先日、こんな記事を書いたんです。
月間40万PV達成するための映画やドラマのレビュー&感想の書き方
そうしたら、批判されちゃったので凹んでます。
というのは嘘ですが
え?あたし?本当に?
はてなブロガーは交流がさかんなことで有名ですが、私は交流が苦手なのか、あまり交流ができていません。クソッ。たまもりさんとか、うさぎたんくらいかね…無職の。いつもオバサンの相手ありがとね…
批判記事を書いてくださったのは、もとむらはじめ(motomurahajime)さんという方で、映画レビューを主に書いているようです。
モヤモヤを感じざるを得ない「月間40万PV達成するための映画やドラマのレビュー&感想の書き方」 - 良い知らせと悪い知らせがある
まずは、当方の記事言及と、さらには記事を書いて頂いたことに感謝します。実は、記事1つ分でまるまる紹介して頂いたのは初めてなので嬉しかった。
内容は主に当方の記事への批判なのですが、自分の記事への批判ということもあって、おもしろかったです。念のため、マゾではありません。
ブログ関係の記事でもよく書いていることですが、批判を頂くのは必ずしも悪いことではありません。読者が時間と頭を使ってくれたこともさることながら、自分の記事が批判をされるということは自分の記事を通じて読者がクリティカルシンキングを実行してくれたということなので、そこから何か得られることがあります。
現に、彼の記事で面白い視点に気がついたので、それもあわせて紹介します。
というわけで、リクエストされたわけではありませんが、感謝の意味も込めて反論します。
当方が書いた記事へのモヤモヤへの反論
私の記事を読んで、もとむらはじめさんは「モヤモヤ」を感じたと仰っています。ご本人が仰っているように「モヤモヤ」しているようなので、おそらくご自身でもそのモヤモヤを特定できていない印象を受けました。
そこで私が勝手にモヤモヤを特定しちゃう。もとむらはじめさんの「モヤモヤ」は、以下の点だと解釈し、反論させて頂きました。もし解釈が間違っていましたら、ご指摘ください。
「映画レビューという同じ土俵のライバルのPVが自分のPVより多くて腹立たしい」
まず1つめはこれです。自分よりPVが多いのが腹立たしい。とりわけ自分と同じジャンルを扱っているブロガーだとライバル視しやすくなるようです。
さらに映画に特化したブロガーの方よりも、雑記ブログの延長で書いているようなブログのほうがPVが多いという事実が憎々しさを助長しているかもしれません。「雑記ブログのくせに、70%パワーで映画の感想書きやがって。映画レビューを真剣に書いているブロガーに失礼だ」みたいな。
映画ブログの方は根っからの映画好きな人が多い故に、記事を書くにしても熱意や魂を込めて書いているでしょうから。また、ライター志望の方や現ライターの方には、ライターというプライドもあります。
さらに、こう仰っています。
「PV数が多い=面白いブログ」じゃないよね
まあ、そうかもしれませんね。当ブログの8月のPVは46万でしたが、だからといって私のブログが面白いということにはなりません。自分でも大して面白くないブログの域だと思っています。
自身がネクラでインドア派でフツーでおもしろ味のない人間なので、謙遜でもマウンティングしているわけでもなく、「なんでこんなPVあんだろ」と思う時が正直にあります。おもしろくないけどPVはあるという状態です。
この現象はよくわかりません。
ただ、逆に言えば、「PV数が少ない=面白いブログ」とも必ずしも言えませんよね。
おもしろい内容なのに日の目を見ないブログだって存在しているはずですが、PVが少ない=必ず面白いということにはなりません。
私がアドバイスするような立場ではないでしょうが、もとむらはじめさんは他にもブログを継続する最大のコツは「他人のブログと比べないこと」ではないか。や、まとめサイトと同レベルのテンプレ映画ブログがアクセス稼いでるとムカつくよねって話といった記事を書いているので、なによりご自身がかなり他のブロガーを意識して比べてしまっているように感じました。
そんなに他の映画レビューを書いているブロガーが気になりますかね?
