テリーサ・パーマー主演「ベルリン・シンドローム」という映画を観ました。
2018年4月7日公開です。
一人旅でベルリンにやってきたオーストラリア人女性が、ベルリンで出会った男性と恋に落ち、一夜を共にしたところ、気付いたらその男に監禁されちゃたという話です。
ネタバレなしの感想です。
映画「ベルリン・シンドローム」の紹介
「ベルリン・シンドローム」のあらすじ
オーストラリアでフォトジャーナリストをしていたクレア。人生を変えるような経験がしたい!と一念発起して海外に一人旅することに。
ドイツのベルリンでアンディというハンサムでチャーミングな男性に出会います。二人は激しくロマンチックな一夜を過ごすのですが…
気がついた時には、アンディの家に閉じ込められて監禁されてしまいます。
という内容です。
「ベルリン・シンドローム」の感想
タイトルのベルリン・シンドロームは、ストックホルム・シンドローム(ストックホルム症候群)とかけているようですね。
予想していたよりは静かでおとなしめのスリラーでしたが、緊張感も恐怖感も途絶えることなく鑑賞できました。
舞台は東ベルリンですが、映画はほとんどアンディの自宅が舞台となるので、東ベルリンの情景を楽しむ機会はあまりありませんでした。
その代わり、クレアとアンディのロマンチックで情熱的なラブシーンを堪能できます。観てないんだけどフィフティ・シェイズ・オブ・グレイってこんな感じかな?と一瞬思いました。かなりのエロ。
テリーサ・パーマーが惜しげもなくその裸体を披露します。胸もお尻もさらけ出します。スタイルいいです。バストの形もヒップの形も綺麗。そして彼女のニップルが凄い。
それはもうルブタンのヒールの先っちょみたいに、いつもとんがってて上を向いているんです。あれは元からそうなのか、演技で興奮しているのかはテリーサ・パーマーにしか分かりません。
ストーリーはよくあるパターンなので、真新しさは感じませんが、前半でアンディとクレアの間にケミストリーが生まれて、ロマンチックに求め合ったのに監禁というストーリー展開は、女性を騙して監禁だとか、気絶させたり誘拐したりして監禁するとか乱暴な手法ではない点がミソですかね。
でも古典的な人身売買の手法でもあるので、やはり異国の地で男性と二人きりになることはリスクがあることを覚えておきたいです。
二人のロマンスがとても情熱的で、テリーサ・パーマーの好演も手伝って、素晴らしい恋愛模様あるいは旅先のロマンスを我が身が感じられるほどなんですよ。
「ああ、こんな恋愛してみたい」
「こんな風に愛し合ってみたい」
と胸がうずくような、それはそれは素敵なロマンスです。
そこから監禁という恐ろしい生き地獄に落とされます。自分に襲いかかってきた相手に監禁されるとは予想できても、まさか肌をかさねて愛し合った相手に監禁されるとはなかなか予想できないものです。
教訓:ワンナイトスタンド(一夜のロマンス)は相手の家ではなく自分の家にしたほうがよい。
この映画の一番良かった点は、やはり主役クレアを演じたテリーサ・パーマーです。演技力ありますね。「明日、君がいない」でも、圧倒的な存在感。「君がくれた物語」も観たいと思っててまだ観てないんですけどね。この機会に是非観ることにします。
クレアがアンディに惹かれながらも一歩踏み出そうかどうか迷う心の葛藤や心情、 ラブシーンで感じられる情熱、監禁されていると気づいた時のクレアの動揺や衝撃、とりあえず脱出できないことを悟ってやけっぱちになる心情など、ジェットコースターのような感情の起伏を演じなければならないわけですが、テリーサ・パーマーは非のつけどころがないほど見事に演じました。
さらには生きるためにアンディと心理的な同盟を結ぼうとするクレアの演技も文句なし。
一方、アンディ演じるマックス・リーメルトは、テリーサ・パーマーには及びませんが、なかなか良かったと思います。ハンサムでチャーミングだけど、なんとなく危険なカオリがする、ダークな部分を持っているかもしれないという男性をうまく演じていたと思います。
またアンディは激昂して怒鳴ったりするタイプではなく、基本的に淡々とした男性です。表情もあまり変えず、いつもフラットな性格なので、クレアにたまに加える暴力なども淡々としているので予測がつきません。最後まで淡々としていました。
もちろん二人の会話も少ないこともあって、アンディがいつ何をしてくるか予測がつかないんですね。淡々とした(異常な)日常で、ハラハラドキドキが続いたのも本作の良かった点です。
ちょっと「ミザリー」みたいな感じもしました。あそこまでヒドイ目には遭わないけど。
カメラワークも良かったです。