科学が教える、子育て成功への道
21世紀を生きるために必要とされるスキル:Contents(知識)、Collaboration(協働)、Communication(コミュニケーション)、Critical thinking(クリティカルシンキング)、Creativity(想像力)、Confidence(自信)という6Csについて詳細に書かれている本です。
従来の学校の成績評価で捉えられているのはContents(知識)ですが、これからの世界は上記の6つのCが必要になるでしょうと作者は説いています。
また、グローバル化した世界で「グローカル」な精神が求められていくこと(スキル自体はグローバルと同じだが、文化の違いを反映した「ローカル」で多様なやり方)、教師主導の授業ではなく、子どもの興味と想像力を引き出せるような子どもが主体となって活動できる環境を構築すること等々、うんうんと頷きながら読み入りました。
9.Dark Horse「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
「ダークホース」とは競馬で言われるように、大方の予想を裏切って誰も注意をむけていなかった馬が勝つことを指す言葉ですが、本著ではそうした人々について紹介されています。
日米ともに言えることですが、従来の教育は筆記試験で高得点をとったものが良い学校に入り、名門大学を卒業して大企業に入るといった「標準化」されたパス(道)が存在していますが、私はこの標準化された道が過大評価されているように感じます。
米国では同じように思っている教育者や教育従事者も多いようで、いま教育制度が見直されています。
どんな教育制度がベストかは分かりません。でも日本では不登校児童が過去最高を記録し、自殺率も上がっている。文部省も教育委員会も教師も親も、そして児童も、どうして学校に行きたくないのか分からず、全体が戸惑っている状態です。
標準化された道以外にも道があることや、標準化された道を逸れることイコール脱落者ではないことを、児童の前に大人が確信しなければならない時が来ていると思うのです。
本著のように、社会的に尊敬される肩書の職業(医師や弁護士など)を捨ててフラワーアレンジメント業や整理整頓業を起業してやりがい、充実感、幸福感を感じている人々の例などを私たちはもっと知るべきなのです。
標準化された道は決して悪い道ではありませんが、標準化された道に沿うことで個性を潰される子どもたちがいることを覚えておかなければなりません。
10.征夷大将軍・護良親王
鎌倉旅行で「鎌倉宮」を訪れたのをきっかけに護良親王についてもっと知りたいと思い、本著を選びました。
まぁ、動機としては娘に口頭で詳しく説明したいという理由からですが。
11.今だから知るべき!ワクチンの真実 予防接種のABCから新型コロナワクチンとの向き合い方まで
コロナワクチンについて賛否両論ありますが、私自身はコロナワクチンの安全性について疑問を持っているので改めてワクチンとは何ぞや?ということで本著を選んでみました。
まぁ、社会的に論争の的になる案件なので、これまたワクチン賛成・ワクチン反対と両者から書籍が出てますけどね。本屋ではワクチンの安全性について疑問を呈する書籍のほうが多い気がします。
12.古代史講義 (ちくま新書)
日本史を学び直しているのでアマゾンの評価が高い本作を手に取りました。
かなり詳説されているので深く古代史の情況を学ぶことができます。
13.知られざる名城の仕掛けと謎
海外ドラマ「ヴァイキング」にハマッたことから歴史、戦術、戦法を改めて勉強し始めています。
かつて戦場だった日本の城の仕掛けや、城の構造の名称なども知りたくなって初級者レベルのこの一冊を手に取りました。
14.毛利元就 戦国人物伝
日本史を勉強し直すなかで、武将についても一人一人学んでいます。
武将の中でも知将として有名な西国の覇王、毛利元就はやっぱり格好いい。
毛利元就についての著作も他に読んでいるのですが、コミックは取っつきやすいし、何よりこれを家の中に置いていたら子供が興味を持ってくれるかな…というのがこのコミックを買った最大の理由です。
絵もきれいで分かりやすく、このシリーズの他のコミックも欲しくなりました。
但し、ハードカバーのせいか値段が1,100円と高いのが難点。ページも100ページしかないのが残念です。
15.戦略で読み解く日本合戦史
源義経「愚将説」の海上知明氏の著ですが、確かに説明を読むとそうだよなぁ…と思わざるを得ない…
色々な武将の戦略が書かれていて楽しい!
ただ、けっこう彼方此方話が飛ぶので、少し知識がないと付いていくのが大変かもしれません。
海上知明氏は語彙も豊富、歴史の知識も超豊富ですごく勉強になる。氏の他の書籍も購入しました。