もとむらはじめさんがご自身で仰っているように、自分の好きなことを好きなように書くというスタンスでいいのではないでしょうか。それがいわゆる尖ってようが丸かろうがゆるかろうが、それがその人の個性なのではないでしょうか。
PV数なんか気にしない
とも仰られていますが、PVを増やすための映画レビュー記事の書き方という私の記事を批判している時点で、PV数を気にしているのではないかと邪推してしまいました。感じた印象なので、違うかもしれません。違ったら失礼しました。
「おもしろいレビュー=尖ってなきゃダメ」
次にこれです。もとむらはじめさんの記事を全部読んだわけではありませんが、ご自身は「尖った」記事が好みのようで、尖った記事を書きたいと明言されています。
私の感想記事はゆるいので、単純にもとむらはじめさんの好みではないでしょう。好みはそれぞれなので、これに異論はありません。
問題は、尖っていないと面白くないという思い込みや、型にはまったレビューはダメだという思い込みです。尖ってるだけが個性ではありません。そもそも「尖っている」って何ですか。なにをもって型にはまった感想と考えるのか。
逆に私は、もとむらはじめさんのこの記事を読んでいて、映画レビューは「尖っていて型にはまっていないレビューを書くべき」という枠に囚われてしまっているように感じました。
映画のレビューを書くために、尖らせる。型にはまらない記事を書く。私は尖っていないのでそんな記事を書こうと思っても無理がでます。尖らせようとする、型にはまらないような記事を書こうとする時点で、私の個性は埋没されてしまいます。
それこそ、没個性になってしまうのです。
私のゆるい映画のレビュー記事は、私が好きなことを好きなように書いた結果であります。ただ文章が下手くそなだけです。
もとむらはじめさんの映画レビューを見てみても、たとえばドント・ブリーズのレビューですが、気に入ったスクリーンショットを挿入しながら、やはりあらすじを絡めて感想を述べるスタイルです。別になんら変わったことは見当たりません。むしろ「ああ、またこういう尖った系のレビュー記事か。最近流行ってますね」と感じてしまいました。
もとむらはじめさんのブログでは、「最近の映画のレビューは定型化している、物足りなさを感じる」という他の方の意見もちらほら。だからといって具体的な提案がなされているわけでもない。
でも、そもそも映画のレビューで「あらすじ」「出演者」「感想」以外にいったい何を書くんですか?裏話とか?自分が感じたこと、思ったこと、熱く語りたいことは「感想」に入りますよね。
あ、でも私も三角締めさんのブログは好きですよ。バンダムがいつも出迎えてくれるから嬉しくて。バンダムは10代の頃かなりファンでした。あまり他の映画レビューのブログは見ないほうですが、たまに見に行くのは三角締めさんと「ただ文句が言いたくて」さんです。
「PV稼ぐための映画レビュー記事はつまらない」
もとむらはじめさんが最後に言いたかったことは、「映画レビューを書くことがPVや収益を稼ぐための手段であってはならない」「PVや収益ありきで映画レビューを書くな。つまらなくなる」ということだと解釈しましたが、間違ってます?
これは不本意です。というのも、PVを増やすために別になにかを妥協しているとか、大衆迎合しているとか、なにひとつ無理をしているわけではないのです。簡単なわかりやすい文章で書いた方が読者は理解しやすいだろうなと思うので、簡単な文章で書いてきた結果、PVが増えた。あくまでも結果としてPVが付随してきたわけです。
そもそもPV稼ぐための映画レビュー記事って定型化されているんでしょうか。たしかに私は「月間40万PV達成するための映画やドラマのレビュー&感想の書き方」を書きましたが、実際に記事の内容を実施して感想を書けばPVが上がるのかと言われると、それは分かりません。それが分かっていたら誰も苦労しませんし、私が教えてもらいたいくらいです。
PV稼ぐための映画レビュー記事なんてものは存在しないわけです。記事に書いた通り、数十万PVを達成している人は、試行錯誤の上、自分なりの書き方を構築して今に至っているわけです。PV稼ぐための映画レビュー記事が存在しない以上、=つまらないという公式は成立しません。
また、PVが増えて収益が増えることは悪いことだとは思いません。PVや収益が増えれば嬉しいのは、みんな同じではないでしょうか。なにより自分の書いたものを多くの方に読んでもらえるということは何より喜ばしいことではないですか。
しかし、もとむらはじめさんが
自分が何度も読み返したくなる記事を書く。PVなんか気にしない。読者が喜ぶ記事よりも、トガッた記事が書きたい。
という考えは立派ですし、リスペクトしたいので、もとむらはじめさんらしい、読者が喜ぶより自分が読み返したくなるレビュー記事をどんどんアップしていってもらいたいです。
でもちょっと老婆心から申し添えますと、PVないと読んでもらえません。そのために読者が読みやすいレビューを書くにはどういうベーシックを押さえれば良いんだろう?という視点から、あの記事を作成した次第です。
件の批判記事でも、次のような一文がありました。
ライムスターの宇多丸さんが『聴取率を稼ぐための映画批評テクニック』なんて本を出したら、たぶんラジオ聴かなくなるなあと。
が、私は無知なのでこの方が誰なのかさっぱり分かりません。「宇多丸さんって笑点のうたまるさん?笑点のうたまるさんは歌丸さんだよ、ププッ。あっ、違った、宇多丸さんて方がいらっしゃるのね、失礼しました」とか思ったくらい無知です。
私は映画好きですが、熱狂的なファンとか映画オタクというわけでもないので、ニッチな話をふられても何のことかわかりません。そもそもニッチじゃなくて私が知らないだけだといいですが。
映画ブログだけでなく、ブログで何のジャンルを扱っていても同じだと思いますが、PVや収益を増やすことについて触れると、悪魔に魂を売ったかのように「けしからん」と思う方もいるのかもしれません。金を稼ぐ=悪から抜けきれない人のように。
あるいはブログで自身が扱うジャンルを聖域と捉えていて、職人気質を纏っているのか。そこにPVや収益が絡んでくることは、職人を商業化することであり、魂を売り渡していると感じるのかもしれない。
ドント・ブリーズの感想記事について
ドント・ブリーズの感想記事、つまらなくてごめんなさい。気が向いたら手直ししてみます。
ネタバレなしで書くって難しいんですよね。ドント・ブリーズはネタバレがけっこう大きな要素だったので、読者の方に実際に見てもらって驚いたりしてもらいたいということから、ネタバレなしで書きたかったので、あれ以上はあまり書けることがなかった。
もとむらはじめさんの「ドント・ブリーズ」映画レビューも拝読しました。
盲目の爺さんの強さがよく伝わってきて、躍動感がありました。そこが一番好きなところです。ただ、諸説ありますが「めくら」という言葉は放送禁止用語に指定されているようなので、使用は望ましくないでしょう。
逆に
小島秀夫監督の代表作で、ステルス・アクションの金字塔である『メタルギア』
RPGツクール製のフリーホラーゲームとして有名な『青鬼』も、本作に近いものがあります。
とか言われても、よく分からなかったです。私がゲームやらないからですけど。でも、これがもとむらさんの尖りスタイルなのかもしれません。読者がゲーマーだったら、読んでてワクワクしますねきっと。
以上、感謝を込めて反論させて頂きました。タイトルに「上から目線で」と入れてしまいましたが、ちっとも上から目線とは思いませんよ。むしろ嬉しかったです。ありがとうございました。
あと、私のゲーム・オブ・スローンズなどの記事はおもしろいと仰ってくれて感激しました。やっぱり好きなものや気に入ったものだと、熱意や力が入るから、いい結果が得られるのかもしれません。
とはいっても、「ゲーム・オブ・スローンズすげえ、撮影地行ったろ」とか「キャストのフォローしたろ」とか製作秘話調べたりとか、そこまでのめり込むことはないんですけどね。
提案
最後に、面白いアイデアが浮かびました。無職のうさぎたんのブログ無料コンサルをパクって、映画レビュー無料コンサルなんてどうでしょうか。私はやりませんけどね。なぜって「他人に干渉しない」が私のモットーだから。
PV目当てで映画レビュー書こうが、PVなんかどうでもいいから心魂込めて映画レビュー書こうが、どっちでもいいです。好きなように書きなさい。